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ソード・ワールド2.5シナリオ「オークションへようこそ!」

はじめに

本記事は「ソードワールド2.5」を遊ぶためのシナリオです。
本記事は「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作です。(C)GroupSNE(C)KADOKAWA

凡例

太字:読み上げ文章(読み上げることが望ましい)

トレーラー

■想定時間
オンラインのボイスセッションの場合、2~3時間を想定しています。

■シナリオ難易度
本シナリオはシティシナリオです。

■戦闘
戦闘は全て、通常戦闘で行います。
味方後衛、乱戦エリア、敵後衛を設置して下さい。

■判定
行為判定を指示する場合、~判定(X)と表記しています。これはその判定の難易度がXであることを示しています。

シナリオの背景

このシナリオに深刻な背景はありません。オークションを冒険者が楽しみ、そしてそこに盗賊団が侵入してくるというのが全てです。

用語集

ギルド〈水晶の欠片〉

アルフレイム北西部ドーデン地方オルファード湖国のギルドです。鑑定士のレプラカーンがマスターをしており、珍しいアイテムや武具が集まると言われています。典型的な宿屋&酒場に加えて、マスターが趣味で開店している質屋が併設されています。

ギルドマスター「ヴィクリイ・サザンピーク」

レプラカーン/男/48歳
〈水晶の欠片〉のギルドマスター。髭が全く無い特異個体であり、種族的な身長も合わさり、幼い子どもにしか見えないと評判。合法ショタ。
また貴重な武具や宝石に目が無く、引退する冒険者の道具などをコレクションしている。

オークションハウス〈ボルソディ〉  

オルフィード湖国で最も長い歴史を持つオークションハウスです。300年前、〈大破局〉直後に初代当主パーシヴァル・ボルソディが人々の交流場所と財物の交換場所として設立したのが始まりです。

ボルソディ家当主「ルドヴィク・ボルソディ」

人間/男/62歳
今回の依頼主であり、ボルソディ家の6代目当主です。老紳士として振る舞っておりますが、本質的にはバリバリの武闘派。盗賊に舐められないよう、今回の襲撃で全員を捕まえてしまいたいと思っています。

黒隼(こくじゅん)隊

ドーデン地方一体を荒らし回る盗賊団。主に襲撃による掠奪を得意としている。蛮族列車強盗団とは非常に仲が悪く、出会えば必ず死者が出る。

黒隼隊の長「ヤロミル・ガスコン」

人間/男/32歳
黒隼隊を率いるボス。元貴族であり、隠密や密偵として永らく生きてきた過去を持つ。5年前、思わぬ形で部下を持ち、成り行きで黒隼隊を組織。慎重だが、他人に対して高圧的で傲慢な性格をしている。

レギュレーション

■プレイ人数:2~4人
■ソード・ワールド2.5基本Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
■キャラクター作成
追加経験点:+2500点(累計5500点)
成長回数:2回
所持金:2500G
名誉点:30点
アビスシャード:1個
レベルキャップ4

導入

風光明媚な街、オルファード湖国の一画。湖に面する場所に冒険者ギルド〈水晶の欠片〉はあった。冒険者ギルドらしくない、静かな空間。皆が思い思いに過ごす中、マスターから声がかかるのであった。

「今はお暇ですか?でしたら、先ほど届いた依頼がありますので、そちらを受けてくださいませ。」
・依頼の内容は、3日後のオークション会場警護
・報酬は1人当たり1500G(特段の働きをした場合は手当あり)
・雇い主はルドヴィク・ボルソディ
詳細としては、普段の格好をして会場内を歩き回り、不審な動きをマークするというもの

「簡単な警護依頼です。何ごともなければ、オークション会場を楽しんで終えられますよ。どうですか?」
「それに、オークションで何か目ぼしいものが見つかるかもしれません。軍資金が必要でしたら、2000Gまでお貸しできますよ。」

受けなければシナリオ終了なので、何とか受けさせて下さい。その後、調査などあれば自由にアドリブを差し込んでも良いでしょう。
何ごともなければ3日後のオークションに移行して下さい。

オークション会場

その会場は郊外、組み立てられた足場の上にあった。湖の上に丸太とポールで絶妙にバランスを取っている。貴族や商人が馬車で訪れ、庶民は屋台や荷車で商売を行っている。それはオークションというより青空市に近いものだろう。

