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ロシア石油輸出、西側諸国の制裁後もほぼ変わらず 2024年の見通しは?明るい。

Forbes JAPANは2024年01月02日に、西側諸国が科した制裁と1バレルあたりUS$60という価格上限にもかかわらず、世界の石油市場におけるロシアの地位は、中国とインドの需要という助けもあり、ほとんど変わっていないと報告した。

2022年2月のロシアのウクライナ侵攻を受け、米国を中心とする西側諸国はロシアに制裁を科し、ロシア産の原油に1バレルあたり60ドルという上限価格を設けた。だが、最新のデータや当局者の発言から、こうした措置はロシアに一時的にダメージを与えたにすぎなかったことがうかがえる。

以前にも、同じ結果を報告している

欧州に輸出していた石油を、ロシアが友好国と呼ぶアジアの国々に回すというロシアの対抗策は極めて功を奏している。この策は、米国とサウジアラビアに次ぐ世界第3位の産油国、そして世界第2位の石油輸出国という地位を維持するのに役立っている。

ロイター通信が引用したように、ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は2023年12月27日に、国営テレビ「ロシア24」とのインタビューで、この戦術は非常にうまくいったと述べた。

「目下の主なパートナーは中国とインドだ。輸出における中国のシェアは約45〜50%に拡大している。また、以前はインドへは基本的に輸出していなかったが、この2年間で40%のシェアになった」とノバクは言及した。

ロシアの原油輸出に占める欧州のシェアは、40~45%だったのがわずか4~5%に低下していると、ノバクは付け加えた。データ集計によると、2022年の第1四半期から第2四半期にかけての西側諸国による制裁発動直後の一時的な低迷を除けば、ロシアの原油生産は減少していない。

世界最大の統計調査データプラットフォームでドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータによると、ロシアの現在の原油生産量は日量約1060万バレルで、この数字には、主要産油国が石油の生産量を調整する枠組みであるOPECプラスの減産の一環として導入した、日量約50万バレルの削減が含まれている。また、IEA(International Energy Agency/国際エネルギー機関)のデータによると、日量約1060万バレルは、ウクライナ侵攻前の2022年01月の生産量をわずかに上回っている。

ロシアに対する制裁
2023年1月にロシアに課される制裁措置の数
673
米国がロシアに課した制裁の数
2.099
ロシアとの貿易戦争が起こった場合のロシアのGDPの崩壊予測
9,7%

2023年02月27日---イギリス、対露制裁強化。航空部品・鉄鋼など140品目禁輸。
2023年02月25日---G20財務相会議、共同声明見送り 対ロシア制裁で溝。
2023年02月24日---ロシアへの制裁は、「効果なし」
2023年02月21日---対露制裁として、14,000件以上の対ロシア制裁を実施中
2023年01月02日---ロシアはドイツにとって、最も重要な石油供給国であった。
2023年01月03日---対ロ貿易:石油・ガスが輸入記録を更新。
2022年12月05日---EU、G7、オーストラリア、ロシア産原油に価格上限を導入
2022年10月09日---先日来、言い続けているように、ロシアのビジネス・パートナーが変わった。
2022年10月08日---ロシアとクリミアを結ぶ生命線の橋で爆発。
2022年09月29日---EU、ロシア「ノルドストリーム」のパイプライン損傷は「意図的」で同意。
2022年09月28日---「ノルドストリーム」で、原因不明のガス漏れ、復旧のめど立たず!
2022年09月28日---バイデン大統領は、中間選挙前にボケた?!
2023年06月21日---EU、対露制裁第11弾、軍事転用可能な製品の輸出制限で合意
2022年06月06日---EU、ロシア産石油を段階的禁輸する追加制裁発動。
2022年05月31日---EU首脳会議、ロシア産石油禁輸、年内に9割削減で合意。
2022年05月31日---ロシアの石油はどこに流れているのか?
2022年05月04日---EC、ロシア産石油の段階的禁輸を提案。ロシア国営銀行ズベルバンクも制裁。
2022年04月27日---ロシア、ルーブル建て支払い拒否で、東欧2カ国にガス供給停止。
2022年03月23日---ドイツ、UAEと水素で、ADNOCによる供給網構築で協力。
2022年03月20日---ドイツ政府、ロシアへの依存脱却向け、カタールと長期ガス供給で合意。
2022年03月07日---ロシアによるウクライナ侵攻で、バイデンが仕掛けたアメリカだけが儲かる戦争ビジネス。
2022年02月09日---米国とドイツ、再度対露制裁で見解相違が発生。
2022年01月18日---ドイツのベーアボック外相、ウクライナとロシア緊急訪問。
2022年01月17日---ドイツで天然ガス価格、1年で549%上昇。
2022年01月05日---ドイツの緑の党のベーアボック外相、初の訪米。
2021年11月19日---ドイツは2021年10月のPPIが前年同月比18.4%上昇したと発表。
2021年11月16日---ドイツ当局、新パイプライン「ノルドストリーム2」の承認手続きを一時停止。
2021年07月15日---米国とドイツの首脳、対ロシア、対中国で団結。肝心な部分で隔たり!

https://forbesjapan.com/articles/detail/68327
https://www.statista.com/statistics/1303551/russia-s-monthly-crude-oil-production/
https://www.iea.org/reports/russian-supplies-to-global-energy-markets/oil-market-and-russian-supply-2

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