ONE DAY

毎日同じことの繰り返し
同じ時間 同じ空間
同じ登場人物に 同じ僕
死んだ目に映るのは 変わりばえのない世界
輝きなんてない灰色の世界
今日が何曜日かさえ分からなくなっていく
砂嵐を映すブラウン管は雑音(ノイズ)だけを響かせた
手に入れたのは黄金の果実 呪われたのは僕の作った偶像
記憶にない記憶に 縛られ 惑わされ
今が崩れ去っていく
もう取り戻せない「今」
僕は何が見たかったのだろう

変わらぬ眺めをループする
決まった時間 決まった空間
決まった登場人物に 決まった僕
鈍った感覚にわかるのは いつも通りということだけ
型にはまった不変の世界
今日が何日かでさえ分からなくなっていく
モザイクのかかった視界では何も判断できなかった
祝杯を挙げたのは裏切りの蛇 恨まれたのは不甲斐ない僕
覚えていない思い出に 魅せられ 囚われ
過去が創られていく
もう変わってしまった「過去」
僕は何を繰り返しているのだろう

時計を眺めては 今日が終わるのを待ち望む
明日になれば やっぱり同じように
今日が終わるのを待ち望む
何もできないまま 毎日が淡々と過ぎていく
何もしないまま 最後の日が徐々に迫りくる
今日の終わりに問うたのは この世界に生きる意味
明日の始まりに聞いたのは この世界への祝福の歌
砂嵐を移すブラウン管に モザイクのかかった視界
うまく感知できない世界に
僕は何のために生きているのだろう
崩れ去った今に 創られた過去
うまく機能しない世界に
僕は何のために生きているのだろう


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