農大21日目 2023-11-09


管理機の利用

エンジンの始動

  1. 走行ギアのニュートラル、走行用クラッチ、PTOクラッチが切れていることを確認

  2. ハンドルのボタンを停止から運転に入れる

  3. ポンプで燃料を送る

  4. チョークを閉める

  5. スターターを引く

  6. チョークを空ける

ポンプで燃料を送るのは初回の始動時のみ

一度エンジンがかかれば、2回目からはチョークは開けたまま始動する

エンジンの燃料はガソリン、混合油ではない

平畝用

操作機器

  1. メインスイッチ

    1. エンジンの始動

  2. アクセル
    エンジン回転数の上げ下げ

  3. 走行用ギア
    前進1,2、バック、ニュートラル

  4. 走行用クラッチ、フィンガーレバー
    連動する。走行用のギアの入り切り

  5. PTOクラッチ
    ロータリーのギアの入り切り

  6. 非常用レバー
    緊急停止用のクラッチ。体や足がタイヤ・ロータリーに挟まれないように前方についている

  7. 左タイヤクラッチ
    左タイヤだけ止まる

  8. 右タイヤクラッチ
    右タイヤだけ止まる

  9. ハンドル高さ調節レバー
    ハンドルの上げ下げを行う

耕耘方法

  1. エンジンを始動

  2. エンジン回転数を上げる
    アクセルレバーがハンドルと平行になるようにする

  3. ハンドルの高さを調整
    腕がまっすぐ下におりる位置

  4. ギアを1に入れる

  5. PTOクラッチを入れる

  6. 走行用クラッチを入れて後ろ向きに進む
    軽く引きながら進むと機会が揺れにくい

  7. ロータリーが回転し始めるとロータリー掘れて沈み、ハンドルの位置が上がるので再度位置調整をする

移動・旋回方法

  1. 走行用クラッチを切る

  2. PTOクラッチを切る

  3. エンジン回転数をアイドリングにする

  4. ハンドルの位置を上いっぱいにもってくる

  5. ハンドルを下に押し、ロータリを持ち上げる

  6. 走行用クラッチを入れて進む(後ろ向き)

  7. 左タイヤまたは右タイヤのクラッチ片方だけを握って回転を止め、旋回する

畝立て、中耕、防除

操作機器

  1. メインスイッチ

  2. アクセル

  3. 走行用ギア

  4. 走行用クラッチ、フィンガーレバー
    連動する。走行用のギアの入り切り

  5. PTOギア
    ロータリーのギアの入り切り、バック

  6. ハンドルの高さ調整

耕耘方法

  1. エンジンを始動

  2. 走行用ギアを1に入れる

  3. エンジン回転数を上げる
    アクセルレバーがハンドルと平行になるようにする

  4. ハンドルの高さを調整
    あらかじめハンドルは高めにしておく

  5. PTOギアを入れる

  6. 走行用クラッチを入れて前向きに進む

  7. ロータリーが掘れてくるとハンドルの位置が下がるので適切に調整する

移動・旋回方法

  1. 走行用クラッチを切る

  2. PTOギアをニュートラルにする

  3. エンジン回転数をアイドリングにする

  4. ハンドルの位置を下いっぱいにもってくる

  5. ハンドルをロータリーごと持ち上げる

  6. 走行用クラッチを入れて進む(前向き)

  7. 旋回するときは体ごとハンドルを押して回る

ネギの土寄せ用

操作機器

耕耘方法

  1. エンジンを始動

  2. 走行用ギア(主変速レバー)を入れる

  3. エンジン回転数を上げる
    アクセルレバーがハンドルと平行になるようにする

  4. ハンドルの高さを調整
    腕がまっすぐ下におりる位置

  5. PTOクラッチ(ロータリークラッチレバー)を入れる

  6. 走行用クラッチを入れて前向きに進む

  7. ロータリーが掘れてくるとハンドルの位置が上がるので適切に再度調整する

移動・旋回方法

  1. 走行用ギア(主変速レバー)を切る

  2. PTOクラッチ(ロータリークラッチレバー)を切る

  3. エンジン回転数をアイドリングにする

  4. ハンドルの位置を上いっぱいにもってくる

  5. ハンドルを下に押してロータリーを持ち上げる

  6. 走行用クラッチを入れて進む(前向き)

