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"2023年のヒップホップ界を賑わす新星12名:XXL「Freshman Class」選出者とIce Spiceの落選の謎"

XXL誌は、ヒップホップ界において最も影響力のあるメディアとして知られています。毎年、この雑誌は10~12人の新進気鋭のアーティストを選出し、「Freshman Class」という特集で取り上げます。これらのアーティストは、雑誌の表紙を飾る名誉を得ると共に、音楽業界での注目を大いに集めることができます。

この特集では、一般的にはまだ認知されていないラッパーや、地下シーンで活動しているアーティスト、そして明日のスターとなる可能性を秘めたアーティストをピックアップしています。これが彼らにとって大きな躍進のきっかけとなり、リスナーや他のアーティストからの評価を一気に高める助けとなってきました。

過去には、ケンドリック・ラマーJ. ColeFutureLil Durkといった現在のラップ界を代表するスターたちがこの特集で取り上げられ、その後大成功を収めました。また、近年ではCoi LerayLattoDoechiiKaliといった才能溢れる女性アーティストたちが登場し、ヒップホップ界に新たな風を巻き起こしました。

そして今、新たな2023年版の「Freshman Class」が選ばれました。選出された12人のアーティストについて、ここで詳しく紹介していきます。

Finesse2tymes

テネシー州メンフィス出身のラッパー、Finesse2tymes(本名 : Ricky Hampton)は、地元の同業者であるMoneybagg YoBlac Youngstaと共にMemphis Greatest Underratedというラップグループを結成。彼の音楽キャリアは2019年のミックステープ「Hustle & Flow」で大きな飛躍を遂げ、一躍注目の人となりました。

彼の音楽活動は一時期、同郷のラッパーMoneybagg Yoとの確執により影が落ちていましたが、2022年9月には二人の間に和解が見られました。この和解がきっかけでFinesse2tymesMoneybagg YoのレーベルBread Gangと契約を結び、その後の彼のキャリアは急上昇。シングル「Back End」はTikTokで大ブレイクし、YouTubeでは驚異の6000万回再生を記録しました。

そして、彼の音楽キャリアは2022年12月にリリースされたミックステープ「90 Days」で新たな局面を迎えました。この作品にはGucci ManeMoneybagg YoLil Baby、そしてプロデューサーのTay Keithが参加しており、Finesse2tymesの音楽は更なる広範囲のリスナーに届くこととなり、彼の存在はさらに確固たるものとなりました。

Finesse2tymes - Back End


Lola Brooke

ニューヨーク、ブルックリン出身のフィメールラッパー、Lola Brooke(本名:Shaniqua McKenzie)は、地元ブルックリンの音楽シーンで大きな注目を浴びています。彼女のキャリアは2016年に始まり、その音楽的影響は50 CentLil WayneMeek Mill、そしてNicki Minajから受け、彼女のステージネームは、人気アニメキャラクターのLola Bunnyと彼女の出身地であるBrooklynから取られ​ています。

2021年にリリースしたシングル「Don't Play with It」がTwitter、TikTok、Instagramで大きな話題を呼び、彼女自身初の全米チャートにランクインを果たしました​​。この曲は、ニューヨークの同郷のラッパー、Billy Bとのコラボレーションで、その後Yung MiamiLattoが参加したリミックスバージョンもリリースされました​​​。

その成功により、彼女は2023年にArista Recordsと契約を獲得しました​。同年初頭には、A Boogie wit da Hoodieのツアー「Me v. Myself Tour」のオープニングアクトとして参加しました​。

また、彼女は女性アーティストから圧倒的な支持を受けており、特に2023年3月にリリースされたCiaraのシングル「Da Girls」のリミックスでは、Lady Londonと共にフィーチャーされました​​​。このリミックスは女性のためのアップリフティングアンセムで、新たに追加されたLola BrookeのヴァースはオリジネーターであるCiaraへのシャウトアウトを含んでいます。

彼女の実力は、業界内でも広く認められており、既に大きな名声を手に入れていますが、これからもますますの成功を収めていくと予想されています​。

Lola Brooke - Don't Play with It


Rob49

Rob49(本名:Robert Thomas)は、ニューオーリンズのプロジェクト地区の4番目と9番目の区画から名前を取った24歳のラッパーです。彼は若くして一流のレコード会社と契約し、ヒップホップ界の最高のアーティストたちと共演してきました。彼の音楽は真剣であり、その音楽は毎日新たなファンを引きつけています​。

