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宝島:真藤順丈:沖縄、行かなきゃ

「宝島」(98,99/2021年)

流石、直木賞、ずっしりとした読書でした。そして、自分の認識していた「沖縄」は、少ない知識の中で形成された、各種メディアによって捏造とまでは言わないが、誘導されたものなのでないか、と本作品を読んで改めて思いました。

沖縄には2回、仕事で行っています。どちらも1泊2日。1回、早起きして首里城に、仕事が始まる前に行っただけです。それでも、今となっては本当に行って良かったと思います。結局、ホテルと仕事の現場だけ。沖縄らしいのは気候だけ。

沖縄とはどういう場所なのでしょうか。行ってみないといけないと思いました。本作品に書かれていることもバイアスかかってるかもしれない。どの情報が正しいのか、判断するのが難しい。こうなったら、様々な知識を頭にいれつつ、現地に立ってみるしかないのかもしれません。

米軍基地を見たい。霊場に行きたい。夜、飲みたい。海に入りたい。町を歩きたい。踊りたい、歌いたい。コロナ禍の読書で、また行かなくてはいけないところが増えました。

で、本作。失踪した「英雄」の行方を探し続ける物語です。英雄は生きているのか、死んでしまったのか、島に居るのか、どこか遠い地に暮らしているのか。戦後、日本に返還されるまでの歴史の中で、仲間たちの思いが各々炸裂する熱い物語です。

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