日常

父の死は
日常の
延長線上にあるだろう

(食器を洗ったり
したあとすぐに
絵筆を握ったりすることができますか)

藝術が
日常の
延長線上にあるだろう

(歯を磨いたりしてるとき
詩が降りてくることもある)

やがて訪れるその時
私は力なく
泣き崩れるだろう

哀しみの
延長線上にある
静かな

日常を
取り戻すときまで


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