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城攻め先で偶然の再会をした

 あけましておめでとうございます。
 本年も街を歩いたり、面白いお話を考えたり、楽しいお話に触れたり、城攻めしたり、美味しいものを食べたりしながら楽しく過ごしましょうね。

 さて大河ドラマといえば自分にとっては一昨年の鎌倉殿が印象に残っています。中でも序盤のちょっとした壁にして主人公の兄替わりであり年上の友人ってかんじの風情のあの方。
 そう、上総介広常です。

 ふだん実写ドラマをあまり見ないんですが、佐藤浩市氏の広常はビジュアルが最高でしたね。展開が辛くて視聴をドロップアウトしてしまったのですが彼の雄姿は記憶に残っています。……死にざまはたいそう凄まじかったそうで。

 そんなわけで日帰りで千葉は一宮に行ってきました。目的は太平洋のアメリカ方面をみること。いつもは小田原近辺からフィリピン方面を見ることが多いので。
もう一つは上総介広常の居城との説がある高藤山城を攻mもとい訪れること。

 移動は車を選択。イケフェス大阪の時は電車でしたが、あれは便利なのと新幹線に乗りたかったから。加えて今回行くのは都市部ではないので車がないとどうにも動きにくい。なので不慣れな首都高を通りアクアラインから木更津へ入ります。

 圏央道で千葉県中央を横切って太平洋側まで進む。途中下車なしの高速道路行。特に変わったこともなく、車の少ない道路をすいすいと進む。

 途中みかけた「動物注意」の道路標識が鹿ではなくイノシシであったこととか(自分が知ってるのは鹿とタヌキ)

 高速道路脇に山ブドウが生えてる! 赤くて綺麗!
 とか思って帰って詳しい人に聞いたらぜんぜん違ったり。

 あとトイレ休憩に寄ったパーキングエリアがマジでトイレしかなく、自販機の一つも置いていない事に驚いたりした。
 いやジュースくらいは買わせてくださいよNEXCOさん。

茅の輪もあったので潜っておく

 ということで上総一ノ宮の玉前神社に到着。国歌にも歌われるさざれ石が境内に祀られた由緒正しきお神社。周囲は戦前からの木造建物や土蔵が残っていて、街並みそのものが古ぶるしい。良い感じだ。

 さて玉前神社から車で南下して目的地の城へ向かう。周囲は農地のみで集落はまばら。人影のない寂しいところ。田畑は平坦だが周囲の山は鋭く切り立っていてかなり高低差が強い印象だった。川が見当たらず、農業用水地の淀んだ溜池をいくつか見かけた。どうにもたまり水が苦手で、何か出てくるんじゃないかと怖くなってしまう。

古いトンネルも雰囲気抜群で「怖い怖い!ここ通りたくない!」と叫びながらアクセルを踏み込んだ。

めちゃくちゃぼけてしまった

 そんなこんなで高藤山城に到着。城の入り口というか登山道の入り口。目の前に続く階段が急こう配で山頂へ続いている。かなり険しいが山城ならこうでなくちゃいけない。道路側溝の排水桝フタみたいなコンクリート製品を組み合わせてできた階段を登っていく。幅が狭いうえに、フタ型の階段は踏みしめるとガタついてちょっと浮く。足を滑らせると斜面を十数メートルは転がり落ちそうだ。気を付けて進む。途中で前の登城者が残したらしいイイ感じの棒があったのでありがたくストック代わりにさせてもらう。

わかりづらいが、かなりの急こう配

 山頂に至るまでに見につくのは辺り一面に落ちた藤豆のサヤ。サヤはもう爆ぜてしまって種は見当たらないが、そこら中に落ちている。なるほど高藤山というだけはある。昔から藤がたくさん生えていたのだろうか。とするとこの藤は上総介の時代から代々根を下ろしてきた株なのかもしれない。
知らんけど。

 山頂には見張り台跡の平坦な部分が3,4つあり、下草がきれいに刈られている。地元の教育委員会様方のお陰だろう。
 鎌倉時代に整地されたらしい跡地は平成に建てられた看板が2つ。江戸時代に建てられたらしい石碑が一つある。2つの看板それぞれの内容で微妙に採用している学説が異なっている様子だがそれもご愛敬。(上総介の名前とか来歴とかが微妙に違う。看板が立てられた時期にはそれほど違いが無いみたいなのに)

 一通り見て回って下山。行きはよいよい帰りは恐い。急斜面の道は落ち葉で非常に滑りやすい。

Vの字の空

 おまけに、行きには気が付かなかったが杉が倒れていた。山そのものにあまり人手が入っていないらしい。気を付けながら降りていき城攻め終了。中世のすばらしい遺構が残る城だった。

余談。

 城から太平洋側に出た。

海の向こうはアメリカ

 広い。九十九里浜は。磯と港町が無いので少し寂しい。ここからさらに南下すれば漁師町もありますが、時間的に厳しかったので断念。浜辺を散策するにとどめていたのですが

トリ発見

 なんかトリ発見。ひと慣れしているのかいないのか、一定の距離を置いてつかず離れずの位置にいる。

 なんか見覚えがある。

 まさか……おまえだったのか?
縁は異なもの味なもの。おかしな再会もあるものです。別人だろうけど。

帰りの東京湾アクアライン(渋滞)より富士山を眺める

 以上、小旅行記でした。
旅に行ったのは12月30日。その後、年が明けて自然災害と人災が続いています。被害に遭われた皆様の心痛は察するに余りあります。事態の鎮静化と復興が速やかに行われることを願っています。
 建築に携わる身の上としてはこの一年、これまで以上に地震・台風・浸水・停電・断水を念頭に仕事をしていきたいと思っています。留意事項多すぎだ絞れ。いや絞れない。

 謹賀新年!!

サポートなど頂いた日には画面の前で五体投地いたします。