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木村拓哉の生き様

木村拓哉のことが好きだ。もちろん、ラブではなく、ライクなのだが。といっても、別に彼の写真集を買ったり、ライブに行ったりとか、そういった熱心なファンではない。

彼の生き様が好きなのだ。色んな人が言う。
「キムタクは、プライベートもキムタクだ」と。
きっとそうなんだろうなと思う。もちろん、自分は彼のプライベートの時間は知らない。でも、少なくともテレビや演劇で彼の姿を見た時に、キムタクのイメージと違うなぁ、と思ったことは一度もなかった。

こうした、彼のブレないところが好きなんだと思う。キムタクみたいな人というか、あーいう「カッコつけた感じ」っていうのは、自分が好きなタイプじゃない。けども、実際にあそこまでカッコよくて、しかもそれを徹底している。そんなのを見せつけられたら、認めざるを無い。


そして、カッコつけるにはそれなりの実力を出さなくてはいけない。失敗しまくりの男が、カッコいいはずはないのだから。

有名なトリビアとして、ジブリ映画『ハウルの動く城』に出演したときの話がある。彼は、台本をすべて覚え、台本無しでスタジオ入りしたそうだ。

決して暇は人ではないのに。肝心の演技はどうったかというと、記事にもある通り、宮崎駿にも褒められている。声優界のレジェンド、大塚明夫さんの著書『声優魂』にもこんな記述があった。芸能人の吹き替えに反対する声優ファンの声に、彼はキムタクを例に出してこう反論している。

しかし、私はあの作品の木村拓哉さんは素晴らしいと思います。彼の演技のおかげで、ハウルはその辺の声優が演じる二枚目よりよっぽど生々しく、立体的な人物になっていました。

大塚明夫『声優魂』 p114より

カッコつけるだけの実力や努力があるからこそ、彼はカッコいいのだ。


そして、今日こんな記事を書いたきっかけになった動画を紹介したい。

タイトルといい、切り抜き方に少し悪意があるかもしれない。実際、コメント欄でも馬鹿にするようなコメントが多い。確かにギターの腕前はそんなにかもしれない。このギター・ソロを聞いて、ギター上手い!!とは思えない。

でも、自分はこの動画の木村拓哉のことをすごくカッコいいと思う。改めて惚れ直した。清志郎さん始め、ロックの大御所がいっぱいるメンバーの前で、堂々とセンターに立つ。当フリじゃなくて、自分の練習したギターで自分のフレーズで弾く。気恥ずかしそうな様子もなく、やりきった顔で立つ。

すべてが「キムタク」のイメージと合致している。逃げずに、キムタクに求められていることを、やりきった姿だと思う。だから自分は彼のことをカッコいいと思える。それに、ギターだって確かにプロと比較してしまうと確かにイマイチだが、多忙なアイドルとしては十分すぎるくらい上手い。


こうしたプレッシャーに、彼がどう思っているかはもちろん知らない。何も感じずに、素であーいうことをやれてしまうのか、それともやはり「キムタク」という人生を演じているのか。

自分は後者であってほしいと思う。そうじゃないと彼の人生のブレなさに説明がつかないし、歯を食いしばってキムタクを演じているほうが、絶対にカッコいいからだ。でも、そんな努力をしている姿を彼は決して我々には魅せないだろうけども。

以上、木村拓哉について語る記事でした。

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