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働き方NEXT 今年の予想

働き方改革 の 今後。

この路線で様々お仕事させていただくようになってからもう5年くらい経ちます。

そんな今年は2020年。今年より本格的に働き方改革法案が中小企業にも義務化されます。義務化される中でも要注目の項目を見てみましょうか。

①5日間の有給取得義務化
②時間外労働原則月45時間・年360時間の上限規制
③労働時間の適正把握の義務化

このほか、2021年には同一労働・同一賃金も対策が義務付けられます。ようやっと奴隷から市民へ。社畜から労働者へ。そんな変化が感じられる内容に近づいてきた気もしますね。

ちなみに、上記①~③ですが、「うちは小さな会社だから、人一倍働かないと無理なんだ!」という言い訳で乗り切ることも益々難しくなります。

だって違法になるから。罰金30万か懲役6カ月。

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やらかした送検はすでに多い

既に違法な長時間労働や、人権侵害での送検事例は、かなり多くなっています。

従って、まずは法という絶対的なルールの下で健全なビジネスを行う意識が必要です。企業組織として、目的が「儲かる」から「社会に貢献する」へ。そうした大きな転換が起こるのかな…。そう感じます。

※勿論、儲かって貢献の土台を広げていくと言う考え方もありますが、今現在は貢献よりも資本形成に主眼が置かれすぎているように僕には感じます

そしてそうした土俵に立ったうえで、より少ない人員・時間で成果を最大化する方向性を探りつつ、その原資となる社員一人一人のモチベーションを保っていくことが、組織の維持と成長には必要。じゃなきゃ捕まります。

一方、現在多くの組織でとられる働き方改革の方向性は、主に前者。生産性と成果に主眼が置かれがちです。

でもそれは、本当の意味で組織をワンチームにしていく・誰もが働きやすい職場環境を作る事に繋がっていく最善の一手かといえば、そんなことはあり得ないといつも感じます。だって、成果が上がって満足する人だけじゃないですから。

「このメンバーが好きで」働いている人もいるでしょうし、「生活との両立」を軸に今の組織にいる人もいるでしょう。人それぞれの価値観なんてバラバラで当然。

だからこそ、2020年以降は働き方改革はより多様化していくのではないかと考えています

注目のケース 転勤

ファザーリング・ジャパンで運営しているイクボス

僕も噛ませてもらっていますが、昨年のエピックメイキングといえばこれかなと。

下記本文より

”近年、急速に女性の活躍が進み、女性に限らず子育てや介護、あるいは自分の病気の療養などで長時間働くことは難しい社員が増えてきました。両立が難しくなると、最悪の場合は辞めてしまう。「これではいけない、根本的に会社の人員配置の施策を見直す必要がある」と危機感を持った”
”過去の踏襲として何の疑いもなく「キャリアパスのため」や「顧客との癒着防止のため」といった理由で転勤を受け入れてきましたが、果たしてそれは本当にそうなのか。まったくゼロに立ち戻って、「転勤がないという前提で社員を配置したらどうなるだろう?」と発想を変え、1年かけてパイロットプランを走らせて検証することにした。”
”拠点運営の維持は会社として必須ですし、そもそも希望勤務地がない社員もいる⇒多様な価値観に応える制度設計にこだわる。大きな枠組みとしては、全国転勤してもいいと手を挙げる「モバイル社員」と、どうしても希望勤務地で働きたいという「ノンモバイル社員」の2つに分けた。⇒社内調査では25:75でノンモバイル社員のほうが多数派だった。”
同じ職務であれば給料に差はないエリアによる差もない。差が付くのは手当の部分で、モバイル社員に関しては希望エリアではない地域に配属された場合にはほぼ100%の社宅補助と別途手当、モバイル社員・ノンモバイル社員共に希望エリアで働く場合には補助は出ない。”
”単純には比較できないが、応募の数は10倍に。就活フェアなどでブースを出した時もかなりの人が集まってくれる”

より多様化する個人を活かして組織を維持するためには、過去の慣習やこれまで何の疑問も持たずにやってきた行動を「本当にそうか?」と振り返ることが必要になってくるでしょう。転勤はその最たる存在ではないでしょうか。

転勤はこれからは、「全社員が義務付けられる踏み絵」ではなく、資格と一緒のようになっていくのではないかな。「どこでも転勤します!」って気持ちに手当てがつくみたいな。評価ではなく、手当。

そして重要な事は、それはあくまで個人の選択にゆだねられるという事です。

そのためには、やはり組織を陣取るボス層の意識OSを現代版へアップデートしていくことが必要。イクボス企業同盟には、こうした事例が沢山ありますよ。

「イクボスの事をもう少し知りたい!」「うちでもしっかり育てたい!」という方はもちろん、東北内・僕の住む岩手でも対応します。何かあればお問い合わせくださいね。

★その2については、次回にとっておきましょう。

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