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ミャンマー国軍、国営新聞でスーチー女史はタイ外相と自由に対話!?

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年07月17日に、ミャンマー軍政が収監している民主派指導者アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)とタイのドーン・プラムドウィナイ副首相兼外相(Mr. Don Pramudwinai Thai Deputy Prime Minister & Foreign Affairs Minister)による2023年07月09日の面会について、ミャンマー国軍のゾーミントゥン報道官(Zaw Min Tun, Leader of the Information Team of the State Administration Council)は、「両者は自由に対話した」との談話を発表した。2023年07月14日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー(The Global New Light Of Myanmar)などが伝えた。

ミャンマーの情報は、新しい報告が見つかると、その情報に関連する情報を検索して、広げるというジレンマが残る。

今回も、新しい情報が、時間軸を前後しながら、見つかっている。

読者は、時間軸を調整してほしい。

一方、民主派でつくるNUCC(National Unity Consultative Committee/挙国一致諮問委員会)は、スーチー氏を政治利用したと非難している。

ゾーミントゥンは、2023年07月09日の面会が2人のみで1時間半にわたって行われたと説明した。両者のみの対話で会話内容はドーン副首相兼外相に委ねられていたため、「(軍政は)内容を把握していない」と述べた。

また外見から判断して、スーチ氏は健康だと付け加えた。

NUGの大統領報道官を務めるチョーゾー(Pan Pan Kyaw Zaw)は、タイのドーン氏がスーチー氏と面会したとの話について「政治的で、不誠実だ」と非難した。独立系メディアの「ミッジマ(DVB/Burmese, Mizzima, Democratic Voice of Burma)」によると、同氏は「ドーン氏が善意と意志を持っていれば、スーチー氏や大統領だったウィンミン氏など不当に収監されている政治犯の釈放を求めたはずだ」と述べた上で、面会が実際に行われたかどうかを確認できていないと指摘していたが、2023年08月01日に、アウン・サン・スー・チー国家顧問とウィン・ミン大統領が2023年08月01日に、一部恩赦を与えられたと政権メディアが報じた。投獄されていた2人の指導者は、2021年02月01日の軍事クーデターで逮捕された。アウン・サン・スー・チー(78)は、19件の有罪判決のうち5件が取り下げられ、33年の刑期が27年に短縮された。「彼女は自宅軟禁から解放されることはない」と、ある情報筋は匿名を条件にロイターに語った。

ウィン・ミィント(71)は、8件の有罪判決のうち2件が取り下げられた。彼の総刑期は12年から8年に短縮される。ビルマ全土で釈放された囚人は、EAO(thnic Armed Organizations/民族武装組織)のメンバー22人、「非合法団体」に所属していた罪に問われた72人、外国人125人を含む、合計7749人である。

政権側のメディアによると、囚人恩赦はワソの満月(Full Moon of Waso/仏教の四旬節の始まり)を記念して認められた。一部の死刑囚は無期懲役に減刑された。

政治犯が恩赦に含まれるかどうかは現在のところ不明である。約1,000人の囚人がヤンゴンのインセイン刑務所(Yangon’s Insein Prison)から釈放される予定である。軍は「道的理由」と称して、主要な祝日を記念して囚人に恩赦を与えている。これまでの恩赦で釈放された囚人の大半は、2021年の軍事クーデターに反対して逮捕された政治犯ではない。
2022年04月のビルマ正月には少なくとも1,577人の囚人が解放されたが、その中に政治犯はいなかった。
2021年以降、少なくとも24,123人が軍によって逮捕され、19,733人が収監されたままだと、AAPP( Assistance Association for Political Prisoners/政治犯支援協会)は述べている。
https://english.dvb.no/aung-san-suu-kyi-and-win-myint-granted-partial-pardons/
https://english.dvb.no/hundreds-of-burma-nationals-arrested-in-malaysia-military-spare-force-into-early-retirement/

ミャンマー国軍側も、動きださないといけなくなりはじめている。

ミャンマー国軍(Myanmar’s ruling military)は2023年08月01日に、国営テレビを通じ、首都ネピドーの刑務所(prison in the capital Nay Pyi Taw)に収監されていた民主化指導者アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)に恩赦を与えたと発表したとき、タイのドン・プラムドウィナイ外相(Thai Foreign Minister Don Pramudwinai)が獄中のスー・チー女史と面会し、彼女が拘束されて以来、初めて面会が認められた外国人訪問者となったと報告していることから、実際にタイのドン・プラムドウィナイ外相とアウンサンスーチーは会ったようだ。