彼が音楽業界に踏み入れたのは、2020年のことで、そのきっかけは友人と一緒にスタジオに行ったとき、休憩中にブースに入って何行かのラップをしたことです。その瞬間から、彼の音楽キャリアが始まりました​。

彼の初のヒット曲「Vulture Island」は、彼が愛する都市に対する彼の愛情を強く表現したもので、この曲が彼を一躍人気者にしました。その後、Birdmanとのコラボレーションが話題となり、有名なGeffen Recordsとの契約を果たしました。また、Lil Babyとのコラボレーションも彼のキャリアに大きな影響を与えました​​。

Rob49の最新アルバム「4GOD II」は今年6月にリリースされ、Roddy RichG HerboTrippie Redd、そして再びBirdmanとの共演が話題となりました​。

彼は苦難を乗り越えてきた人物で、父親が長い間刑務所にいたことや、銃撃事件に遭遇したことなど、困難な状況を経験してきました​。

これらの経験が彼の音楽に深い影響を与え、彼がユニークなサウンドを創り出す原動力となっています。


Fridayy

フラデルフィア出身のアーティストFridayy(本名:Leblanc)は、多才な音楽家として急速に人気を集めています。彼は歌手、ラッパー、そしてレコードプロデューサーとして活動し、Def Jam Recordingsと契約しています​。

彼がプロデュースに参加した注目曲には、クリス・ブラウンのアルバム「Breezy」Wiz Khalifaのアルバム「Multiverse」があります。特にDJ Khaledのアルバム「God Did」ではゲストアーティストとして参加し、2023年のグラミー賞で3部門にノミネートされました​。

自身の音楽活動においても、Fridayyは新たな地平を切り開いており、2022年にリリースされた彼のデビューEP「Lost in Melody」は、その音楽性と才能を広く認知させるきっかけとなりました​。

また、2023年にはクリス・ブラウンとのコラボレーションシングル「Don't Give It Away」をリリースし、これがSpotifyで400万回以上のストリームを記録するなど、高い評価を受けました​​。

Fridayyの音楽は、彼のハイチ文化のルーツと教会での体験が深く反映されており、彼の独特のスタイルは、R&Bのメロディとラップの力強さを絶妙に融合したものになっており、音楽業界からの高い評価を受けています​。

Fridayy, Chris Brown - Don't Give It Away


GloRilla

テネシー州メンフィス出身のフィメールラッパー、GloRilla(本名:Gloria Hallelujah Woods)は、自身の音楽を"Crunk and Dominant"(クランクと支配的)と評し、その音楽キャリアは16歳でラップを始めるところからスタートしました。彼女は1999年7月28日に生まれ、教会の聖歌隊で育ちました。彼女はもともと歌手を目指していましたが、声が出なくなった後、ラップに転向しました。

彼女の初のミックステープ「Most Likely Up Next」は2019年にリリースされ、その後2020年にはEP「P Status」をリリースしました。しかし、彼女の音楽キャリアの真のターニングポイントは、2022年にリリースされたシングル「F.N.F. (Let's Go)」で、この曲はプロデューサーのHitkiddとの共作で、TikTokを通じてウイルスのように広まり、両アーティストのブレイクアウトヒットとなりました。その後、この曲はグラミー賞「最優秀ラップパフォーマンス賞」にノミネートされ、さらなる注目を集めました。

「F.N.F. (Let's Go)」の成功は、GloRillaYo Gottiが率いるレコードレーベル「Collective Music Group」にサインするきっかけとなりました。
その後、彼女は2022年にEP「Anyways, Life's Great」をリリースし、このEPには、フィメールラッパーのトップアーティスト、Cardi Bをフィーチャーした「Tomorrow 2」が収録され、Billboard Hot 100でトップ10に入る大ヒットとなりました。

GloRillaの音楽は、彼女の魅力的なパフォーマンスとともに広く認知され、2022年には彼女の楽曲がTikTokで大ブームとなり、その勢いは今も続いています。彼女はまた、地元メンフィスの高校に対する$25,000の寄付など、コミュニティへの貢献も続けています。

彼女の音楽は、その強力で特徴的なスタイルで注目を集め、聴衆から大きな共感を得ています。
ラッパーとしての彼女のキャリアは短いものの、そのインパクトは大きく、新たな音楽の流れを作り出す力を持っていると言えるでしょう。