オークション会場はルアーナ大湖の上にあります。普段のオークションは中央区のオークションハウスで行いますが、今回のオークションは年に1度のロイヤル・オークション。招待された一部のエリートだけが参加できる特別なオークションです。そのため、会場も特別に用意され芸術家や料理人も多数用意されています。

なお、庶民の屋台や荷車は賑やかしです。中央の会場以外には昔からの伝統ということで、庶民も立ち入り芸術や食事を楽しむことが出来ます。
(中央会場のみ、招待状が必要)

・会場に着くと、警備隊長のアンセイス(ティエンス/男/28歳)から挨拶されます
「やぁ!君たちが、臨時雇の冒険者だね!!僕はアンセイス、〈ボルソディ〉の警備隊長さ。何かあったら僕たちに直ぐ知らせてね。よろしく。」

その後は、オークション会場を自由に移動してよいと言われます。会場の案内はこちら。
・会場中央部
・西の芸術区画
・東の屋台区画
・北の遊戯区画
・南の闘技区画

このうち、会場中央部は準備中のため、現在立ち入りできません。全ての他の区画を回り切ると立ち入れるようになります。

西の芸術区画

西の芸術区画では、芸術家達が娯楽を提供してくれます。冒険者も参加して暇を潰すと良いでしょう。

・ペイントボールによる現代芸術
芸術家が即興芸術の体験会を開催しています。
2d6のペイントボールを投げつけ、アートを作成しましょう。出目が高いほど、芸術的な意欲が高い、と周囲の目を惹きつけれるでしょう。

*GMは描いたアートに対応して一言二言コメントを与えると良いでしょう

・ウィザードの魔法芸術
魔法使いが幻影を使って芸術を表現しています。
イルカや豹が飛び交い、サーカスの如き様相を奏でています。ディスペルマジックなどの達成値(10)でそれを掻き消すことも出来るでしょう。飛び入りで参加するのであれば、彼は大いに喜びます。

・雑技団によるナイフジャグリング
遥か東から来たという雑技団が、ナイフジャグリングでパフォーマンスをしています。スカウトは技巧判定(12)でジャグラーより上手いナイフジャグリングを披露できます。

一通り遊んだ後に辺りを見回すと、リルドラケンの女性に絡む悪党を発見できます。
「おい、頭があんたの絵を見たいっているんだ。俺ら黒隼隊について来な」
「私は、私の見せたいと思う人にしか絵は見せません。貴方のような方ではなく、ご本人が来れば別かもしれませんが……」

割り込んで悪党をとっちめるのであれば、腕力判定(12)を行わせて下さい。成功したらダメージなく、失敗したら「2d+5」の物理ダメージを受け、悪党を退散させることができます。

無事に悪党を退散させると、リルドラケンはお礼をしてきます。
「ありがとうございます。私はガーネット、しがない絵描きです。貴方に感謝を。ささやかですが、次の絵は貴方達をテーマとして描かせていただきます。」

以上で芸術区画は終了です。

東の屋台区画

屋台の区画では、さまざまな品が荷車などに乗せられて販売されています。冒険者に有利な品も安値で売っているかも知れません。

・コカトリスのケバブ屋台
コカトリスの丸焼きをケバブにした屋台です。1食5Gですが、長蛇の列が形成されています。味はこってりと濃厚で、プリっとした身にピリ辛のソースがよく合っています。

・ドクターのガラクタ屋
「一品*150G おひとり様 5品まで」と書かれた店がポツリと人通りのない路地で営業しています。一見すると鉄クズやゴミの山を販売している荷車です。しかし、宝物鑑定判定(10)に成功すると、それらは貴重な魔導部品であることが分かります。一つ500Gほどの値打ちがあります。

・香具師のポーション店
胡散臭い男が、美容に効くポーションや、痩せるポーションなど様々なポーションを実演販売しています。真偽判定(10)に成功することで、男が嘘をついていることを指摘できます。嘘を指摘すると男は取り繕い、店を畳んで警備隊が来る前に逃げます。足跡追跡判定(12)に成功した場合、男を追いかけて捕まえることが出来ます。

「くそっ、商売の邪魔をしやがって……。お頭が、黒隼隊が黙っちゃいねぇぞ!!」そう喚く男を背景に、この区画は終了します。

北の遊戯区画

遊戯区画では、特別な遊戯台やディーラーが用意され、楽しめるようになっています。
ただし、それぞれの最低賭け金は100Gからとなっており、庶民はあまり参加していません。

