前日譚

母が認知症だ!と思ったのは、そもそもわたしの母方の祖父母、父方の祖母がもうすでに認知症だったので、あぁこれはもしかしたら初期症状かなぁと感覚的に勘づいた感じでした。

そしてその3人を見ても、三者三様。

まず、同居していた父方の祖母。
孫のわたしや、外の人間の前では穏やかでした。
何度も何度も同じ話はするけれど、そのくらい。
出かける時はちゃんとした服に着替え、髪を整え、ファンデーションを塗ることがルーティーン。
でも祖父には夜に怒鳴ったり、粗相をしたり、冷蔵庫はハムだらけ!(毎日同じものを買ってくるため)でしたが。
ちなみに既に亡くなってます。


母方の祖父が1番穏やか。
しばらく会わないうちにだいぶ認知症が進んだ状態だったのですが、誰に対しても暴力的にはならず、当時大学生だったわたしのことが誰か分からなくても、ニコニコ喜んでくれてました。
旅行に行った時、自分の荷物がわからなくなったりしてましたが、対外的に攻撃することはなかった。
こちらも既に亡くなってます。


そして母方の祖母。
この人が元々1番破天荒な人で、認知症になってもアクティブ!
チャリで出掛けて帰って来れない、お金を取られたと大騒ぎ、叔母に暴言、物に当たるなどなど。
今は施設に入ってます。


母方の祖母が行動的で攻撃的だったので、正直、わたしは自分の母がこうなるだろうと覚悟をしてました。まだしっかりしてるうちから。
母は家におとなしくしてる事がそもそも苦手な人だったので、交番にある高齢者の行方不明の張り紙を見るたび、絶対お母さんも行方不明になる…と謎の確信をしていました。

ところが!
意外にもおじいちゃんタイプ!
部屋で座って、まどろんで、なにもしない。
嬉しい誤算!


とまぁ家族が年々誰かしら認知症になっていくのを大学生くらいから目の当たりにしていた事で、次はこの人!って直感的に思ったのが母でした。

そして、我が家だけでも症状はそれぞれ。

色んな状況の方がいて、生活スタイルによってはどれが1番大変とかないんだろうなぁと思いました。


認知症介護している方が見てくださっているなら、それぞれの場所でそれぞれの最前を尽くしましょう!

次から母の話を書いていこうかなぁと思います。

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