高校生データ×デジタルツイン=幸せストーリー
こんにちは、とくひさです。
前回、“デジタルツイン”という技術を活用して、地域の隠れた魅力を発掘・紹介するワークショップで作成された作品の中から「佐波川昆虫紀行」というおもしろ作品をピックアップしてご紹介しました。
今回は、同じワークショップの中で作成されたもののうち、高校生から提供いただいたデータを、デジタルツイン上でアーカイブ作品として作成したものを2点、追加でご紹介したいと思います。
佐波川昆虫紀行も面白かったですが、今回ご紹介するものも、高校生の視点で切り出された地域の魅力が”もりもり”盛り込まれた作品となっておりますので、あわせて是非お楽しみください。
なお、前回から繰り返しのご案内となりますが、今回のワークショップは、Re:Earth(リアース)というデジタルツインツールを用いて、山口県の様々な場所にある魅力や課題を再発見する取組みとなっております。
Re:Earthは無料でも利用できるツールとなっておりますので、ご興味を持たれた方は是非ご自身でも作ってみられてはいかがでしょうか?
作品1:「幸せます×カメラ女子部」デジタル写真展
こちらの作品は、山口県立防府商工高等学校の生徒さんを含む、地元愛あふれる“カメラ女子部”の皆さんが、自分たちの目を通して見た防府市の日常や隠れた魅力を切り取った写真を、デジタル空間上で展示した作品。
見る人の心に防府市の小さな「幸せ」をそっと届ける、新しい形の写真展となっています。
展示された写真たちは、防府市のマップ上で、撮影された場所近辺に配置。
各写真のそばには、その写真のタイトルが添えられており、まるで宝探しをしているかのように地図上を自由に探索しながら、気になる写真を見つけ出して楽しむことができるようになっています。
みなさんも是非気になるタイトルをクリックして頂き、写真一枚一枚に込められた撮影者の思いを感じてみてください!
こちらの作品は、以下に記載したURLからアクセスすることができるようになっています。
初めに登場するタイトル画面に続けて地図がロードされると、ストーリースタートです。まずは、画面左下にあるストーリーボタンから、部員の皆さんの活動の軌跡を追ってみましょう。
ストーリーに沿って防府市内の様々な場所で、どんな写真が撮影されたのかを、まるで展示会を楽しむように体験して頂くことができます。
ストーリーをすべてご覧になって頂いた後は、ご自身の好奇心のおもむくままに地図を探索していただき、興味が湧いた場所やタイトルをクリックして、個別に作品を楽しんで頂くこともできますよ。
ちなみに、画面の左上にフィルターボタンもありますので、「人物」や「動物」など、見たいジャンルに絞り込んで探して頂くこともできるようになっていますよ。親切&便利!
作品2:山陽小野田市ショートショート「ユメ みる だんご」
本日2点目にご紹介するこちらの作品は、山口県立小野田高等学校の生徒さんが作成された山陽小野田市紹介冊子「まんぷく?山陽小野田市ショートショート ~ユメ みる だんご~」に掲載されたショートショートを、デジタル空間上でアーカイブした作品。
山陽小野田市の様々な場所をテーマに描かれた、数ページの短いストーリー(ショートショート)を、地図の各スポットをクリックして頂くことでご覧頂くことが出来るようになっています。
元々の紙の冊子の目次も地図を用いて表現されており、今回はそれをそのままデジタルツイン上で再現したつくりになっているんですよ。
既に知っている場所も、地元の人以外はなかなか知られていないような場所も、学生の皆さんならではのユニークな視点で切り取られ、読んでいて惹きこまれるようなストーリーとして語られています。
この作品を一通り楽しんで頂いた暁には、山陽小野田市の新たな魅力に気づいて頂けるのではないかと思いますよ。
おわりに、おまけに
ということで、今回紹介した2作品は、いずれも高校生の皆さんを中心に提供いただいたデータを、デジタルツインというツール上でアーカイブした作品となっておりますが、実はそれぞれ地図のどこかに“おまけ”が隠されているんです。
まずは純粋にストーリー本編を楽しんでいただければと思いますが、お時間のある方は是非、そういった“おまけ”もついでに探してみる、というプラスαの楽しみ方にもチャレンジしてみられては如何でしょうか?
おわりになりますが、今回のワークショップでは全部で23の作品がありますので、それぞれの作品を通じて、作者の皆さんが地域をどのように見て、地域が持つどんな魅力や可能性を伝えたいんだろうか、といったことを是非感じてみてくださいね。