見出し画像

鶴の分散越冬ってどうなるんでしょ…

どうも、生来の渡り鳥、北薩のおじさんです。
いつもはあまりネガティブなニュースは扱わないのですが、目をつぶったところで問題はなくならないので…

今年は鳥インフルエンザ発生のニュースが早かったので悪い予感がしていたのですが、全国的に発生報告が止まらず、養鶏にも甚大な被害が出ているそうです。私はあっちこっちに行っていて愛郷心的なものは下から数えて何番目かのおじさんですが、幼少期から去年は何羽、今年は何羽みたいな環境で育ったので、結構ショックですね。

私自身は全く保護活動などに参加したことはないのですが、かなり昔から分散を目指した取り組みを呼び掛けていた記憶があります。

世界的にも希少な鳥なので他県にも保護する場所があります。この間山口県に行ったときに、どんなところか見に行こうかと思ったのですが、万が一があったらいけないので止めました。今年は12羽飛来中のようです。

出水の他にもツルの越冬地はあるのですが…

養鶏への影響もそうですが、食害などを考えると必ずしも渡り鳥が歓迎される存在ではないことが分散越冬の難しさの一つかもしれません。何のために冬鳥が渡って来るかと言えば、暖かい場所で餌を食べるためなので、飼料用米などのひこばえをわざと残して餌場のゾーニングに使ったりできないでしょうか。

米の需要が減り転作した結果、露地野菜への被害が増えてしまう…農家さんも鳥の餌を作るために農業をされているわけではないので、担い手に対して何かしら手当てがないと厳しいかもしれませんね。

今後施設野菜作が増えた場合、小面積に労働が集約され、余った農地の保全としての稲作が見直されるかもしれません。

↓    施設園芸をめぐる情勢 令和4年4月より
農業インフラが整っている事や農機があることが前提でしょうが、面積当たりの労働時間は短い。

温暖化で越冬地が北上することもあると思います。渡りのルート的に天草や諫早が分散越冬の有力地になるのでしょうか。

広範囲の水辺が減農薬~無農薬になれば虫はついてしまいますが、水生昆虫やそれを餌にする小魚が増えれば、それらを狙って鳥も自然と誘導されて、営農施設から距離をとるんではないかと。色々な省力化技術がニュースになりますが、それらをやるやらないの判断は私のできることではありません。

鶴と養鶏は出水の両翼、どちらが欠けても困るので、何とかうまい着地点が見つかって欲しいなぁと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?