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武器は装備しないと意味がないよ!

だいぶ前に

こんな記事を見たので、遅まきながら自分の装備品を確認してみよう。

1.REAL

稲妻に打たれ、そのあと隕石の直撃をくらってはならないのだ
(マーシアン/アンディ・ウィアー)

REALの話。リアリティの話。
『マーシアン』(邦題:オデッセイ)はぼくが尊敬するSF小説の中で最も新しいものだ。

これのあとがきの中で著者のアンディはこういっている。
物語の展開とは必然性から生まれなければならず、作者が書きたいシチュエーションのために災厄を別次元から見舞うようなことは避けるべきだということだと思う。

稲妻も隕石の落下地点も予測できない、いわば偶然の産物だ。手塚治虫の火の鳥未来編に出てきたハレルヤあたりなら予測できるかもしれないが。

2.偉大な先達

神話を改良し、常に新鮮なひらめきを求め続けよう
(タイタス・クロウの事件簿/ブライアン・ラムレイ)

筆者はラヴクラフトの生まれ変わりと一時期、言われていた。

たとえ使い古されたネタだったとしても、切る人間が違えば新鮮味は出せるはず。実際にラムレイの初長編である『地を穿つ魔』はラヴクラフト原典に近い雰囲気を持ちながら、時代が下っていることをはっきりと感じることが出来る作りになっており、神話の『改良』に成功していると思う。

まぁ、その後のタイタス・クロウ・シリーズはなぜかコナン・ザ・グレートめいた英雄譚に化けてしまったのだが…。

3.うそのつきかた

あと一分半だ!
(特撮人形劇サンダーバードシリーズより/多くのモブが言いがちな台詞)

あと一分半といいつつ五分くらい経ったぞ!
なぁにジョジョの奇妙な冒険だって五秒間にどれだけ長話しているか。
一分半なんてどうってことない!

大切なのはリアリティを追求しきることではなく、ハッタリや大嘘も混ぜて物語を演出することだ、と思う。

前述のマーシアンでも大きなハッタリが存在する。事件の発端となる出来事が、科学的に考えると発生し得ないのだそうだ。
このことも含めてマーシアンは大好きなお話なのだ。

こんなところか。

たぶん自分の中にはほかにもいろんな言葉が眠っていることだろう。
思いついたら掘り出しておこう。

じゃあね。


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