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風呂に潜り続ける、きっと死ぬまで。

無職になってから、3度目の春を過ごしている。
社会から離れた楽園での暮らしはとても良い。

昔から一人行動する方が気楽で良かった。一人で何処にでも行ける、なんでもできる、一人○○は全てやり尽くした。苦でもなんでもないから最近いちいち表記されている「一人○○」「おひとりさま」っていう単語に違和感を覚えつつあるが。最近はソロ活なんて言っちゃって
なんだよそれ。

人と関わった日は、その日の風呂で会話をリフレインさせる癖がある。自分はあの時なんであの返しをしたんだっけ…いや、だって突然だったから…咄嗟に答えたんだ…スポーツとか今まで何してた?って質問、何…?中学の時にソフトテニス部でしたがそれ以降は特に…。あら、そうなんですね〜!……なんだ?なんでスポーツについて突然…?えっ…めちゃくちゃスポーツ好きそうに見えたってこと…?スポーティー?スポーティーな人間に見える…?てか向こうがスポーツの話したかったんかな…?もしかして聞かれるの待ちだった…ンンンンンンンンンンンンンンンンンンン

ンンンンンンンンンンンンンン



ンンンとなる。疲れる。ずっと、わかるわけもないのに、終わったことを推理し続けて、湯船に潜る。あ、水中では目が開けられないタイプ。

意外と気にするタイプ。
いちいち振り返るタイプ、
次に活かすタイプ?ではないから、またンンンンンンンンをするしかない。

ババアになっても湯船に潜る。

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