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【北マケドニア】スコピエで雨の日散歩&映画の切り貼り遊び


最近は雨が続く…。
しばらく山に行けないので、傘をさして街へ散歩へ行った。

入場無料の博物館を二か所&近くのショッピングモールをブラブラと歩いて過ごす一日。




■Museum of the City of Skopje

大きな時計が印象的な建物の博物館。

目の前の通りは大きなT字路になっていて、一方通行。車はTの横棒を書くように左から右へと走っていく。


事前にマップで場所を確認すると、博物館の口コミ評価はあまりよくない。
「10-15分くらいでまわりきれる」とか「財政難でとても保存状態が悪い」とか…。
まぁ、それはそれで本当?と確認するつもりで行ってみることにした。

入口を入ると、スタッフが「どうぞ、どうぞ、入って!まずはビデオを見てね、地震の様子がわかるよ。」と教えてくれた。

「え?地震?」

言われるがまま席に座りビデオを見るまで、この場所が1963年に大きな地震があったことを知らなかった。
ここはかつてのスコピエ駅で、駅舎跡を再利用した博物館。
建物の一部(向かって左側)は崩れたままになっていて、その影響なのか中庭に続くドアは鍵がかかっていた。

建物正面にあった大きな時計は
地震発生時刻で止まったまま。


そしてもっと驚いたのが、Googleストリートビュー。
博物館の向かい側にある建物ってわりと新しい建物みたい。
2014年はまだ建設していた。(下のリンクは2014年の様子)


歴史的な建物に見えるようにあえてそうした造りにしているんだね…。

10年後の2024年

復興には世界中から支援があったという。それを表す世界地図も印象的で、
日本もあるかな…と探したら、しっかり載っていた。
ちょっと誇らしくなる。

他にも、赤十字が現地で炊き出しをした「簡易型移動式キッチン」という
でっかい機械が展示されていたり、その当時の様子を写した写真、オフィスにあった止まった時計、崩れ落ちた歴史的建造物の一部などなど…。
石でできた建造物でも崩れてしまうほどの大きな被害だった事がわかる。

そのほかにも、
マケドニアの民族衣装やアクセサリ、絵画、古代の生活用具などもある。
小さくてかわいいグッズが並ぶケースにはCosmetic tool(コスメ道具)とある。このかわいい小瓶には何が入ってたんだろうと想像したりして…。

昔のスコピエンチュ*の生活の様子が伺える。

規模が小さいのであまり興味のない人にはサクっと回れちゃうけど、歴史や民族学などに興味関心のある人はもう少し時間が欲しいんじゃないかな。

スコピエには他にもいくつか博物館があるがここは無料でした。


■Diamond Mall

↑上で紹介した博物館(Museum of the City of Skopje)をぐるーっと
取り囲むようにそびえたつショッピングモール。
キラキラ輝いていて博物館とは対照的な建物。

その名も Diamond Mall


スコピエにはモールがいくつかあり、このモールの周辺には他にも2つ?3つ?ほどモールがある。Diamond mallが最も大きく綺麗。

地下にはカジノがある。
地下への続くエスカレーターの案内は他とは雰囲気が違う。ひょっとすると、そこは一般人向けエスカレーターで「おのぼりさんいらっしゃい」的なものなのかも、ちらっと覗いてみたいけれど、後戻りできないのは困るから行ったことはない。

Diamond mallには高級マンションが併設されていて、その住人が専用エレベーターでシューンとかっこよくカジノに登場したりするんじゃない?またまた併設のホテル客は、カジノへ続く専用通路があるんじゃない?とか勝手に妄想してみる。本当はどうか知らないけど…。

スコピエの街中にはカジノという名の遊技場がある。コンビニくらいの店構えのカジノがスコピエ市内の中心部に集中している感じがする。スコピエ市内のマップで”casino”を検索したらたくさん出てきて驚いた。



■Mother Theresa Memorial House

マザー・テレサ記念館。

マザー・テレサ記念館はT字の下線の通りにある。その線をそのまま進むとスコピエの広場へつきあたる道の中間あたり。
博物館から距離が近いので、歩いていける。

スコピエに来てから改めてマザーテレサさんのことを学んだ。

インドで活動されていた方なので、何となくテレサさんってインド人だと思っていた。
実際は違った。

実は彼女は、北マケドニアの首都スコピエの生まれのスコピエンチュ。
という事は、
彼女はマケドニア人なんだね!と思ったら、そうではないという。

理由は、
両親ともにアルバニア人から生まれたから、彼女はアルバニア人なんだって。


そうかぁー…ほなちゃうなぁ…の連続に、ミルクボーイが頭に浮かぶ。

まぁ、テレサさんがどこの国の人であれ、彼女が多くの人に愛されているということがわかる。

<おまけ>
・アルバニアの首都ティラナの国際空港って、別名マザー・テレサ国際空港って言うらしい。

キラッキラのお隣さん(教会)

小さなテレサさんの記念館。1階はお店、2階が展示コーナー、3階には小さなチャペル。記念館の隣にはキラッキラした眩しい教会がある。

そのあたりをぶらぶらと歩き、買い物をして家に戻る。
う〜ん、何か、この景色というか雰囲気、どこかで見たことがあるようなな無いような…。



■映画のシーンを貼り付けてあそぶ


家に戻り、このnoteを書いている最中も、相変わらず雨はバチャバチャと激しめに降っている。時々カミナリも聞こえる。

雨と雷の嵐の夜、止まったままの時計、、、。

あー、あれか!って頭に浮かんだのがあの映画

バック・トゥ・ザ・フューチャー

Museum of the City of Skopjeの壊れた時計台にぶら下がるドク(Ⅰ)
T字路を電動キックボードでいじめっ子たちから逃げるマーティ(Ⅱ)
Diamond mallのカジノには、いじめっこのビフ(Ⅱ)
蒸気機関車(Ⅲ)が昔のスコピエ駅にやってきたり、
マザー・テレサ記念館の前をデロリアンが走リ抜けるとか…

自分勝手に切り取ったシーンとスコピエをこじつけていく…。
Back to the Future in Skopieうん…楽しい(自己満足)。

久しぶりにバック・トゥ・ザ・フューチャーが観たくなってきたのでネット検索したら……

まさかのミルクボーイへ辿り着くという…。

駒場さんもおすすめしています。


皆さん、雨の日の休日ってどう過ごしますか?
お金がかからずに楽しめる雨の過ごし方があればぜひご紹介下さいませ。


くだらない妄想で終わったスコピエの雨の日散歩の報告は以上になります。

長々とおつきあい頂きありがとうございました。


*スコピエんちゅ∶スコピエ人のこと。

私の故郷の方言では、場所に「+んちゅ」をつけることでその場所で生活をする人の事をあらわす。

例として、
うみんちゅ∶海の人 漁師
なはんちゅ∶那覇の人 那覇に住んでいる人

私の好きな漫画「宇宙兄弟」の作品では、アイデンティティを語る時に、この表現が使われていて面白さが増々です。



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