スペースレポ・第3回ソドワスペース「ラクシアにおける犯罪者の処遇を考察する会」

はじめに

本記事はTwitterのスペースで行った、ソード・ワールド2.5に関する考察を記事に書き起こしたものです。Twieetのアカウントはこちら
ソード・ワールド2.5はグループSNEが出版するTRPGシステムです。

スペースの詳細は以下の通り。
2023/06/27 前半:18:30~20:00 ゲスト:3人


1時間半ほどやりましたが、ぶっちゃけ1時間だけで良かったです。
あと週の前半だからか、あまり人が来なかったですね。

法や対応を明確にルールブックに書かていない犯罪者。単純な話、ソドワの世界観に該当するし、普通のナーロッパ、近代国家のような対応をGMはするだろうという意図がルールブックからは透けて見えました。ですがソドワの舞台はラクシア、生き返ることがある世界です。皆さんの見解や、考えていることを啜っていきたい、ということでこのスペースを開きました。

公式の具体的対応


まずは公式の見解や寄せられた情報を纏めていきましょう。

1.開拓民

ウルシラのスフバール国、ベイセ要塞では囚人を開墾に使っているようです。確かに、奈落が近く高レベル冒険者と魔神の巣窟、そうそうに逃げれる気配はないですね。現実でも労働に勤務させる刑はポピュラーなので、とてもしっくりきました。あと、ラクシアは労働力が圧倒的に足りていないので、妥当だと感じました。

2.裁判と拘留

キングスフォールには陪審員制度と裁判官が揃っているみたいです。サプリメントガイドから読み取るに、アメリカを反映しているみたいですね。
また世界観的には「過去の魔法王の暴虐への防止策」とありました。魔法王達は鬼畜なので納得いきますね。暴走する権力への抑止力みたいです。また監獄があることから、拘留、投獄は普通にありそうだという話になりました。

3.追放刑

グランゼールの迷宮刑、ダイケホーンの「とりあえず手足の健を削ぎ落として雪園に放置」というものが具体的にあります。古今東西、追放は罰としてありましたし、妥当ですね。小さな村など罰や拘留がやりづらい環境だと発生しやすいのではないか、という意見もありました。

4.死刑

公式的にはあるみたいです。いくつかのルールブックの端々から確認しました。

スペースで出てきたありそうな話

ここからはそれらを踏まえて、皆で考察したことを記述していきます。

死刑がないのではないか?

公式はあるといっていますが、ラクシアの限界経済を見ていると「死刑」をする暇がないのではないか、と意見が出てきました。難しいとはいえ蘇生が一般的であることを踏まえると「死刑」が痛くないのではないか、という点。開拓や蛮族退治、魔神討伐に人が足りていないし、鉱山労働や〈剣の欠片〉集めなど仕事が有り余っていることを考えると、「1.開拓民」が一般的な刑罰ではないのか???という話になりました。

現実でも社会復帰などお題目はつけていますが、刑務労働というのはありますので、それっぽいなぁ、という。また裕福な国であれば、拘留や監獄があるし、貴族と平民で罪への扱いが違う。一方、貧乏な国では、前線肉壁や開拓民行きが基本ではないか、など国ごとの差が大きそうと話していました。
それこそ南のブルライト地方は温暖で平和、偶に蛮族が攻撃する程度なので交易や労働は確保されており、安価な労働力として犯罪者を使うことはあっても、酷使することは少ない。
しかしウルシラ地方などは〈奈落〉が近く、魔物が多く、戦乱が絶えない為に犯罪者の人権は考慮されていないだろう、と考察が捗りました。

穢れが刺青の代わりになる

我が国の江戸時代、犯罪者に刺青を掘ることで罪を示す「入墨刑」が施行されていました。ラクシアの民は朧気ながら「穢れ」を本能的に察知できそうらしいです。なので、とりあえず殺して蘇生することで、蘇生時の苦痛を罰とし「穢れ」を刺青代わりにしているのでは無いか、という話をしていました。
〈守りの剣〉の影響で治安の良い場所、悪い場所が明確に分かれるようになりますし、腕を切っても生やせるラクシアでは〈穢れ〉による刺青の方が一般的なのではないか、と考察していました。〈穢れ〉はそんなに除去する手段もありませんので、良いかな、と。まぁ、体の部位を再生させるのも金がかかるので普通に切っても良いんですがね。
あと、魔法王が罪人用に「〈穢れ〉を1点与える魔導具」とか開発してそうだな、と話していました。

コロッセオや粉ひき

では他に犯罪者への処遇はあるのか?というところです。
貧乏な国では開拓民か肉壁一直線ですが、裕福な国ではそうでもないという話をしていまいした。その中で、犯罪者をコロッセオで働かせたり、棒を回してパン用の小麦粉を轢かせたりしてそうだなぁ、と考察がありました。
もちろん、個別具体的に言うともっとあるとは思うんですが、挙げだしていくとキリがないので、パッと挙がったこの2つを具体例を出しておきます。

ここから先は各GMやシナリオの世界観が決めていくものだと思います。
そんなところでこのスペースは終了しました。
いやー、皆さんの〈ラクシア〉を見たり聞いたりするのが楽しみです。
このレポートが世界観の深掘りになれば何よりです。

以上


TRPG。中でも特に『捏造ミステリーTRPG赤と黒』が非常に好きです。