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アリババ、東南アジア子会社「ラザダ」にヨーロッパ事業の強化を指示。

Forbes JAPANは2022年05月10日に、アリババ集団(Alibaba/阿里巴巴集团)は中国政府による事業への影響を逃れるように、東南アジアのEコマース大手の「ラザダ(Lazada)」が、親会社の中国のアリババからUS$3億7850万(約492億円)の資金注入を受けたことが2022年05月09日の提出書類で確認されたと報告した。

潤沢な資金をどう活用するかを考えた末のことだろう。

お金は、昔から言っているように、「御足」である。動きを止めると死ぬ〜!

孫正義!資産は、借金の金利だけで消えていく!

中国国内は、商務省による監視の目が厳しくなっている。

アリババ、中国市場の成長を止めた。

https://time-az.com/main/detail/76853

Forbes JAPANはは2018年10月01日に、中国の騰訊控股(腾讯控股/Tencent/テンセント)やアリババ集団(Alibaba/阿里巴巴集团)はここ数年間、米国市場での成長を目指してきたが、米中貿易戦争が激化する中で、アジア進出に向けて舵をきっていると報告していた。

次は、ヨーロッパ事業ということだろう。

アリババは2018年03月に東南アジアのEコマースプラットフォーム「ラザダ(Lazada)」にUS$20億を出資し、2017年12月には同業のインドネシア企業「トコペディア(Tokopedia)」にUS$11億を出資していた。

中国の騰訊控股(腾讯控股/Tencent/テンセント)の次は、どの市場だろう。

アリババのマー君ことジャック・マー(Jack Ma/馬雲)は国営メディア新華社通信の取材に、彼がドナルド・トランプ(Donald Trump)との面談で宣言した、米国での100万人雇用の創出はもはや不可能だと述べたが、EU(European Union/欧州連合)やイギリスなら、十分に可能だと言える。

アリババは、アメリカ市場を捨てた。

シンガポールのスタートアップ系メディアのDSA(Deal Street Asia/ディールストリート・アジア)によると、アリババは2020年6月にラザダに、さらにUS$13億を出資しており、今回の出資はそれ以降で最大の規模だという。

ロイターによると、アリババは最近、中国での競争が過熱する中で成長を多様化するため、「ラザダ」をヨーロッパに進出させようとしている。アリババはすでに中国からの越境販売を行うAliExpressを通じて、ヨーロッパに進出している。

1億5900万人の利用者を抱える「ラザダ」の、2021年9月までの12カ月間のGMV(Gross Merchandise Value/総取引額)はUS$210億だった。競合のSea Group傘下の「ショッピー(Shopee)」は昨年、US$625億のGMVを記録しており、「ラザダ」は遅れをとっている。

先日シンガポールで新本社を開設した「ラザダ」は、東南アジアの6カ国で事業を展開している。
「ショッピー」は、ポーランドやスペインを含む13カ国で事業を展開し、フランスにも進出したが1カ月で撤退していた。

アリババは2016年に「ラザダ」の株式の51%をUS$10億で買収し、その後さらにUS$10億を投じて83%まで出資比率を高めていた。
アリババは2030年までに「ラザダ」のGMVをUS$1000億に伸ばし、ユーザー数を3億人に増やすことを目標としていると伝えている。

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