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アフリカ動物ずかん【サファリ旅行記】|ウガンダ生活

今週もこんにちは。関東は三寒四温だと聞いています。みなさんはいかがお過ごしですか。

アフリカで仕事していると「旅行できないの?」とよく聞かれます。でも、一人で働いているわけではないので、自由には動けない。何よりなかなか忙しいです。それでもたまにはと、先日、マーチソン・フォールズ国立公園を訪れました。

(基礎情報)
・名称 :マーチソン・フォールズ国立公園(Murchison Falls National Park)
・入場料:大人1人45USD(ゲートで現金かカード、モバイルマネー支払い)
・面積 :3,840km2(埼玉県とほぼ同じ)
・1952年に指定された、ウガンダ最初の国立公園
・144種の哺乳類、556種の鳥類が生息

Uganda Wildlife Authority.

下図の青塗りの部分。ウガンダは日本より30%くらい小さいですが、存在感があります。中央を通っているのはナイル川。少し前までは川の南北で生態系が違っていたけど、最近はそうでもなさそうだとのこと。

2019年以降は公園内でフランス・中国企業による石油の採掘が始まっており、生態系への悪影響が懸念されています。公園内の砂道も一部は完全に舗装され、味気ないコンクリートに変わってしまいました。

保護された区域での石油採掘は、東アフリカでこれが初めてだそうです。

一日目

僕のいるグル13:00頃出て北西へ約3時間。ゲートを16:00頃にくぐって、国立公園の中をぐるりと走ります。午後出たのは、動物たちを見られるのが暑い日中ではなく朝と夕方だからです。

公園の中はこんな感じ。これは19:00頃

下の写真はウガンダコーブです。シカのようにも見えますが、ウシの仲間で、カンムリヅルと並びウガンダのシンボル。オス1頭とメス多数の群れを作って生活するそう。見分け方は簡単で、ツノがあればオス、なければメスです。

ところが、下の写真にはツノの生えたコーブがたくさん映っています。どういうことでしょう? 聞いたところ、これは群れでなく、群れからあぶれたオスたちだということでした。動物の世界も大変だ。

こっち見てる きみはメスだな

これはバッファロー、アフリカスイギュウとも呼ばれます。ツノの形がよく見ると一頭一頭違う。気性は荒く、群れで行動する性質です。

たくさんいる。

このサルは名前を忘れてしまいました・・・

マーチソン・フォールズ国立公園にはライオンも生息しています。なかなか見られないので、目撃情報が入ると、ドライバーやレンジャーが連絡を取り合ってこんな感じで集まってきます。

結局今回は見られず 残念

夜暗くなってからロッジに到着。公園の中にも外にも観光客用のロッジがありますが、値段は後者が安いです。僕が泊まったロッジは3食ついて65ドルでした。

二日目

まだ暗い朝6:00にロッジを出てふたたび国立公園に入ります。

7:00前。朝焼けがうつくしいです

イボイノシシは今回いちばん近くで撮影できました。基本的に草食ですが、怯えると時速50kmで走るそうです。はやーい。

草を食べています かわいい

キリン世界に4種しかいないそうです。ここで見られるキリンは、ウガンダキリン(ロスチャイルドキリン)。見分けるポイントは、膝より下に斑紋がなく、白い靴下を履いているように見えることだそう。

よくこの食事であの体を支えられるなあ

最後はマーチソンの滝(Murchison Falls)を訪れました。ここではなんとナイル川が川幅7メートルまで狭められ、うねりとなって落下する様子を眺めることができます。この国立公園の名前の所以です。

GIF作ってみました
もうちょっと枚数取ればよかったな

12:00頃にゲートを出て、15:00過ぎにグルへ戻ってきました。野生動物たちを見るのは素直に楽しいです。同時に、国立公園として守らないと(守っていても)その生活は人間によって脅かされるものでもある。

石油採掘で言えば、その影にはお金が喉から手の出るほどほしいウガンダ政府の思惑もあります。でも、結局のところ、石油を望んでいるのはガソリンやプラスチックに助けられているぼくら消費者だよな、とも感じたり。難しいですね。

ひとりひとりの人間が大きな世界とつながっている、という感覚がとても大切な気がしている今日この頃です。

それでは、みなさんよい日曜日を!

(おわり)

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