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プーチンはいかにして世界を救ったか?

米国とEUの二重国籍を持つ米国人で、ヨーロッパを広く旅し、トレンド、態度、政治などについてコメントしていまるジョー・ブルノーリ(Joe Brunoli)は2023年01月01日に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Russian President Vladimir Putin)の特別軍事作戦が第三次世界大戦を防いだかもしれないと報告した。

私は、米国とEUの二重国籍を持つ米国人で、ヨーロッパを広く旅し、トレンド、態度、政治などについてコメントしていまるジョー・ブルノーリが、ヨーロッパに多い麻薬中毒かもしれないと思ったが、内容が面白いので、注意して読んで欲しい。

現状は、これを理解しないと、日本が第三次世界大戦に巻き込まれるかもしれないということである。

とくに軍事的にウクライナを支援することは、日本が第三次世界大戦に巻き込まれる可能性が大きくなる。

第二次世界大戦で第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt/1882 - 1945)が仕組んだ米国だけが儲かり、世界を制覇する作戦を真似ている高齢で、少し?ボケている米国のジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)は、非常に危険である。

欧米諸国は、ウクライナへの「いわれのない」侵攻を行ったロシアを非難する(now very used to condemning Russia for its “unprovoked” invasion of Ukraine)ことに、今やすっかり慣れている。

欧米のメディア、政治家、評論家、ポスターはみな、ウクライナ紛争に言及するたびに「いわれのない(unprovoked)」という言葉を自動的に挿入する習慣がついているのである。
過去30年間のNATOとロシアの歴史をざっとでも知っている人なら、西側諸国によるロシアへの絶え間ない挑発が30年間続いていることを知っているはずである。
しかし、その生存そのものではないにしても、私たちが実際に話しているのは、ロシアとその主権に対する脅威であり、この場合の「挑発(provocation)」とは婉曲的な表現であることを理解しておこう。

こうした脅威は2014年以降、急激に高まっており、ロシアはNATOと米国がウクライナをNATOのパートナーに変えるという方法で、存亡の危機に瀕していると見ていたほどである。

それなのに、西側諸国の指導者たちは、迫り来る戦争の脅威を認識することを拒んだ。

プーチンを真剣に受け止めようとはしなかった。
耳を傾けることを拒否したのだ。

しかし、ヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)やジョージ・F・ケナン(George F. Kennan)のような状況を知り、理解している人々は、米国とその同盟国の行動が世界を破滅へと導いていることを知っていたのである。

トーマス・ホジソンが『フォーリン・アフェアーズ・レビュー』で書いているように。
1990年2月9日、ベーカー国務長官がゴルバチョフに言った「1インチたりとも東へ向かわせない」という言葉である。(As Thomas Hodgson writes in Foreign Affairs Review:
“Not one inch eastward” was the assurance given by US Secretary of State James Baker to Mikhail Gorbachev on February 9th, 1990.)

その7年後、元駐ソ大使でアメリカの多くの冷戦政策の立役者であるジョージ・ケナンは、NATOの拡大を「冷戦後の全時代におけるアメリカの外交政策の最も致命的な誤り」であると宣言したのである。

この宣言以来、NATO(North Atlantic Treaty Organization/北大西洋条約機構)は12の旧社会主義共和国を包含するまでに成長した。

先制攻撃で災難を回避。

しかし、プーチンのウクライナにおける特別軍事作戦は、このような大規模で、はるかに危険な西側との一般的紛争を回避することができた。
もしプーチンがあのとき侵攻しなかったら、ウクライナ人は、2014年のマイダン・クーデターでキエフに親NATO、親欧米政権が成立して以来、それまでの8年間に猛烈にやってきたように、軍備増強を続けていたことになった。
実際、2014年と2015年にプーチンと交渉したミンスク協定(Minsk Accords)は、ウクライナがより多くの兵士を訓練し、より多くの武器を輸入し、一般的にロシアとの戦争に備えるための「時間稼ぎ」であることが、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)やフランソワ・オランド(Francois Hollande)、ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)の自白からわかっている。

最終的には、ウクライナは親ロシアのウクライナ「反乱軍」に占領されていたドンバス(Donbas)地方だけでなく、2014年にロシアの一部となったクリミア(Crimea)地方にも侵攻し奪還しようとするほど強くなっていただろう。
そうなれば、すぐにNATOを巻き込んだロシアとの全面戦争に発展していただろう。

その理由として、クリミアは、多くの理由からロシアにとって決定的に重要である。まず、クリミアにはロシア最大の海軍基地、セヴァストポリ黒海艦隊基地(Russia’s largest naval base, the Home of the Black Sea Fleet at Sevastopol)がある。その極めて重要な基地がNATOの手に落ちるリスクを、ロシアが負うはずはない。そして、それは事実であったろう。実際、ウクライナはすでに、ロシアもウクライナも、そしてNATO自身さえも、事実上のNATO加盟国であることを誰もが認めている。

NATOの訓練所があり、軍隊はNATOの相互運用性基準に従って訓練され、使用する武器はNATO加盟国から直接調達されたもので、NATOの仕様に沿ったものである。ウクライナは、米国やNATOと合同で演習や訓練を行っているほどである。

SMOとは?言葉には意味がある
ロシアはウクライナへの進出を侵略とは言わず、戦争とも言わないことを忘れてはならない。

SMO(Special Military Operation/特別軍事作戦)と呼んでいるが、これは紛争がより大きな戦争になることを防ぐために、一定の制限と禁止を伴う。

実際、プーチンはSMOの3つの主要な目的を挙げており、これらが達成されれば、SMOはより大きな紛争に拡大することなく閉鎖されるはずである。
また、ロシアが2014年にクリミアを併合し、クリミアの住民は圧倒的多数でロシアの一部となるよう投票したことを忘れてはならない。したがって、ロシアとプーチンはクリミアをモスクワ(Moscow)やサンクトペテルブルク(St. Petersburg)と同じようにロシアの一部と考えている。
ウクライナがクリミアを攻撃すれば、クレムリンはロシアに対する直接攻撃、ロシアの領土への攻撃と見なし、モスクワから全面的な反撃を受けた。プーチンに選択の余地はなかった。

参謀本部はもちろん、下院の国民代表も、即座に圧倒的な軍事的対応を要求したはずである。
全面戦争になる。

ロシアにとって、それはウクライナだけでなく、ウクライナに武装、訓練、供給、支援をしている勢力、すなわちNATOとの戦争を意味しただろう。
このような紛争はすぐにエスカレートし、第三次世界大戦に発展する可能性もあった。

おかしな話だとは思うが......。
ドンバス地方の占領を急ぎ、クリミアを手放さないタイミングでSMOを発動したことで、ウラジーミル・プーチンは世界を救ったのかもしれないと述べている。
I know this sounds crazy, but …
By launching his SMO at a time when he could rush to occupy the Donbas and keep Crimea off the table, Vladimir Putin may have saved the world.

この話は、本人もクレージーだと認めている。

しかし、SF小説を書くなら、面白いネタである。

何しろ、ウクライナは世界で最も豊かな農地にできた地雷原。

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