ドン外相は記者団に対し、スー・チーの健康状態は良好であり、紛争で引き裂かれた国を襲う危機を解決するための話し合いに応じる意思があることを伝えた。

スー・チーは、約1時間半に及んだとされる2023年7月9日の会談について、自身の見解を述べることができないでいる。

ミャンマー軍は会談が行われたことを確認したが、追放された指導者とタイの外交官との1対1の会談であったため、詳細はわからないと述べていた。

伝わってくる情報にタイムラグがあり、時間軸がズレ、不思議な感覚になる。

2023年08月01日の報告時に、
私が、ミャンマー関連情報を入手していた新聞は、

ミャンマー政府系英字紙「グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー(The Global New Light Of Myanmar)」
https://cdn.myanmarseo.com/file/client-cdn/2023/07/1_Aug_23_gnlm.pdf
2023年08月01日号には記事がみつからなかった。

ミャンマーの新聞「ミャンマー・タイムズ(MYNMARTIMES/電子版)」は、
Facebook版は2021年02月20日が最後であった。

ミャンマーの新聞「ミャンマー・ナウ(Myanmar Now)」は、
https://myanmar-now.org/en/news/myanmar-military-announces-clemency-for-aung-san-suu-kyi-and-president-win-myint/
2023年08月01日号で
https://myanmar-now.org/en/news/myanmar-military-announces-clemency-for-aung-san-suu-kyi-and-president-win-myint/

ミャンマーの新聞「セブンデー(7Day Daily/၇ ရက် နေ့စဉ် သတင်းစာ)」は、
サーバー・エラーになった。

ミャンマーの電子メディアの「イラワジ(Irrawaddy)」は、AFPからの情報として
2023年8月1日
https://www.irrawaddy.com/news/politics/myanmar-regime-reduces-jailed-leaders-sentences-under-prisoner-amnesty.html

ミャンマー政権、囚人恩赦で投獄指導者の刑を減刑
By The Irrawaddy 8月 1, 2023 in 政治 読了時間: 2 分 読了

ミャンマーの軍事政権は火曜日、一般的な恩赦の一環として、拘束されていた民主化運動指導者ドウ・アウンサン・スーチー氏の33年の刑期を6年短縮した。

また、2021年に軍事クーデターで倒されたアウン・サン・スー・チー氏の国民民主連盟(NLD)政権で、追放されたウー・ウィン・ミン大統領の刑期も4年短縮された。
と報告している

ミャンマーの週刊誌フロンティア・ミャンマー(Frontier Myanmar/電子版)は、AFPからの情報として
2023年8月1日
https://www.frontiermyanmar.net/en/detained-civilian-leader-aung-san-suu-kyi-receives-partial-pardon/

アウン・サン・スー・チー氏、一部恩赦を受ける
2023年8月1日
AFP通信

ミャンマー国営メディアは火曜日、収監されていた文民指導者アウン・サン・スー・チー氏が5件の刑事事件で恩赦を受けたと発表した。

2021年2月の軍事クーデターにより、東南アジアのミャンマーは混乱と広範な暴力に陥った。

「国家管理評議会議長は、5つの事件で関連裁判所から判決を受けたアウン・サン・スー・チー氏を赦免した」と国営メディアの放送が伝えた。

この放送によると、78歳のノーベル平和賞受賞者は、まだ14の事件に直面しているという。

ミャンマーの経済新聞「ミャンマー・ビジネス・トゥデー(Myanmar Business Today/電子版)

ミャンマーの新聞「イレブン(Eleven)電子版」は、2023年8月1日のニュースは、スポーツだけであった。
https://news-eleven.com

ミャンマーの地元紙「ボイス(Voice)」は、2023年7月31日が最後のニュースであった。
https://progressivevoicemyanmar.org

2023年08月01日---ミャンマー軍事政権、アウン・サン・スー・チーに恩赦。
2023年07月05日---米国とインドの声明でミャンマー言及。

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