GloRilla, Cardi B - Tomorrow 2


2Rare

フィラデルフィア出身のラッパーである2Rare(本名:Naseem Rafeeq Young)は、早くから音楽の才能を示し、2018年から音楽業界で活動を始めました。彼は元々、高校時代にフットボール選手として活動していましたが、ある出来事をきっかけにフィラデルフィアを離れ、一時的にロサンゼルスに移り住んでいました。しかし、フィラデルフィアに戻った際には学校に復帰することが許されず、その結果、フットボールから離れることとなりました。

2Rareは、2019年にシングル「Big Bag」をリリースし、大きな注目を集めました。この成功により、10K Projects、Internet Money Records、Homemade Projectsといったレコード会社との共同事業を開始しました。彼の音楽は、Jersey Club調のサウンドが特徴的であり、その能力は他のアーティストからも認識されています。実際に、Lil Uzi Vertのヒットシングル「Just Wanna Rock」においては、2Rareがそのサウンドを提供しています。

さらに、彼は2022年にNLE Choppaのシングル「DO IT AGAIN」に参加し、この曲はSpotifyで1億回以上の再生回数を記録しました。その後、彼はカナダのラッパーであるDrakeのミュージックビデオ「Sticky」にも出演し、さらなる注目を集めました。

2023年には、期待されていた彼のデビュープロジェクトがついにリリースされました。この作品には、Lil Uzi Vertとのコラボレーション曲「Lil Mama」Polo Gとの共演曲「Game Over」などが含まれています。特に「Rare’s Room」は、彼のTikTokでの人気を受けて公式にリリースされ、大きな反響を呼びました。

2Rareはその才能を活かし、ストリートラップとプレイフルなサウンドを融合させた新たなスタイルを確立しました。彼の楽曲は、2023年以降のクラブシーンのサウンドトラックとなること間違いなしです。
2Rareはラップ界の新たなスターとして、その才能と持ち味を活かし、多くの人々にその音楽を届けています。

2Rare -  Cupid Remix


SleazyWorld Go


ミシガン州グランドラピッズで1998年1月17日に生まれたジョセフ・ダニエル・アイザックは、SleazyWorld Goとしての音楽キャリアを2019年に始めました。これは彼が犯罪行為で一度刑務所に送られ、その後の仮釈放からの復帰の一環として音楽への本格的な取り組みを開始したことに起因します。

SleazyWorld Goの音楽は、詳細なストーリーテリングのライムスタイルと、ウィットに富んだ歌詞で、街の支配と堕落の物語を巧みに描いています。

彼の名を一躍有名にしたのは、2021年にリリースした「Sleazy Flow」で、この曲はTikTokでバイラルヒットとなりました。さらに30 Deep GrimeyyYungeen AceNLE Choppaなどのラッパーによるリミックスが行われ、その中でも2022年5月26日にリリースされたLil Babyとの公式リミックスが一大ブームを巻き起こしました。

その後も活動は続き、彼はOffsetとのコラボレーション曲「Step 1」を2022年6月17日にリリースしました。また、彼は同年11月11日にデビューコマーシャルミックステープ「Where the Shooters Be」をSleazyWorldとIsland Recordsを通じてリリースし、2023年2月には、5曲を追加したデラックスエディション「Where the Shooters Be 2」を発表しました。

SleazyWorld Goのユニークなラップスタイルは、ミッドウェスト・ラップ、現代ラップ、ギャングスタ・ラップの要素を取り入れています。彼の曲「Sleazy Flow」はRIAAから2×プラチナ認定を受けており、2023年にはiHeartRadio Music Awardsで最優秀新人ヒップホップアーティストにノミネートされ、注目を集めています。彼の音楽キャリアは、そのユニークなバックグラウンドと才能が相まって続いており、今後も更なる成功が期待されています。

SleazyWorld Go feat. Lil Baby - Sleazy Flow Remix


Central Cee

Central Cee、(本名 : Cenchéz Carlos Williams Jr.)は、イギリス、ロンドンのシェパーズ・ブッシュ地区出身のラッパーで、その音楽はドリルとグライムの要素を融合した独自のスタイルで、彼の生い立ちと都市生活のリアルな描写を特徴としています。彼の音楽キャリアは、2017年にSoundCloud上で自身の曲を公開したことから始まりました。

