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お子さんは嫌いな野菜に気付かない?!苦手を克服しつつ農家も救う、Clean Foodのスムージー

8月も過ぎ、いよいよ秋の様子が近づいてきていますね!
夏休みは学校給食がお休みのため、毎日の昼食準備に追われるご家庭も多かったと思います。本当に毎日お疲れさまでした!

さて、今回ご紹介するのは、今年からスタートした新商品 、規格外の野菜や果物を使用した「Clean Food スムージー」です。商品企画を担当する、原田のインタビューをお届けいたします。

本日お話を聞いたのは、農業の社会問題に立ち向かう原田さん

原田奈実

京都府の南部にある井手町出身。祖父母が農家を経営していたことから、農業と身近に接する環境で育つ。新卒で入社した株式会社LIFULLにて、CLEAN FOOD事業責任者を歴任した後、2022年に石井食品に事業継承。一児のママとなった今も、株式会社LIFULLで業務を続ける。

きっかけは、目の当たりにした農家の現状

— このスムージーの事業を立ち上げるきっかけになった出来事はなんでしょうか?
私の出身地である京都府の井手町というところでは、祖父母が農業を営んでいました。お米や野菜、菜の花など、たくさんの種類の農作物を育てていたのですが、幼い頃からお手伝いに行く度に、その「廃棄の多さ」には驚かされていました。例えば、気候の影響で全ての実の生りが小さくなった年は、選別してみたらほとんど出荷ができない!なんてこともあるんです。とはいえ、小さくても味はおいしいものばかり。出荷ができないものは、親戚などで食べていたのですが「農業をやっている意味はあるのか」と思わされる場面も度々あったようです。結果的に、規模を縮小せざるを得ない状況になりました。

— サイズや形の問題で出荷ができないものになってしまうのですね。
そうなんです。そんな幼少期の記憶に加え、私にとって大きな転機となったのは東日本大震災でした。高校生の時から、被災地のボランティア活動に参加させてもらっていたのですが、農家を営んでいる方が多くいらっしゃったのが印象的でした。そして、やっぱりここでも、農作物をたくさん捨てている現場と出会ったんです。どこも変わらない現状を突きつけられて、もはや、農業の仕組み自体に課題があるのではないか、と疑問を抱くようになりました。
それだけではなく、福島県は、東日本大震災の原発問題の影響による風評被害の問題も降り掛かっています。「福島」という名前やブランドイメージがつくだけで農作物を買ってもらえなくなる。農家の方が、小さく「俺たちが悪かったのか」と言っているのを見てしまい、胸が締め付けられる思いになったことを覚えています。

— 偶然自分の畑の近くに原発があったというだけで、自分自身を責めてしまっている農家の皆さんの姿を見るのは辛いですね。
はい。しかし、農家の皆さんはそこで諦めず、駅前など人の集まる場所に野菜を持って出向き、直接消費者の方に売り込んでいました。手売りだと生産者の顔が見えて、皆さん買ってくれるということで、手応えを感じられていたのです。そこから農家さんたちも「今まで消費者と遠いところで農業をしていた」「もっと顔が見える農業をしなければ」という思いを持つようになりました。
そんな、諦めることのない、かっこいい農家の皆さんの魅力を消費者に伝えたい、という思いから農業の課題を解決する事業の立ち上げを決意しました。

捨てられてしまう「規格外」。野菜の廃棄ロス削減は農家さんの誇りにもつながる

— 「規格外」という言葉の背景にある農家の現状について詳しく教えてください。
形やサイズ、色などが一定の基準に満たない野菜のことを規格外と呼びます。規格外になると、出荷が難しくなることもあります。最終的に廃棄となってしまった場合、収穫した野菜を畑の肥やしにすることもあります。せっかく天塩にかけて育てた農作物を自らの手で食べられない形にしてしまうことは、農家さんにとってやりきれないことです。

— この規格外野菜は、普通だったら廃棄されているのでしょうか?そこにイシイが介在する役割とははなんでしょう?
この野菜たちは、出荷団体を介さない「道の駅」などで直接売ることはあり得ますが、基本的には行き場をなくすケースがほとんどです。売り物にならない物が増えると、農業自体が儲からなくなり、「子どもには農家を継がせない」と言い切る農家さんも出てきているほどです。
そもそも、規格外の野菜が生まれる背景には、工程の機械化も関係しています。おいしくて品質の高い野菜でも、形が揃っていないと工場でまとめて加工がしづらくなることがあるため、売れ残る可能性があるのです。石井食品は、スムージーに使われる野菜の生育環境や残留農薬の状況まで確認しているので、形が異なっていても安心・安全・高品質な野菜であることに変わりありません。また、石井食品の加工工程は手作業も多いため、不揃いの野菜にも扱うことができます。
そこで石井食品は、適正価格で買い取り、商品として生まれ変わらせています。
このような石井食品の取り組みによって、市場に出回らない野菜が新たな形となって市場に出ていくことは、生産者の方からも感謝いただいていると、感じています。「スムージという、日常取り入れやすくおしゃれな飲み物になっている!」と誇りを持つことに繋がっているようで、本当に嬉しい限りです(笑)

何度もグラム単位で試行錯誤を重ねた黄金比で…お子さまも野菜に気づかない?!

