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グルジア飲み始め【グルジア酔いどれ夜話/Siontak】

第一夜 

2015年4月に呼称をグルジアからジョージアへと変更した、南コーカサスの国。日本ではあまり馴染みのないこのジョージアへ、シルクロード旅行中にたどりついたSiontakさんのコラムです。ジョージアとはいったいどんな国で、どんな生活をしているのか!?

第2、4火曜日更新
<著者:Siontak>

グルジアの首都、トビリシのゲストハウス「GT HOSTEL」に着いたのは2014年の8月の終わりだった。ウズベキスタンのヌクスから一昼夜、列車で国境と砂漠を越え、カザフスタンのアクタウへ。着くなり飛行場に直行して飛行機がカスピ海を渡ってアゼルバイジャンのバクー空港に着くとトビリシ行きの乗り換え便まで8時間の待ち時間。トビリシの空港から市街まで来た時には本当にもう、ヨレヨレに疲れていた。

バスに乗っていると古そうな教会の横を何度も通り過ぎる。その度に乗客の何人かは胸に十字を切ってる。グルジアに来たんだと感じる。

グルジアはこれまで通ったカザフスタンやウズベキスタンよりも比較的物価の安い国と聞いていたし、それらのイスラム国家と異なって正教会が国教ということもありワインの名産地らしい。このトビリシという街でしばらくはゆっくり身体を休めながらワインを飲んでみるのも悪くないなと思っていた。

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