2022年にリリースしたシングル「Doja」はUKシングルチャートで2位を獲得し、その後も彼の成功は続き、同年にはシングル「Let Go」もUKチャートでトップ10入りを果たしました。これらの楽曲は彼の独特な音楽スタイルとリリックの才能を世界に示すものであり、彼の人気を一層高めました。

彼はイギリスのラップシーンでも絶大な人気を誇り、ミックステープ「23」(2022)はUKアルバムチャートで1位を獲得しました。このアルバムは彼の23歳の誕生日にリリースされ、その名前は彼の年齢を象徴しています。また、2022年にはイギリスのラッパーとして初めて、1年間で10億のSpotifyストリーミングを達成しました。これは彼の音楽がどれほど広く受け入れられているかを示す強力な証拠です。

さらに、2023年にはイギリスのラッパーDaveとのコラボレーションシングル「Sprinter」で、自身初のUKシングルチャート1位を獲得しました。この曲は彼の音楽キャリアにおける新たな高みを示すものであり、彼の国際的な評価を一層高めました。彼の音楽は国境を越えて多くの人々に愛され、彼の才能と影響力は今後も増していくことでしょう。

Central Cee x Dave - Sprinter


Real Boston Richey

Real Boston Richey(本名:Jalen Taheen Foster)は、フロリダ州タラハシー出身のラッパーで、現在はアメリカのラッパーFutureが主宰するレーベルFreebandzに所属しています。

彼の音楽の旅は、親友からの奨めと、ラップを彼に教えてくれたいとこの悲劇的な死をきっかけに、2021年にスタートしました。2022年にはシングル「Keep Dissing」を発表し、さらにはその年の8月にはFutureが彼のシングル「Bullseye 2」にゲスト参加。これを機に彼はFreebandzレーベルに引き抜かれ、Futureからチェーンを贈られました。同月には全17曲を収録したミックステープ「Public Housing」をリリース。そして10月には大物ラッパーLil Durkが彼のシングル「Keep Dissing 2」及びそのミュージックビデオにゲスト参加しました。彼の曲「Bullseye 2」(Futureとの共演)と「Keep Dissing 2」(Lil Durkとの共演)はそれぞれYouTubeで2700万回、2600万回再生され、一気に注目の存在となりました。

Pitchforkの評論家Alphonse Pierreによると、彼の音楽スタイルは他地域の影響を受けつつも、フロリダのMCとしてのアイデンティティを保っているといいます。「Richeyの地元色豊かな訛りは全ての言葉を柔らかくし、歌っていなくても自然とメロディが生まれる。」と彼は評しています。

2023年には、17曲を追加した全34曲を収録したミックステープ「Public Housing, Pt. 2」を発表し、これはBillboard 200で38位にランクインしました。

独自の音楽性と、FutureLil Durkとの協力により、Real Boston Richeyはヒップホップ界で急速に名を馳せています。地元フロリダの特色を活かしつつ、ミシガン風のヒップホッププロダクションを巧みに取り入れて、独特のサウンドを作り上げています。
彼のこれからの音楽活動に、音楽フリークたちの注目が集まっています。

Real Boston Richey feat. Future - Bullseye 2


Luh Tyler

フロリダ州タラハシー出身のラッパー、Luh Tyler(本名:Tyler Meeks)は、2022年に自身の携帯電話でレコーディングしたシングル「Law & Order」がTikTokでバイラルヒットを果たし、彼の名声を一気に高めました。このバイラルヒットは彼の音楽キャリアの転機となり、その後彼は大手レコード会社Atlantic Recordsと契約を結びました。

2023年には待望のデビューミックステープ「My Vision」をリリースし、ビルボードのヒートシーカーズ・チャートで2位を獲得するなど、その才能を世界に示しました。さらに、数日後にはLil Uzi Vertをフィーチャーしたデラックスエディション「My Vision: Reloaded」を発表し、その波状攻撃は彼の人気をさらに加速させました。

彼の音楽は、波状のフロウ、抗いきれないメロディー、そして創造的なダイナミクスを駆使して、バウンシーなアンセムを生み出すことで知られています。その予測不能な音楽性は、リスナーに新鮮な驚きを提供し、彼の音楽に対する期待を高めています。