・ポーカー
参加者はダイスを5つ振る。
その後、2ダイスだけ振り直しが出来る。
ペア・2ペア・3カード・4カード・フルハウス ポーカールール準拠
役は以下の通り。
ストレート12345or23456
ストレートフラッシュ 1~5のゾロ目
ロイヤルストレートフラッシュ 6ゾロ

・ルーレット
1d36を振り、その出目の値を予測する。
予測の仕方と倍率は以下の6通り。
偶数 2倍
奇数 3倍
指定する数字6つ 6倍
指定する数字4つ 9倍
指定する数字2つ 18倍
指定する数字1つ 36倍

・クラップス
親は2d6を振る。ここで7か11が出れば親の勝ち。
2、3、12が出ればGMの負け。
それ以外の場合、自分以外の参加者に2d6を譲る。
参加者は2d6で、親が出した出目を出せば勝ち。
7を出すと負け。

一通り遊んでいると、バカみたいにポーカーで勝っている身なりの汚い悪党が目に入ります。探索判定(12)に成功すると、チップを誤魔化すイカサマをしていることに気づくことが出来ます。

通報すると警備団がボディチェックを始めますが、「ほんの気の迷いだ」「1回しかしてない」「証拠が無いじゃないか」と言い訳をします。
しばらくすると、証拠は見つからなかったものの麻薬などを所持していたことが判明します。
「ここで遊べなくなったのは冒険者のせいだ。黒隼隊が黙っちゃいねぇぜ。覚えときな」
そう喚きながら、警備隊と一緒に悪党はその場から去ります。
遊戯区画については以上です。

南の闘技区画

闘技区画では剣闘士が獲物と戦闘を繰り広げています。中には賭け事を行っている業者、食事の売り子をしている嬢ちゃんなどもおり、大いに賑わっているでしょう。

・剣闘士トトカルチョ
闘技区画では非公認で賭け事を行っている者がいます。彼らは単純に剣闘士が勝つか、魔物が勝つかを競っています。今回は剣闘士ドラヴィル(エルフ/女/108歳)とディノスとの戦闘です。
なお、100Gから賭けることができます。
オッズはドラヴィル:ディノスで1.2:3.6です。
(今回は賭け金に1.2倍して返すか、3.6倍して返すかだと思って下さい)

・力自慢の腕相撲
闘技区画の一角、条件オークションとして腕相撲が開催されています。参加費は1回50G、勝利した者には魔晶石5点分が与えられます。
腕力判定(13)に成功した場合、勝利できます。
ちなみに相手は力自慢の重戦士で、32連勝中とのことです。

・ディノスと剣闘士
闘技地区の中央では、剣闘士(腕利きの傭兵)とディノス(剣のかけら+3)が戦っています。
傍ら目には剣闘士が明らかに優勢です。
冒険者達が観察しているなら、聞き耳判定(12)を行わせましょう。成功した場合、パシュっと何かが射出される音と同時に明らかにディノスが暴れ出します。音の発生源は観客席の影にいる黒隼の腕章をつけた悪党です。

そしてディノスは剣闘士を吹き飛ばし、倒してしまいます。闘技地区が怒声に包まれる中、ディノスが興奮して観客席に飛び込んできます。
ここで対応しなければ冒険者は雇われた意味がありません。何とかして対応を行いましょう。

敵前線エリア
ディノス(Ⅰ、463頁)×1体
*頭部に剣の欠片3つ入り

*戦闘の行動指針
#ディノス
極めて興奮しており行動は完全にランダムです。また打ち込まれた興奮剤の影響で、全部位の命中力が+2、回避力が-2されています。

HPが0になった場合、ディノスは興奮剤の影響か泡を噴きながら死亡します。

「勇ましい冒険者の一刀の下、ディノスの巨体が崩れ落ちた!!我が身を顧みず観客を救った冒険者に賞賛を!」崩れ落ちるディノスの様子を闘技場の審判が実況し、辺りは歓声に包まれた。

そして剣闘士トトカルチョの元に、先ほどディノスを射た悪党がいた。どうやら多額の賭け金をディノスに投じていたようだ。
もし、このことを告発するのであれば警備隊は直ちに悪党を連行する。

「俺がそんなことしたって証拠がどこにあんだよ!」「怪我するかもしれねぇってのに、そんな興奮剤なんざ打ち込むか!」「くそっ!無実だ」
そういいながら、悪党は大人しく連行されるでしょう。

闘技地区は以上で終了です。

会場中央部

中央はレッドカーペットが敷かれ、彼方此方にワイングラスの配膳をする侍従の姿が見えます。また、フォアグラやキャビアなど珍品がテーブルに並べられ、招待客の誰もが摘めるようになっております。

