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深津式プロンプト・システムでChatGPTを最大限に活用する方法

今回は、ChatGPTの有名なプロンプトである深津式プロンプトについて紹介します。
下記プロンプトをコピーするだけで簡単に利用できるので、ぜひ活用してみてください!


ChatGPTの仕組み

まず初めにChatGPTの仕組みをおさらいしましょう。
ChatGPTとは、手前の文脈をもとに、次に来るであろう文字を確率的に生成するAIです。
例えば、「昔々あるところに」と書けば、その次は確率の高いであろう「おじいさんとおばあさんが」という文字が続くことがあります。
このように、ChatGPTは正確な知識を求めるツールというわけではなく、一般的な文脈からの予測に特化したツールです。したがって、今後はこのことを念頭に置いて利用しましょう!


深津式プロンプト・システムとは何か

ChatGPTの「深津式プロンプト・システム」とは、noteのCXOである深津貴之さんによって考案されたフレームワークです。
これはChatGPTへの指示を明確にし、より効率的に出力の精度を向上させることを目的としています。

以下がテンプレートです!

#命令書:
あなたは{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の結果を出力してください。

#制約条件:
・文字数は{text}
・{text}

#入力文:
{text}

#出力文:


深津式プロンプト・システムの主な特徴 :6つのポイント

「深津式プロンプト・システム」には以下の6つのポイントがあります。
これら6つのポイントを意識してChatGPTをより効果的に利用しましょう!

①役割を明確化する
②入力文から出力文を生成することを明確化する
③出力内容を明確化する
④マークアップ言語を用いて、本文でない個所を明確化する
⑤命令を箇条書きにする
⑥条件を追加し、出力をコントロールする

①役割を明確化する
ChatGPTに役割を与え、どのような視点から指示を処理するかを明確にします。これに関しては、あとの3つのコツで詳しく説明します!

②入力文から出力文を生成することを明確化する
ChatGPTに対して、入力文をもとにして出力文を生成するように、プロセスを明示化します。

③出力内容を明確化する
具体的に何を出力するかを明確に定義します。
この場合、「最高のEメール」を生成することを要求し、出力内容の具体性を高めています。

④マークアップ言語を用いて、本文でない個所を明確化する
より適切な出力を生成するために、#を使って命令や条件を区切り、明確に指示を出します。こうすることで、本文でない箇所を明らかにし、ChatGPTにより正確な理解を促します。

⑤命令を箇条書きにする
命令を箇条書きにすることで、各案件を1つずつ示し、ChatGPTに分かりやすく伝えます。

⑥条件を追加し、出力をコントロールする
追加の条件を指定することで、出力結果をより限定することができます。 
ここで、文字数や表現の仕方などを提示することができます。


ChatGPTを効果的に使うための3つのコツ

またここで、もっとも大事なポイントは、
様々なワードで、AIの出力しうる空間を、積極的に狭くしていくことです。
そのための3つのコツを紹介します!

①文脈や前提情報を与える
②役割を与えて限定する
③品質を限定する

①文脈や前提情報を与える
「この商品の特徴は、A,B,Cです」など前提条件を与えることで、その情報を取り入れたうえで出力範囲を限定します。
今回は、ChatGPTに関する問題を作成してもらいましょう。
〈before〉
ChatGPTに関する問題が複数作成されました。

〈after〉
beforeの文に前提条件として「四択クイズ形式」という情報を加えてみましょう。
するとこの通り、四択の問題と答えを作成してくれます!

②役割を与えて限定する
「会計のプロとして」など役割を与えることで、ChatGPTは「この役割の人はこう答えるだろう」と予想した結果を返してくれます。

下の例では、ChatGPTの役割を「プロのコピーライター」であると明示します。
これによりChatGPTはその視点から最適な出力を生成します。

③品質を限定する
「専門的に」や「小学生でも分かる解説」など、対象の相手を想定し品質を限定することも可能です。これにより、同じ内容の質問でも回答が変わってきます。

下の例では、法医学についてChatGPTに質問します。

〈before〉
法医学について一般的な説明をしてくれています。

〈after〉
beforeの文に「小学生でもわかるように」と付け加えたことで、漢字の量も減り、誰でも分かりやすい説明に変化しています!


深津式プロンプト・システムの応用:深津式プロンプト・システム②

深津式プロンプト・システム②とはいわゆる逆質問を促す方法です。
こちらがchatGPTに情報が足りない命令をした際、逆に確率的に欲しい情報を聞き返してもらいます。

使い方は、あらゆるchatGPTの命令の最後に
「このタスクで最高の結果を出すために、追加の情報が欲しい場合は、質問してください」
などと一文添えるだけです!

このように、深津式プロンプト・システム②は追加情報を自動的に質問してくれるように促すフレームワークです。

とても画期的なアイデアですね!


追記)最新ChatGPT使い方

これらに加え、深津さんが考える最新のChatGPTの使い方も紹介します。
それは、ベストプラクティスを事前に問い、それを実行させる方法です。

下の例では、ChatGPTに昔話「桃太郎」の別タイトルを考えてもらいます。

〈before〉
複数のタイトル案を考えてくれました。

〈after〉
こちらでは、タイトルを考えてもらうに、タイトルを書く際に大事なことを5つ聞き出しました。そしてその後、その5つのポイントを考慮したタイトルを考えるよう指示します。
これにより、先ほどよりも頭のいい回答が返ってきました。


注意事項

最後に、注意すべき点を紹介します。
まず、一番初めに述べたようにChatGPTはインターネット上のテキストから学習し、与えられた文脈に基づいて続くテキストを生成します。この性質から、以下のような注意点が考えられます。

・極端な知識やアイデアは出してくれない
(例:タイトル案を求めても無難な案しかくれない)
・真実の保証はない
・世に出回っていない情報は含まれない
・多くの人が持つ偏見は確率的に高い情報として背負っている

さらに、深津式プロンプトを使用する際には、要求を限定しすぎるとChatGPTが適切に回答できない場合があることに留意してください。したがって、適切なバランスを見つけることが重要です!


まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、ChatGPTの深津式プロンプト・システム1と2の特徴と使用例についてご紹介しました。
深津式プロンプトを活用することで、よりChatGPTを効率よく使うことができるでしょう。
ぜひ、ご自身のChatGPTでもお試しください!




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