蠍座の乙女

自己満ですが、読んでいただけるとさらに満足です。

蠍座の乙女

自己満ですが、読んでいただけるとさらに満足です。

最近の記事

気まずさの中綴る

平気なふりをして背筋を正したが、きっと肩が強張っている。 自然な深呼吸をするが、きっと頬が引き攣っている。 斜め向かいの衝撃に耐えようと身体が頑張っている。 違う世界に生きようと、いざ視界に入った異世界に対し隠せない動揺がある。 月日が経てど青春は色褪せない。違う自分が育とうと、心の柔に染みた跡は消せない。 これを機に明日が変わるわけではない。 ただいっときの揺らぎ。 静かながら底からジワリと、低く大きな波打ち。 山のような人になりたい。 青春の地層、災いに負けぬ花、年

    • ちょっと怠惰 サボりの詩

      揺蕩う雲 揺蕩うけむり 私は横たわる 無数の羽にくるまり 本の活字や画面の流れは どこかへ通り過ぎて行く 何かを考えることなく 時計のないこの部屋 寝返りを打てど見えない太陽 天井の灯りはまだ要らない 低音で続くストーブ 給水の必要な加湿器 閉じ切らないゴミ袋 明日縛ろう 朝つっかけで 十数歩 薄着に冷たい空気 前向きを取り戻したい 飛び立ちたい 明日には

      • 私は宇宙 あなたも宇宙 宇宙の詩

        喜怒哀楽やそれによる人間関係 頭に浮かぶのは宇宙の構図である やはり我々人間は宇宙の縮図だ 宇宙に星があって 地球に人などがいて マトリョシカのよう あの街は人間でいうとこの辺 あの田舎はちょうどこの辺 東京はここ ぴったりと合わさっていく 終わりのないジグソーパズル 隣り合わせを探しながら 居場所をつくっていく 宇宙の軌道は 繊細で おおらかで 可能性に満ちている 殻を脱いで 脱いで 脱いで 世界を広げる 心の内の 内の 内も 満ち満ちている

        • サバンナに行ってみたい

          サバンナの野生動物の戦いを動画で見漁っていた。 画面越し、私の心は揺さぶられた。 馴染みのない光景でスリルを味わい、心は揺れ踊っていたと思う。 しかし画面を閉じひと息つくと、私は空白であった。 毛の潰れたカーペットの上に私は寝転んでいたが、心拍を自覚できず属する世界を見失っていた。 私の身に起きる事象は、サバンナのそれと比べて平坦である。 サバンナの血生臭い戦いを見てしまったからには、やはり自らの生気は薄れて感じる。 戦いたいとは思わない。血を流すこともしたくない。そこに生

        気まずさの中綴る

          整容 爪の詩

          傷つける 伸びない指 伸びる爪 蝶や花で飾っても 光を集めて放っても どんどん どんどん 傷つける 落としたものを拾えずに 柔いものを刺し 壁にぶつかり 鋼と戦い 折れたこころ 次第に癒える 生命力 攻撃と持ち合わせる優しさ まあるく まあるく 整える

          整容 爪の詩

          花の詩

          私は花だけど つぼみになりたい きゅうっとした姿 愛らしい どんな顔してるか 想像してるよ 少し恥ずかしがっていると思う あの花のつぼみは ゆるんでいて 隙間から見る外の世界に 怯えている 咲くと儚いその姿 悲しい顔なのに それが綺麗だと 褒められる 花は笑いたい 心の底から笑いたい はちきれそうに詰まった希望 自分のために弾けたい 誰にも見つからずに咲くあの花 いちばんのびのびとしている

          葛藤

          ここにあるこの餅を食べたいのだけれど 明日の朝食にしようかどうか迷って 食べるのだったらお茶を淹れて味わいたいのだけれど このまま今すぐ齧りたい この餅を 1日に何回葛藤があるだろうか。 私の食欲は旺盛で、食べ物に関する葛藤は日頃多く発生している。 葛藤は欲と理性との戦いで、自分の内で起こるもので、どちらか一方だけを応援するサポーターがいない。 天使と悪魔の存在はあるが、2人ともどっちつかずの助言をするため、勝敗は全て自分自身にかかっている。 ふと時計をみるともうこんな

          掃除 洗濯 家事 おやじ、いい加減にしろ

          仕事をズル休みして、部屋を片付けたい。 今日は公休で、昨日夜更かししたため昼頃起きた。 起きてご飯を食べ、その後の記憶がなく 既に暗い外や、片付けの済んでいない混乱した部屋を信じられずにいる。 先程溜まっていた洗濯業務をこなして、ネットショッピングによる空の段ボール箱を畳んだのが 休日の怠惰を自責せずにいられる最低ラインで、やっとの思いで成し遂げたのである。 公休は、どうしてこうもやる気が起きないのだろう。特に掃除 洗濯などの家事は、やらなければいけないと思えば思うほど

          掃除 洗濯 家事 おやじ、いい加減にしろ

          死体より冷たいとこ

          歯茎が冷たい 鼻の頭が冷たい 意志のない部位を休ませ、省エネモードです

          死体より冷たいとこ

          今年は御守り買ってない

          去年知り合った彼はメガネをかけていたりかけていなかったり。髪型も見るたび違う。 お洒落を楽しんでいるからかそうでないのかはわからない。 でも彼の話す言葉は洒落ていて、そういう人、私好きなの。 私が恋人とデート中に彼に誘われたら、気持ちが揺らぐかも。 恋ではないけどこの感情、なかなか慣れない。 気持ちをどこに置いていいかわからず、浮ついてる。 この前彼と、愛とは?という話題になった。 彼は愛をわからないようで、感覚とかでなく定義を言葉で理解したがっていた。 彼には恋人が

          今年は御守り買ってない

          中生代を思い出す

          デパートのブランドショップで友人のプレゼントを購入。その店のシルバー会員だったので、購入特典ギフトを貰う。 ブランドロゴがプリントされたノートだった。身につけられるような何かを期待していたため、ありがとうございます と言いつつも少し口を尖らせる。 店員さんに期待が外れた気持ちが悟られていないか焦った瞬間が記憶に残っている。 目元のメイクが印象的だが、口上の言い終わりには目を合わせてもらえなかった。 まっさらのノートを持つのは久しぶりだ。使い道を想像するが、思いつかない。

          中生代を思い出す