— 子どもには継がせない…という声は、前回のnoteでとりあげたそうめん業界の現状でも話がでていましたが、農業においては深刻さを増していますよね。。さて、この商品の開発の裏側についても聞いていきたいと思います。この量や野菜と果物の配合の意図について教えてください。

野菜は1日350g程度摂取することが必要というデーターが厚生労働省より出ています。年代によっても異なりますが、現代ではだいたい1日あたり100〜150gの野菜が足りていない状態と言われています。そこで、「手軽に不足分の野菜を補うことができる」「飲みごたえがある」というバランスをとって、1袋100gのスムージーパックを開発しました。

グラフ出展:厚生労働省(令和元年「国民健康・栄養調査」より)

レシピは、商品開発チームがグラム単位で配合を変えて一番飲みやすい比率を編み出しているんです!何度も試行錯誤を重ねた結果、私たちも「この野菜はこの割合で入れると良い」といった黄金比のようなものが、徐々にわかってきました。
石井食品の強みは、なによりスタッフに管理栄養士がたくさんいること。管理栄養士の視点から、消費者の方へ「朝ごはんと一緒に」などの商品のご提案ができるのが強みです。

— 野菜が入っているとはいえ、フルーティーで飲みやすいのが特長ですね。お子さまに、嫌われがちなにんじん・トマト・小松菜などの野菜にも、気づかずに飲んでしまいそうです。
私も母になったのでわかりますが、子どもの好き嫌いの克服は大変です。より飲みやすくなるようにスムージーはお水だけではなく、牛乳・豆乳・飲むヨーグルトなどを使って作ることをお勧めしています。寒い季節には、お湯とレンジ加熱で一手間加えた、温めて飲むスムージーも提案します。
これを応用し、離乳食やお子さんのおやつの代わりにも活躍してほしいと思っています。

現地に足を運ばないと気が済まない!

— おやつにも大満足な量だと思います!現在展開している5種類のスムージーですが、国内生産の野菜の利用にこだわっていますね。
そうなんです。このスムージーのこだわりは、石井食品のスタッフが現地まで出向いて土壌の調査まで行った農家さんからのみ、仕入れてることなんです。これはスムージーだけでなく、他の農家さんとコラボしたハンバーグ商品なども同様です。
スーパーなどで売っている冷凍フルーツは外国産のものが多いです。国産のものを見つけるのは簡単ではないと思います。そのまま冷凍フルーツとしてお子さんのおやつにするのも安心です!他にもジュースの氷の代わりにしたり、フルーツポンチを作るのもお勧めです。ぜひ夏休みなので一緒に作ってみてほしいです!

— では、ここからは野菜嫌いなお子さんをお持ちのご家庭に向けて、野菜嫌い克服レシピの紹介をお願いします!

野菜嫌いは青臭さから?嫌いになる原因を隠しておいしく!

野菜を嫌いになる原因は独特の青臭さだと思います。だから、カレーに入っていたら食べられるのに、生野菜のサラダになると急に食べれなくなる…なんてことが起こるんですよね。スムージーなら、果物を一緒にしているので、無理なく野菜を摂ることができると思います!

また、一部の小松菜のような葉野菜を除き、CLEAN FOODのスムージーで使用している野菜は加熱処理をしていません。栄養をそのまま摂取できるのもこのスムージーの魅力です。

にんじん嫌いさんには「キャロットキウイ」

【りんご】【みかん】【にんじん】【キウイフルーツ】

にんじんの味わいにキウイフルーツの酸味と甘さが加わって飲みやすさアップ!飲むヨーグルトで作るとおいしいデザートになります!

トマト嫌いさんには「ベジタブルレッド」

【いちご】【トマト】【にんじん】

トマトとにんじんが入っていてもおいしく飲めるのがベジタブルレッド。いちごが入っているので牛乳で作ると、いちごミルクのように召し上がることができます!

小松菜のような葉物野菜嫌いさんには「小松菜フレッシュ」

【みかん】【りんご】【小松菜】

みかんとりんごの甘さで、野菜嫌いさんからも人気!豆乳でつくるとまろやかになり、小松菜の青臭さをマイルドにしてくれますよ!

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