約1万円で人生変わる

『脂肪吸引』を希望する人の中には、適性体重、或いはそれ以下の人たちも多いという。見た目太っていないにも関わらず、"脚のヒザとヒザのあいだに、スキ間を空けたい"として施術を申し込む。

そもそも脂肪吸引施術は、純粋に審美目的に行われ、脂肪吸引を受けたとして、肥満によってもたらされる、"metabolic syndrome"に代表する、医学的諸問題は何一つ解消されない。むしろ皮下脂肪に回るはずの余剰calorieが行き場を失い、結果内蔵脂肪に付け回され、metabolicは進行する、という報告もある。前提として、皮下脂肪は健康被害をもたらさず、内臓脂肪の蓄積が代謝異常を始めとする、循環器系に悪しく作用する。よって、"脚のヒザとヒザのあいだに、スキ間を空けたい"として施術を希望するのは、審美を旨とする施術意図に適っており、何ら問題はない。

当該者に適する診療科目は"精神科"、と告げるのは、医師の責務ではなかろうか、と思うが、approachの違い、つまり『プチ整形普及のお陰で新興宗教の入信者が減る逆相関』が見て取れる以上、とりあえず吸引してから考えよう、という構えは、それなりに健全といえる。

"note"の良さは、Twitter以上blog未満のところにあると思っているので、そろそろ本題を。

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約一万円で足は変わる。多分、人生も連動して少しは変わる。

ドイツ発祥『BIRKENSTOCK』に、中敷きを取り外せるタイプの、crog-typeのsandal-seriesがある(exp."superBirki")。その中敷きを外し、USA『superfeet』製の中敷きに取り替え、ある程度意識的に歩く。gym備え付け"tread-mill"であれば、soleが目減りしないので望ましい(※)。加えて、大山式の、silicon素材の『足指pad』を嵌め併せると更に効果up。(※但し、安全上の理由から"sandal"類での使用は留意)

『核』となるのは"superfeet"の中敷きにあり、遡れば、初代のFLP素材の矯正sandalが物凄い性能で登場したことに発する。これの生産中止確定後、とりあえず自分用に5足確保し、加水分解抑止にsilicagel+ラップグルグル保管している。わたしの言を信じるかはさておき、1足約1万円、とだけ記しておきます。

土台となる"superBirki"部分は、soleが目減り等していなければ、中敷きを取り外せるのであれば何でもよく、勿論運動靴でも構いません。そして『superfeet』の中敷きは、archの深さにより色分けされている。ここでは土踏まず部に一番落差がある"green"を推奨する。足長は、直感的にいえば、ひとつ上のを選択、つまり実測24cmなら、推奨sizeCの上のsizeDを選択し、既存靴に付していた中敷きに重ね、前方部の大きさをハサミで整えるなどして、嵌め込んでお使いください。無論sizeをあげると、運動強度が上がるのは必至です。馴らしには十分時間をかけて、最初は5分あたりから、ゆくゆく30分、そして2hと、段階を踏んで慣らしていくことを推奨します。頑張っても、百害だけなので、適当に。鍛えにいく、ではなく、ほぐしにいく感覚で。

"active-rest"なる謂があります。この概念的に最も大事なのは、『○○だけ』に特化すること、といわれています。犬の散歩のついでや、買い物のついで、通勤通学の徒歩、などとは明確に分けて、手ぶらで(←大事)歩くだけをする、もしくはプラプラする、つまり、積極的に"休むをする"ことが重要で、勝間和代氏が"睡眠"をgamification化する、と仰っていましたが、その援用みたいなものと、割り切って、"休む"をしてみて下さい。

要は、超性能の初代FLP-sandalは、Amazon.comその他をみてももう手に入らず、代替を探すものの、recovery-sandalの主流がフワフワ方向に移ろい、かつこれらは科学的に見て完全に間違っているという有り様で、自分で工夫し、創造するしかない、と編み出したのが、上記の組併せです。Yahoo!知恵袋の名物、『わたしの足は太いでしょうか』に遭遇すると、この簡単すぎるほど簡単な話が、もっと普及してくれれば、と思う。脂肪吸引のお金があるなら、その前にどうか試してほしい。