  7. 旋回するときは体ごとハンドルを押して回る

害獣

獣害は農業の切り離せない課題。捕獲だけでは防げない。90年代から10年代までの20年で捕獲量は6倍に増えたが、被害は減っていない。

基本的な対策

  1. エサを与えない。餌になるようなものを放置しない。

    1. 残渣の処理

    2. 未収穫物の撤去

    3. 生ゴミの適切な回収

    4. 雑草の刈り取り

  2. 動物にとって安全な場所にしない

    1. 雑草を刈り取る。隠れる場所を作らない

    2. 見つけたら追い払う

  3. 囲み

    1. ネット柵

    2. ワイヤーメッシュ

    3. 電気柵

    4. 複合柵:ネット作の上に電気柵

  4. 捕獲

    1. ワナの設置

    2. 猟師へ依頼

電気柵について

  • 漏電を防ぐため、周辺の草を刈り取る

  • 対象となる動物の大きさ、習性に合わせて、電線の高さを調整する。

  • 柵を登る習性のある動物はネットの上に電気線を張った複合柵にすることで登った柵の上で感電し、高い効果をあげることができる。

イノシシ

マイナビ農業より
https://agri.mynavi.jp/2018_01_25_17028/
  • 夜間に田畑を荒らすことが多いが夜行性ではない

  • 非常に臆病な性格。突進してくるのはとてもパニックになったときだけ

痕跡

  • 軟らかい土を掘り返す性質がある、植物の根を探して食べる

  • ダニ対策などで泥を体にこすりつける

食性

  • 雑食

  • 野菜類、木の実、たけのこなど

  • サワガニなど

作物の被害

  • イネ:穂の甘い汁を吸う

  • 大豆:苗から食べる

  • 果樹はみかん、クリ、びわ、柿など

  • 根菜類を掘り返して食べる

  • イタリアンなどの家畜の餌

  • 生ゴミをあさって食べる

電気柵

  • 20cm:潜り込もうとする高さ

  • 40cm:高いものを探る高さ

  • 電気は24時間流す

  • 穴を掘るので、地際はパイプで補強する

シカ

農林水産省より
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2201/spe1_01.html
  • ひらけた場所かつ林に近い場所にいる(すぐに逃げ込むため)

  • 警戒心が強く、人が近くにいると鳴き声を上げ仲間にも知らせる

痕跡

  • フン

  • 角こすりで木の皮が剥がれる

食性

  • 草食

  • 草、木の実などなんでも食べる

  • 胃が4つあり反芻する

作物の被害

  • シュンギク:通常の動物はあまり食べない

  • ダイコン:葉だけではなく、根も食べる

  • タケノコ:外の皮をのこして中身だけ食べる

  • 栗:実も葉も

  • イネ:苗の頃から収穫時期まで、どの状態でも食べる

対策

  • 路肩に生えている雑草を食べるところから人里に次第に降りてくる

  • 残渣をそのままにしない

  • 収穫後に畑に生える雑草などはすぐに鋤き込む

  • 甘やかして人に慣れてくると、とどんどん図に乗ってあらしてくるので見つけたら必ず追い払う

  • ワイヤーメッシュの設置
    高さは2m(飛び越える)、地際はしっかりとパイプで補強する

電気柵

  • 90cm:ものを鼻や口で確かめる

  • 20・40・60cm:子鹿の潜り込み対策、イノシシと兼用で使える

  • 130、170cm:飛び越えの対策

サル(ニホンザル)

