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QED~ventus~ 御霊将門:高田崇史:我らがヒーロー

「QED~ventus~ 御霊将門」(103/2022年)

やっぱり将門は東軍(フォッサマグナの東側の日本のこと)のヒーローですね。京都の奴等に負けない男、将門は東日本を守ってくれています、1000年以上経った今も、間違いなく。という気持ちにさせてくれる作品です。
このところのQEDシリーズは神様寄りの話が続いたので、こうやってイメージが湧きやすい人物がテーマだと嬉しくなってしまいます。歴史の教科書に載っている人物の力って凄いですね。あと首塚は何回か行ったこともあるし、靖国神社は毎日のように近くを歩いているし、親近感が湧きます。
とはいえ、熊野から例の彼女、神山禮子は続投です。いわゆる事件部分のみに出てくるのでメインキャラチームとの絡みは無いのですが、ここまで推されているということは、この後で何か、起こるのでしょうか。

本作は将門は怨霊ではなく御霊であるということの証明です。歴史上では京都の天皇に反旗を翻した逆賊ということになっていますが、それはあくまでも政府側の目線である、本シリーズのテーマです。歴史の勝者は自分たちに都合の悪いことは消すかか捻じ曲げるかして、自分たちの正統性を担保する。将門を悪役にしておかないとね。
成田山が将門封じのキーポイントだったことを知りませんでした。この作品の意向を汲んだうえで訪問すると、ちょっと気持ちが違いますね。

東軍の守り神、家康も頼った男です。凄いですね。今までマラソン大会で岩井に10回以上行っています、それもお祭りの日に。でも、ゴールしてすぐに帰っていましたので、次回の大会の際は、ちゃんと将門にゆかりのある場所を巡ることにします。

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