糖尿病と旅行

普段と違うこと

・歩く量や食べる量が増える
→ 血糖値が変動しやすい

・医療へのアクセス
→ 体調悪化した場合の対策を予め準備しておく必要があります。

・治安と衛生状況
→ 薬や貴重品が入った手荷物が奪われたときの対応、渡航ワクチン、防蚊対策も知っておく必要があります。


主治医と相談すること

1. Diabetic Data Bookや英文診断書を書いてもらう

現在の治療薬や病状についての書類です。

旅行期間が長くなるようであれば、Diabetic Data Bookはやや簡易なので、英文診断書を書いてもらうとよいでしょう。


2. 薬や備品の予備をもらっておく

薬やインスリン、自己血糖測定器の備品については予備をもらっておき、複数の手荷物に分散しましょう。

薬などを入れた手荷物が失うリスクに備えましょう。


3. 時差を考慮した治療計画

海外旅行に行く場合には時差があるので、飲み薬や持効型のインスリンについては調節が必要です。

前もって主治医と相談することで、時差に合わせて薬の使い方を調節することができます。


4. ワクチン

海外旅行前にワクチンを打つことをオススメします。

今までのワクチン接種歴や旅行先によって、打つべきワクチンは違いますが、少なくとも1ヶ月以上前から渡航前ワクチンを計画するとよいでしょう。


緊急時対応マニュアルを作っておく

1. スマホにメモ+印刷2部

スマホにメモを作っておくと便利ですが、スマホを奪われる状況も想定して印刷もしておきましょう。

スマホメモはクラウドではなくローカル保存
印刷2部は別々に保管しましょう

2. 連絡先などを書いておく

・家族の電話番号 
・旅行保険の連絡先
・かかりつけ病院の連絡先
・クレジットカード会社の連絡先
・ホテル・旅行会社の連絡先

3. 使用中の薬 必要があれば英文の紹介状

前もって主治医に書いてもらったDiabetic Data Bookや英文診断書を同封しておきましょう。

現地での体調が悪くなったときは、旅行保険会社に連絡すると保険対応可能な病院を紹介してくれます。

4. 低血糖・シックデイの対応

旅行時以外でも大事です。
noteにまとめたので参考にしてください。

低血糖について
シックデイについて

こちらも印刷をしておきましょう。

航空会社に確認

・薬や機器の持ち込みについて確認をとりましょう

薬、インスリンの持ち込み、CSIIやリブレなどについては航空会社によって対応が異なるかもしれません。

一度航空会社に確認してみましょう。

また、スーツケースを預ける貨物室は低温なので、インスリンは手荷物にいれましょう。

現地での対応

・ブドウ糖を持ち歩く
・単独行動はなるべく避ける

ブドウ糖を持ち歩き低血糖に備えましょう。

また、低血糖になると判断力が低下します。 
見知らぬ土地での判断力の低下は危険なので、できる限り単独行動は避けるようにしましょう。

・水

生水は避けるようにしましょう。 また冷たいドリンクに入っている氷も衛生状態が分からないことがあります。

衛生状態の悪い場所であれば、温かいものやペットボトルに密閉されたものを飲むようにしょう。

・交通安全

交通安全の常識が国内とは異なる場合があります。 国内以上に交通安全に気をつけましょう。

・防蚊防虫対策

できる限り長袖長ズボンを着ましょう。
日光による影響だけでなく、防蚊防虫対策にもなります。

防虫剤は成人の場合はDEETが30%以上含まれているもの、小児であればイカリジンが含まれているものがよいでしょう。

マラリヤ流行地に行く場合は予防薬をおすすめします。


おまけ

・スマホ2台あるいはタブレット
・GoogleやApple ID

失くした場合に備えてスマホ2台目をもつか、タブレットを持っていると良いでしょう。 iphoneならすぐに失くしたほうをロックできます。

またGoogleやApple IDを覚えておくと、失くしたときに現地調達で復活させることができます。

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