全ての区画を回り終えると、中央部が公開されて多くの来客が押し寄せます。その中には個性の強い客もいるでしょう。冒険者達は特に怪しい3人の人間に目星をつけることができます。

・賭け師ヒルベルト
金髪碧眼のイケメンが中心部分で多くの注目を集め、カードを楽しんでいます。1回の賭け事でのチップは宝石や権利書の類です。話しかけるのであれば賭け事を仕掛けてくるでしょう。種類はポーカー、賭け金は最低500Gです。勝利するのであれば賭け金の倍額に加えて、特別な情報を教えてくれます。
「僕は賭け事に目がなくってね。病みつきってやつさ。」
「冒険者と見たが、ポーカーぐらいできるだろう?ひと勝負どうだい?」

*特別な情報
「今日、出品されるガーネットの『石橋のある風景画』。友人であるキース商会の頭目が大ファンでね。もし持っていくのであれば3000Gは貰えるだろう」

・ギルド長ヴィクリィ
会場に訪れている冒険者に頻りに話しかけ、迷惑そうな顔をされている少年……いや、レプラカーン。どこからどう見てもギルド長です。
「おや?仕事は順調ですか?」
「何してるのかですって……そりゃ交渉ですよ!!冒険者の箔のついた武器!これほどロマンが唆られるものはありません!」
「あ!もし売りたければ今でも受け取りますよ」
*身につけている武器を販売価格の2倍で売ることが出来ます。

・画商ヤロミル・ガスコン
会場に飾られている絵画の前に立つ、黒隼の腕章をした男。特に目立ってはいないが、時折、黒服の悪党と話していることが気になる。
*ラスボスですが、ここで尻尾は出しません
「おや?どうされましたかな?」
「この腕章?あぁ、どうも最近の巷で流行っているみたいでして。ファッションという奴です」
「黒服の男……あぁ、私の所有する絵画の販売を求めてきておりまして。困ったものです。」

一通り話しかけ、時間が過ぎると鐘が鳴り、オークションの開始を告げます。
「紳士淑女の皆様!本日はボルソディのロイヤル・オークションにお越しくださりありがとうございます!!」
「では、さっそくオークションに入って参りましょう!!出品番号1番、黄金の小鬼像です。遥か北、ウルシラ地方の廃墟から発見されましたこの黄金像はかの悪名高き青髭の宝物です。噂では、中には高価な宝石が隠されているのだとか……。それを確かめるにはこの像を割らなければなりません。」
「お買い得な500Gから開始します。入札はございますか?」
「猫目の紳士から600のご入札!」
「ヒルベルト氏より800Gのご入札!」
「850は御座いますか!!」
*PCが手を上げた場合、850Gの入札となる
「御座いますか?御座いませんね!!」
「では出品番号1番、黄金の小鬼像は〇〇氏のご落札!」

「2品目に参りましょう。キングスレイの若き画家ガーネットによる絵画『石橋のある風景画』。美しい作品です。かなりお安く、200Gからスタートさせていただきます。皆さま!200G!タダ同然ですよ!!」
「画商のヤロミル氏から200の入札!」
「300御座いませんか?」
*PCが手を上げた場合、300の入札となる
「冒険者の方より300のご入札!」
「おっとヤロミル氏、600のご入札!熱くなってまいりました!これより高値のご入札はございますか!!」
*PCが手を上げる場合、650の入札となる
「650!冒険者の方から手が上がりました!!」
「これより高値は御座いますか?おられない?」
「2番『石橋のある風景画』は〇〇様がご落札!!」

「どんどん参りましょう。出品番号3番は正真正銘の珍品、高名な冒険者"プロフェッサー"が若い頃に用いたアビス強化されたロングソードです!!」
「定まらない呪いがかけられておりますが、剣にはその心配もございません。施されたアビスカースはクリティカル値-1となっております。」
「開始価格は2000から!入札される方はいらっしゃいますか!!」
「ヴィクリィ様より2100のご入札!他にございますか!!」
「ヤロミル様から2200のご入金!2300はございますか!!」
「激しい競り合いです!ヴィクリィ様より2300のご入札!これより高値は御座いますか!!」
*ここでPCが手を上げた場合、2500の入札になる
「素晴らしい!冒険者の方より2500のご入札!豪気なことですな!!これ以上の高値は御座いますか?御座いませんね!!」
「落札!出品番号3番、"プロフェッサー"のロングソードは〇〇様がご落札!!武器が必要な方の手に渡って幸いです。」

