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DIYで自宅屋根に太陽電池を設置する(当然、売電も!)第09回 たくそう君、FIT電子申請の利用登録

 これまでの検討で、パワーコンディショナー、太陽電池パネルの種類と枚数、架台を決めてきました。タイトルにある「売電」をするには、送電事業者との系統連系契約と、経済産業省からの事業認定が必要です。その登録について説明します。

①系統連系・FIT事業認定申請までの一連の流れ

 系統連系とは、発電設備を送配電会社の送配電網に接続することを言います。系統連系しないと発電した電気を送り売電できません。そしてFIT事業認定を受ければ10年間固定価格で買い取ってもらえます。その契約や認定の一連の流れは下図の通りです。

系統連系流れ

関西電力送配電株式会社より

 初めに、送電事業者と電力購入契約と系統連系の申込をするとなっていますが、実際には、低圧接続供給契約が先に必要です。これは、小売電気事業者が関西電力でないために必要だと思われます。系統連系の回答(承諾)の通知が来た後、FIT事業認定を系統連系の承諾の通知と日付を記入して申請します。FIT事業認定が下りると、認定通知書が貰えるので、それを送電事業者に提出し電力購入契約申込となります。その間に工事を行い、送電事業者に竣工届を出すと電力量計の取り換え工事が行われ、系統連系日から売電が始まるという仕組みのはずです。
(現在はFIT事業認定申請の段階です。)

②たくそう君利用申込

 系統連系を申込みをするには、関西電力のシステムを利用します。関西電力から電気を買っている場合はしんせつ君、それ以外の場合はたくそう君から申込をするので、いずれかの利用申請をします。私はLooopでんきから電気を買っているので、たくそう君の利用申請をしました。
 ただ、たくそう君は原則「小売電気事業者」専用となています。しかし、HPの但し書きには、『小売電気事業者に事前に了承を得て、小売電気事業者の代理として「電気工事会社」がお申込みすることも可能です。』とあります。

 そこで、Looopでんきの窓口に電話をし、「電気工事士の免許を持っているので、御社の代理としてシステムの利用申込みをしても良いか?」と問い合わせたところ、難なく了承を得られました。

たくそう君の利用申請はアナログです。HPから
【電気工事会社用】確約書 
【電気工事会社用】ID番号発番依頼書
をダウンロードして印刷し、必要事項を記入して郵送で申し込みます。ID番号発番依頼書には、「電気工事店名」と「電気工事業法の登録番号または届出番号」を記載する箇所がありますが、いずれも「個人」と記入して申し込みました。1週間もせずに返信がありました。

 正直、個人でたくそう君の利用登録をできるか不安でした。利用登録ができなければ、DIYで工事できず、業者に依頼する必要があったからです。そんな時は、電気工事会社を経営している親戚にお願いするバックアッププランはありましたが、なるべくそれは避けたかったです。

③FIT事業認定申請

 こちらは再生可能エネルギー電子申請システムから行います。利用登録はWEBで完結します。系統連系の承諾が得られるまで特にすることはないので、まずは登録だけを済ませました。

つづく

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