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以下、理屈です。

慣用的に用いられる、"幅広甲高"の言い回しの多くは間違いを含んでいる。
通常は、"幅広"だったら、甲高にならない。
"甲高"だったら、幅広にはならない。

本来なら二律背反するものが同居してしまう、それ故、"幅広甲高"というstigmaが成立する。これをわかってて使っているヒトはどれだけいるだろう。

つまり足は、底が3辺の三角錐塔のように、3つのarchにより屹立しており、通称、2本の縦archが"しっかり"していると"甲高"の状態になる。必然、上に引き上げられる分、横幅の広がりは抑えられる。具体的には、靴壁に対する小指の当たりは軽減される。逆に、縦archが崩れると、比して幅広になり、小指が当たってイタい。この2つが同居するには、武道や農業などで過剰な負荷をかけ続けた結果であり、ゆえに特異と畏怖の象徴となっている。勿論遺伝的にはあり得るが、多くの場合、むくみや脂肪による愁訴を短絡した"勘違い"といえる。

要は、archを屹立、踵の足骨をキチンと立たせれば、ふくらはぎのpump機能が働き、むくみは解消する。連動する、ふくらはぎ、膝joint部周り、太股、とスッキリする。加え、骨格周りが整うと、物理的に運動伝達効率が上がるので、必要以上の筋肉は落ち、脚全体が細くなる。だが、ここにdilemmaは発生する。

"正しい"骨格のためには、それを外から支える、正しい筋肉が必要。
"正しい"筋肉をつけるためには、それを内から支える、正しい骨格が必要。

この無限loopを打破する、文字通り"Launch"するのが、『superfeet』のinsoleで、上記sandalにて、(ある程度)意識的に歩くことで、適度な負荷が掛かり、alignmentが調整される。そしてこれは、マッサージのような、一時的かつ、一過性の話ではない。むしろ、現時点で運動習慣の無い人ほど、偏った筋肉がついていないぶん、好機といえる。

"ある程度意識的に歩く"とは、runwayを歩くように、骨盤を振り子のように使い、抑揚を吸収しつつ、balanceする、のを指している。着地の際、膝は曲げず、踵より着地、外archに体重をかけつつslideし、親指で蹴り出していく。腕は振らない方が、歩幅は大きく稼げるので、ほどほどに。腕の共振が歩幅の確保にnoisyなら、脇にfixedしててもいいです。ここら辺りは短距離走とは違うので注意。添え物感覚で振るなら前でなく、後ろに向かってを意識的に。これは歩幅にもいえる。前に踏み出すのではなく、後ろへの蹴りだしをむしろ意識的に。その際、反作用するように、お尻の穴をキュッと締めて、前に押し出すimageを保つと効果的です。歩幅が何よりも優先。腕を"過剰に"振って得られる運動量は、大したものではなく、きちんと歩くことに集中したほうが利益です。周囲に引き摺られないよう。原理的にsoleの踵外部が削れるのは正常です。soleを長持ちさせるには、シューグーで保護膜、というのもありです。

目に見えて効果が返るので、動機等には触れずにいるのですが、"ある程度意識的に歩く"ことで一番効果が顕れるのは、お腹回りのくびれにあります。手ぶら、かつ"歩幅の確保"に拘るのは、身体全体を連動させる必要性と、twistによる腰部周りへの負荷、その骨盤周りに張り付く腸腰筋群への刺激を意識しており、内臓がぶら下がるinner-muscle腸腰筋群の賦活は、骨盤を引き締め、消化器系に影響を与える。要は圧倒的にshapeに資する。calorie収支も必要なのかも知れませんが、重要なのはshapeと筋肉量です。

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