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chatGPTが巷で話題沸騰となっている。

業界の人間としては当然触ってみる必要があるという事で使ってみる。

ただ、単純に使ったのでは味気ない。

という事で、類似のBingAIも同時に触ってみる。

因みに、MicrosoftはOpenAIに100億ドルの投資をしているので、将来的にMSのサービスに取り込まれるかもしれない。


まずはchatGPTで問いかけ

まず、日本の課題である労働力不足について問いかけてみた。

chatGPTでの労働力不足対策

5項目上げてきた。最後の農業の魅力については「?」がつく。
農業が特に不足しているからなのか、この直前に農業関連の問いかけをしていたので、それに引っ張られたのかは不明である。

さらに、スレッドを変えてもう一度同じ問いを投げてみた。

chatGPTでの労働力不足対策 2回目の回答

ほぼ、同じような回答ではあるが、生成された文章は少々違う。
また、農業に関する内容はなくなった。
同じ質問でも都度、文章を生成し直している事が分かる。


もうひと段階難しい問いかけをしてみる。
特定のプログラム言語で多角形の面積を求めるプログラムを書いてほしいと問いかけてみる。

chatGPTでの結果

何か間違っているので、リトライしてくれとだけ出てくる。

どうやら、質問内容が分からないか、適切な回答が導けないようだ。


続いてBingAIで問いかけ

同じ問いかけをBingAIにも行ってみる。

BingAIでの労働力不足対策 

内容としては理解できるが、chatGPTと比較すると少し情報が薄い気もする。なぜそれが必要なのか、などは無く、解答そのものだけ書かれている。

同じく、別スレッドで同じ質問をしてみる。

BingAIでの労働力不足対策 2回目の回答

こちらも、少し回答が変わったものの、シンプルさは相変わらずだ。

BingAIでも難しい問いかけをしてみる。

BingAIでの結果

画像は一部のみ表示しているが、プログラムのサンプルを表示している。
すご。

ただ、これはChatGPTとBingAIの学習データの元の違いからきていると思われる。
BingAIは回答結果の下に詳細情報として、元にしたサイトのリンクを表示している。そこをクリックすると、解答の元にしたデータが存在する。

要するに既存サイトを纏めて解答しているのだ。

なーんだと思われるかもしれないが、文章に違和感なく、複数のサイトから必要な情報を一覧にまとめる作業をしているのだから、侮れない。


今後の予想

ChatGPTについて、CodeRed(緊急事態)を宣言したGoogle。

世界的な検索エンジンを提供している同社が緊急事態を発したのにはそれなりに理由があるだろう。

Googleは現在、BardというChatGPTに対抗するAIを公開すると言っており、
これが3月頃には公開されるとされれいる。
※正確には2月発表から、数週間という表現だ

Bardの公開でさらに過熱しそうなこの領域

これまで検索で上位にくるSEO対策などと同じく、ChatGPTに含めてもらえるChatGPT対策の様なものが発生するかもしれない。

また、社内で利用されている文書検索なども根本的に変わる可能性もあるし、ECサイトなどの検索窓も変わる可能性がある。

これまでのchatボットは言語系AIの部類とされていたが、多くの人が既に認識しているように質問を順番に聞かれる電話の自動応答とほとんど変わらない仕組みだ。

今までの検索や問い合わせは投げかける方が、必要な単語や要素を区切って検索する力「ググる」能力が必要だったが、今後はもっと文章で詳細に問合せる方が有用な情報を得られる様になるかもしれない。

今や情報を「探す」コストは膨大なものになっているが、今後は益々その重要性が増すだろう。

それと同時に純粋にオープンな情報の価値が益々薄まり、個人の経験や考え、知恵といったものが重要になってくるだろう。

また、こうした発展的なAIやロボットを活用できる企業とそうでない企業との差が大きくなっていくことも予想できる。

これからも注視が必要な領域だ



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