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3日で新機能をリリース!仮説検証チームの速さの秘密〜デザイナー目線〜

こんにちは!デザイナーのAkaneです。
このnoteでは、高速仮説検証を回すためのポイントをデザイナー目線でお伝えします。

ダイニーのデザイナーは4人

仮説検証担当のAkane, 既存プロダクトアップデートのKawakami, Rei, 店舗コミュニケーションのSaaya という役割分担をしています。

3ヶ月で16施策を打つ仮説検証チーム

前Qでは、モバイルオーダー上でお客様の単価UPは実現できるのか?をテーマに、様々な検証を行いました。そのうちの1つがいわゆる「ビッくらポン」的な、ドリンクの注文数とインセンティブを掛け合わせた施策でした。そちらにフォーカスをして、デザイナー的「速さの秘密」をご紹介します。

🔑速さの秘密1 〜プライドを捨ててラフを展開〜

仮説検証においては、端折る部分を決めてサッとスキップすることがすごく重要です。
今回だと、社内レビューのためのモック。スタンプラリーの素材はCanvaのテンプレートを使用しました。

もうちょっと時間を使えば自分のイメージに近い格好いいクリエイティブを生み出せますが、そこで自分のエゴをぐっと抑え込み、最短ルートを選択するようにしています。

🔑速さの秘密2 〜どこまでケアする仕様か決め打ちしておく〜

飲食店のインフラであるからこそ、オーダーにかかわる施策をしようとすると以下のような課題が降りかかってきます。

  • ドリンクが当たったら、キッチンから注文伝票を出すか?それともお客様に口頭で申請してもらうか?

  • ドリンクが当たったらすぐさま注文を飛ばすか?一旦カートに入れる形にするか?

  • カートに入れる場合、カートから削除できるようにするか。削除してしまった場合はどうするか

  • 当たったドリンクの内部的処理はどうするか?既存のドリンクに対して100%割引適用にするのか、0円メニューを新しく作るのか

ダイニーの仮説検証チームでは以下のように仕様を決め打ちすることで、都度仕様を考えるコストを無くしています。

1.お客様やスタッフさんに対して追加オペレーションを期待しない。
(やってもらえなくて検証が頓挫するので)

2.発生確率が低そうなヒューマンエラーはケアしない。
(今回で言うと、カートに追加されたドリンクを消してしまうケース。多発するようであれば、本番開発の時にケアする)

🔑速さの秘密3 〜テスト店舗との関係値作り〜

日頃から店舗訪問をしたりコミュニケーションを取ったりすることで、オーナーさんから「協力するよ!」と言っていただけることが多くなります。
本施策も二つ返事でOKをいただきました。

🔑速さの秘密4 〜柔軟なアイディアでデザイン&実装コストを削減〜

今回のスタンプラリー風のUXは、複数枚の画像を用意することを提案しました。

この手の実装だと、背景の上にスタンプをレイヤードするパターンを思い浮かべてしまいますが、デザイン変更のコストと位置ズレ修正のコストが膨大そうだと判断しました。

🔑速さの秘密5 〜お客様に突撃インタビュー〜

本施策の初版リリースでは、対象商品(ジムビーム)の出数は僅かに上がったものの、ドリンク全体の出数は横ばいでした。
この施策が認知されているか、楽しいと思っていただけたかをインタビューしに行きました。

またもや快諾してくださるオーナーさま

手帳とペンを持って、お会計待ちのお客様の卓にお邪魔します。
ヒアリング結果を元に素早くv2の修正に取り掛かります。

🔑速さの秘密6 〜見切りをつける〜

私たちの使命は「なんとか当たるまでやりきること」でなく、「限られた期間の中で金脈を探すこと」です。
重心を捉えた検証ができていて、なかなか結果が出なかった場合は金脈ではなかったと見切りをつけます。
結果当たらなかったことは失敗ではなくむしろ、掘らなくても良いエリアが分かったという意味で成功です。
リソースの少ないスタートアップにおいて、「やらないこと」を決められるのは、非常に価値があることなのです。

興味を持ってくださった方、ぜひカジュアル面談しましょう!

自分で最適な検証方法を提案でき、それをすぐさま実装してくれる心強いエンジニアがいる環境は、攻めのデザイナーにとってとてもワクワクする環境だと思います。
今Qも新たなテーマで仮説検証を実施中です。さらに詳しく聞いてみたい方はぜひイベントに参加いただくか、カジュアル面談にお誘いください!

https://twitter.com/akane94_/


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