見出し画像

#5【History】二児の母とR&B

なんとなく、レコードを買い始めた私は、以前訪れた「マンタンヤレコード」に通い始めます。

その当時は、ストリートではHip Hop文化が浸透してきたところだったので、奈良のDJやラッパー等、Hip Hop好きは必ず立ち寄るようなお店でしたね。

そのレコード屋の店主は、女性でお店を1人で切り盛りしてらっしゃいました。
常連からは、「Mammy」の愛称で呼ばれ、2人の娘を持つお母さんでした。

2回目の来店では、色々と自分についても聞いてくれました。
機材を買って、DJを目指していることを伝えると、

Mammy:「どんなDJになりたいの?」
私:「Hip Hopやりたいんです。」
Mammy:「どんなアーティストが好きなん?」
私:「マライアキャリーとかCD買いました。」

Mammy:「R&Bやな。。」

どうやら、自分が好みなのは、R&Bという事だったようです。
確かに、当時から歌物が好きで洋楽でもボーカルものをよく聴いていて馴染みがありました。

自分は、何気なくカッコよさを求めて「Hip Hop」と言っていましたが、初めて影響を受けたのもm-floでしたし、よくよく考えてみると歌物好き→R&Bという流れが当然でした。

Mammyは、自分の本来の好みを理解し、レコードを紹介してくれました。
「最近出た曲でこんなんあるよ。」

当時では、こちらも新譜だったんですね。

Mammy:「SWVのシンガーがソロで出した曲やで。」

と教えてもらい、続いてSWVの曲も紹介してくれました。

SWVのリミックスEPには、名曲のRight Hereも入ってて、Anythingも入っているから、2枚使いの練習にもなるというのも教えてもらって、当時技術のかけらもなかったですが、いつか2枚使いもやってみたいと思い、この3枚をその時は、購入しまいた。

レコード屋のMammyも自分でR&Bのレコードを集めていて、自身でもDJをするR&B DJだったので、その後もR&Bについて教えてもらうようになります。

この日から、自分はR&B DJの道を進もうということで、腑に落ちたのを覚えています。

レコードも少しずつ増えてきて、ようやく家でも練習できるくらいのレコードが揃ってきました。

今、思えばBPMも同じくらいで、自宅で練習するには、ハズレのレコードがないということで、Mammyのセレクトには関心しますね。


DJの初期の頃に購入したレコードは、自分の中では思い入れが深く、SWVやCokoに関しては、今でも使い続ける名盤です。
あまりにも好きすぎて、自身のアパレルブランド「Soul Lovers」でも、このジャケットをインスパイアしてTシャツも販売しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?