湯河原町より
https://www.town.yugawara.kanagawa.jp/soshiki/20/2059.html
  • 昼行性

  • もともとは森林に住んでいたが、人里へ降りるようになった

食性

  • 雑食

  • 葉、枯れ葉、木の芯、実、昆虫などなんでも食べる

作物の被害

  • イネ:一度持ち出してから食べる

  • イモ:掘り返して持っていく

  • 野菜:少し食べては捨てて、何度も食べに来る

  • 柿・栗:大好物

  • しいたけなどきのこ類も食べる

  • 畑の残渣、お供物、生ゴミも漁る

対策

  • 残渣のすき込み、収穫しない果実の処理をして集落の餌場としての魅力を下げる

  • 本気さを示して怖がらせることが大事。甘やかすと次第に厚かましくなり人の届かない屋根などを拠点にし出す。
    銃の音、ロケット花火など

  • 電気柵が有効、トタンやワイヤーメッシュは簡単に超える

電気柵

  • 登る習性を利用して、ネットの上に電気線を張る。

ハクビシン

カクイチより
https://www.town.yugawara.kanagawa.jp/soshiki/20/2059.html
  • 白鼻芯

  • ジャコウネコ科

  • 東南アジア原産

食性

  • 雑食

  • 甘いん物が大好物

  • 前足で掴んで中を食べる

  • ナシ、ブドう、スイカ、スイートコーン、イチゴなど糖度が高いものが好き

  • 山ではアケビ、木イチゴなどを食べる

  • カエル、昆虫、ザリガニなども食べる

  • にわとり小屋を襲って、トリを食べる

  • 農業用ビニールハウスを破って侵入する

  • 生ゴミを漁る

性質

一頭が複数のすみ家をもち、縄張りはオスが50〜100ha、メスが30〜70haほど。群れはなさない。神社、寺、集会施設などの屋根裏などをねぐらにする。足の裏は吸盤ののようなパッドになっている。登るのがうまく、塩ビ管、ロープ、針金なども器用に登り、電線を伝って移動し、住宅の狭い隙間なども通る。

対策

  • ワイヤーメッシュは広いとくぐり抜けられる。8cm四方はダメ。7.5cm四方以下にする。

  • 雑草の刈り取り、収穫残渣の処理

  • ねぐらになりそうな場所の点検

電気柵

  • 10cm:鼻の位置

  • 5cm:鼻の位置

複合柵

  • 下30cmにネットを張り、その上部に電気柵を設置する

  • 地際を掘られないように鉄パイプで補強する

→上った先で感電する。ハクビシンは非常にけいかいしんが 強いので、一度感電すると次からは来なくなる。

アライグマやたぬきにも効果がある。

アライグマ

マイナビ農業より
https://agri.mynavi.jp/2018_06_06_27971/
  • 北米原産の外来種

  • クマとあるが、クマとは異なる種

  • 前足を手のように器用に使う

  • 性格はとても凶暴で人に噛みつくこともある

  • 元々ペット用で日本に持ち込まれたが、飼育放棄などで野生に放された

被害

  • スイカ:器用に穴を開けて中の実を書き出して食べる

  • ブドウ:袋を破いて食べる。群れで食害を引き起こし、一面を食い散らかす。

  • ナシ、柑橘系果物も被害に合う。

性質

  • 防風ネットの小さなほころびから、食いちぎって広げ侵入してくる。

  • 河川、用水路、側溝、木の枝などを通って移動する

  • 川辺ではタニシなどを食べている

  • 春に3〜4頭出産する

  • 天敵がおらず、山から都会まで幅広く広がった。

対策

  • 複合柵→ネットを登らせて上の電気柵で感電させる

    1. ハクビシンやたぬきにも効果がある

  • ネットの高さは40cmくらい

  • 学習能力が高いので一度感電すると侵入してこなくなる

  • 生ゴミを放置しない

  • 建物にすみかとなりそうな場所がないか点検する

アナグマ

マイナビ農業より
https://agri.mynavi.jp/2018_08_01_34163/
  • 日本の在来種

  • イタチの仲間

  • マミ、ササグマ、ムジナとも呼ばれる

  • 目の周りにパンダのような模様がある。尻尾は短い

  • 爪が長く、穴を掘るのが得意

  • 斜面に穴を掘って巣をつくる。できた巣や放棄された巣はたぬきなどの他の動物の巣としても利用される。

  • 鈍感だが、危険を察知したときは逃げ足が速い

  • 昼の活動するが普段は隠れていて、暗くなってから庭や畑に侵入し被害を与える。

性質

  • 甘いものが大好物

  • 登るのが苦手なので、落ちているものを漁る

  • イチゴ、スイカ、ラッカセイなど

  • 一度味をしめると何度もやってくる

対策

  • トタンの柵→地際を埋め込みみすき間は重ねてなくす

  • ワイヤーメッシュ→7.5cm未満

  • 複合柵

  • アナグマは一度エサがあるとわかると何度でもやってくるので、対策は後手に回らず予防が大事。見かけたらすぐに対策をうつ。

電気柵

  • 10cmと5cm:目線の高さ

  • 電気柵は被害を受ける前に設置しておく。作物を食べた後だと、一度感電しても何度でもやってくる。

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