※ここで大きな爆発音がする
「うわぁ!何だ?!」
オークショニアが混乱のあまり、舞台から転げ落ち、観客にもその混乱が広まります。何だ何だと声が上がる中、いつの間に現れた覆面の悪党が壇上のオークショニアの首元に剣を当てます。

「貴様ら!この会場は我々、黒隼隊が占拠した!命が惜しくば、金品を差し出せ!!」
その言葉と同時にワラワラと悪党共が湧き、招待客の持ち物を強奪します。警備隊も居ますが、悪党に攻められており、対応できていません。
*最初の爆発は闘技区画に仕掛けられた囮です。会場外の警備はそちらに目がいっています。

冒険者達は現在、客と思われており悪党からの注目はありません。上手くいけば奇襲できるでしょう。この場を制圧し、冒険者の依頼を果たすのです。

匪賊の首領(Ⅲ、441頁)×1体
*剣の欠片5個入り

匪賊の雑兵(Ⅰ、471頁)×PC人数
*各会場で窃盗やイカサマを行っていたものたちです。捕まえているのなら、その数だけ数を減らしましょう。

*戦闘の行動指針
#匪賊の首領
基本的に全力攻撃は行いません。PCのHPが20以下の場合にのみ全力攻撃を宣言します。
また現在HPが最も低い者を狙います。
剣の加護/運命変転は自動失敗、もしくはダメージが最低値の時に使用します。

#匪賊の雑兵
首領が倒された場合、戦闘から逃げ出します。
また匪賊の首領が攻撃した敵を追撃します。
剣の加護/運命変転は使用しません

戦闘が終了すると、匪賊の首領は突き飛ばされ、その覆面が剥がれます。正体は何と画商のヤロミル・ガスコンでした。
「ちくしょう、成功していれば良い稼ぎになったのに….…」
ガックリと項垂れた彼は警備隊に連れられて牢屋へと向かうことになりました。

この場を収めた皆様は周りから感謝の言葉を受けます。また、責任者にして総支配人のルドヴィク・ボルソディから特別手当として1000Gを報酬に追加する、と聞かされます。
「この度はありがとう。他にもいくつか黒隼隊に関しての厄介ごとを対処してくれたと警備隊からは聞いている。ささやかだが、報酬に色をつけさせて貰った。また来年のロイヤル・オークションでも是非、護衛をしておくれ。」

これでソード・ワールド2.5「オークションへようこそ!」終了となります。お疲れさまでした。

リザルト

経験点:1000点+(魔物討伐Lv×10)+(ピンゾロ数×50)
報酬:2500G+戦利品
*『石橋のある風景画』を購入している場合、3000Gの追加報酬を獲得できる。
*『黄金の小鬼像』を購入している場合、1d6×600Gの追加報酬を獲得できる。
名誉点:8d6

あとがき 

どうも。もう大晦日ですね。DKPです。
シナリオを毎月公開し始めて早1年。やっとこさ終わりのシナリオでした。でも今回はスマホ環境でシナリオ書いてるので、だいぶ手抜きです。(重い話は文字数的に怠い......)

さて、ハルーラガイドが届き「グラスランナーの後始末」を公開してから思い立って始めたこの企画。いかがだったでしょうか?少しでも世に遊べるソドワシナリオを放流できれば......と思っていたのですが、どうなんでしょうね?遊ばれてるのかな???

なんとなくウィルダネス→ダンジョン→シティという変遷がありましたが、これは完全に癖ですね〜。あとAI使ってみたりもしましたが、最終的には元のスタイルに戻りました。
12本書いてわかったのは、真面なシナリオは3本に1本ぐらいという感じです。当たりのシナリオは6本に1本って感覚ですわね。
当初の予定通り、DKPという人物の描くシナリオサンプルの提供とソドワの遊べるシナリオ増加という目的は達成されたので万々歳というところですわ。一旦、毎月シナリオ無料公開は終了ですが、また気が向いたら適当に書いて公開します。

それでは、1年の間、お世話になりました!
良いお年をお迎えください!!

出所表示

トレーラー画像は Bing Image Creator を使用しています。


*2024/03/15 ガラクタ屋、ポーカーのルール、匪賊の雑兵の数を改変
*2024/03/18 匪賊の描写の一部を変更

TRPG。中でも特に『捏造ミステリーTRPG赤と黒』が非常に好きです。