また、彼の音楽はSpotifyで260万人以上の月間リスナーがおり、YouTubeやSoundCloudなどのプラットフォームでも彼の楽曲が広くストリーミングされています。その活動は音楽だけにとどまらず、Instagramでは彼の日常生活やバックステージの様子をファンと共有しています。

Luh Tyler - Law & Order


TiaCorine

ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム出身のフィメールラッパー、TiaCorineは、日本とアフリカ系アメリカ人の父とショショーニ族インディアンの母を持つ、多文化的な背景を持つアーティストです。彼女はその独自の音楽性と個性的なスタイルで注目を集め、2018年にリリースしたシングル「Lotto」で一躍脚光を浴びました。その後、彼女はDaBabyが所属するレーベル、South Coast Music Groupと契約を結び、その才能をさらに広く世界に発信することとなりました。

2020年には、彼女のデビューEP「34Corine」がリリースされ、その中には彼女の代表曲である「Lotto」も含まれていました。このEPは彼女の音楽性をより深く掘り下げるもので、その独特のスタイルと力強いラップスキルが評価されました。翌年、彼女はEPのデラックスエディション「The Saga of 34Corine」を発表し、その中にはDaBabyが参加した「Lotto」のリミックスが収録されていました。これにより、彼女の音楽はさらに多くのリスナーに届くこととなりました。

そして、2022年には待望のデビューアルバム「I Can't Wait」がリリースされました。その中の楽曲「FreakyT」にはLattoが参加したリミックスも発表され、彼女の音楽の幅をさらに広げました。このアルバムは、彼女の音楽キャリアの新たな節目となり、彼女の才能と可能性を世界に示すものでした。

彼女の音楽はSpotifyで150万人以上の月間リスナーに聴かれており、Instagramでは24万人以上のフォロワーを持つなど、その人気は急速に拡大しています。
また、彼女は自身の故郷であるノースカロライナ州ウィンストン・セーラムに住み続けており、7歳の娘とともに生活しています。これらの事実は、彼女が地元のコミュニティに深く根ざしていることを示しています。

TiaCorine feat. Latto - FreakyT Remix


DC the Don

ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のラッパー、DC the Don(本名:Daijon Cotty Davis)は、Rostrum Recordsというインディーズレーベルに所属しています。このレーベルはかつてWiz KhalifaMac Millerなどの有名アーティストを輩出したことで知られています。DC the Donは、ヒップホップ、ロック、メロディックラップを融合させた独特のスタイルで知られ、幅広い層から支持を集めています。

彼はこれまでに3枚のアルバム、5枚のEP、そして3枚のミックステープをリリースしてきました。特に2021年に発表したアルバム「Come As You Are (Deluxe)」に収録された「WORST DAY :(」はSpotifyで1500万再生を記録しました。また、2022年にはセカンドアルバム「My Own Worst Enemy」をリリースし、その中のシングル「PSA」も注目を集めています。

DC the Donは、8歳の時から曲作りを始め、その才能は幼少期から明らかでした。彼はまた、バスケットボールの才能も持っており、高校のスポーツプログラムで将来のNBAスターであるラメロ・ボールとプレーした経験を持ち、2018年にはESPNによって有望な3つ星選手としてリストされました。彼の音楽キャリアとバスケットボールの経歴は密接に結びついており、エンターテイメント業界での彼のユニークな立ち位置を形成しています。

DC The Don - Worst Day

おわりに

さて、2023年の「Freshman Class」を構成する12名のアーティストを一人一人紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?パンデミックの終息を受けて、今年の選考は特に実績と知名度に重きを置いたものとなり、大手レーベルに所属しているアーティストが多く見られました。

とはいえ、大注目のアーティスト、Ice Spiceの選外が話題となりました。彼女の多忙さが選出を断念せざるを得なかった理由のようですが、ファンからは多くの疑問の声があがっています。

昔の「Freshman Class」は新進ラッパーの新星発掘の場として視聴者やメディアの注目を集めていました。しかし今では、ストリーミングサービスやTikTok、SNSの普及により、アーティストのブレイクは更に加速しています。Ice Spiceのようなケースも、この新たな状況の産物と言えるでしょう。

そんな変化の中でも、今回の「Freshman Class」へは70名以上のアーティストがエントリーしました。そしてその中から選ばれた12名には、未来の音楽シーンを牽引することへの大きな期待が寄せられています。彼らの独特な才能や個性が今後どのように花開くのか、その成長と進展を楽しみに待つことにしましょう。

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