見出し画像

【東京の銭湯】50.巣鴨湯(豊島31)

おばあちゃんの原宿こと巣鴨にある、去年の10月リニューアルした『巣鴨湯』
和を意識した贅沢シャレオツ銭湯でした。

風呂場に入ると、まさかの床全体にが敷かれている。
畳???濡れていいの?
と思ったものの、一般的な風呂場のタイルと比べて滑りにくい。というか絶対に滑ってこけさせないぞ!という強い意志を感じる。
土地柄、お年寄りの利用客が多いことを踏まえた親切設計なのだろう。

お風呂は36度ほどと人の体温に近い「不感湯(バイブラ付き)
長く入っていてものぼせづらい、一生入っていられる気持ちよさで、みんなの顔がとろけている。
他にも「電気風呂」に「寝湯(ジェット風呂)
そして、42,3度ほどの「熱湯」がある。

そして今回のリフォームの目玉である「サウナ
広さは3段で9人が入れるほどの広さ。
石が積まれたサウナストーブがあり、その上にはぶどうの房の様に繋がっているがある。
この桶が20分おきにチョロチョロチョローと水が少しずつたれていく、少し変わったオートロウリュウになっている。

その少しずつの水がサウナストーンにかかることで、じんわりと、そしてじっくりと時間をかけて熱さが広がっていく。
勢いよく水がかけられて一気に熱を感じる気持ちよさもあるが、ずっと高温にさらされるここのオートロウリュウも体全体が熱で満たされていくような感覚になる。

そして水風呂。腰まで浸かる程の深さで、16度とちょうどいい冷たさ。
井戸水を使用しているらしく、なめらかで心地よい。

この巣鴨湯、浴室の奥には外気浴ができるスペースもある。椅子が5脚と倒すことで寝る体制になれるインフィニティチェアも2脚ある。

こんな最高がこれでもかと用意されていると、必然的に幸福感で満たされてしまう。

ふと、お年寄りの街である巣鴨が30年後もお年寄りの街であり続けるのか?と疑問に思ったことがある。
でも、この巣鴨湯がある以上、自分が年寄りになっても通うだろうな。そう考えると巣鴨はお年寄りの街として当分安泰だろう(?)

30年でも40年でも50年でも通い続けたくなる魅力がぎっしり詰まった最高の銭湯でした。


この記事が参加している募集

休日のすごし方

銭湯代と銭湯へ行く交通費に溶かてみせましょう。