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病院だけでなく地域や、教育現場で糖尿病指導に関わりたい

今の想いや目標を文章にしてみました。
長文ですがよろしくお願いします。(文字数:約3000、約10分)

ビジョン


病院の壁を越えて、地域や教育現場で糖尿病療養指導、フレイル対策指導を行える人間になる。

(理学療法士として、糖尿病療養指導士として、サルコペニア・フレイル指導士として)

「入院してからの介入のみでは遅い」
「入院前~退院後と継続した介入が必要」

と感じる一方で、地域のクリニックや外来の運動指導は看護師などが中心となっている現状から、地域やクリニックで働く方に運動指導の知識や技術の提供、地域に出て運動指導や予防のための教育や活動、病院を超えた連携をしたいと考えています。

そこで考えたのが、教育・指導者としての道です。
セラピストは若い世代が多く、年齢層が20~30代に集中しています。
自分の専門領域(糖尿病、フレイル)は認知度や、PT(理学療法士)の参加が少ないと感じています。また地域の糖尿病クリニックでの運動指導などは看護師が中心になっています。

また糖尿病療養指導はクリニックなどでの指導が中心です。PTでCDEJ(日本糖尿病療養指導士)を持っている人は少ないのでこの資格を活かしたいと考えています。

ミッション


① 各種資格をとる
PT(理学療法士):認定、専門  今年は試験が延期になってしまったので来年受験します
教育:修士、博士 大学院に行きます 今年度受験します
糖尿病:CDEJ(日本糖尿病療養指導士)     取得済み
    CDEL(地域糖尿病療養指導士 愛知)  取得済み
フレイル:サルコペニア・フレイル指導士   取得済み
     フレイル対策推進マネージャー   今年度取得予定

② つながりを作る
・院外の方とのつながりをつくる
・地域との連携

思い立った経緯
・「2025年問題と糖尿病」
・「病院で働いている現状から」
・「働き方の変化」

「2025年問題と糖尿病」

2025年には「団塊の世代」が75歳以上となると言われています。
「団塊の世代」は約800万人にのぼるとされており、現在の後期高齢者1500万人と合わせると2200万人を超え、国民の4人に1人が後期高齢者になることが見込まれています。

後期高齢者は身体機能の衰えに伴い、高齢者の医療や介護サービスの利用料が高まり、公的医療保険や介護保険の支出が増えます。そのため2025年の社会保障費は2015年と比較して20%増の148兆9000億円に上ると推計されています。

2020年現在でも「団塊の世代」はすでに70代です。医療費の伸びを国民で負担できる水準に抑えることが重要となり、いかに健康寿命が延伸できるかが課題と言われています。健康寿命の延伸について、私たちPTが特に重要視して考えていく分野だと思っています。

また高齢化に伴い、内部障害患者や、慢性疾患の合併も増えてきます。
糖尿病においても高齢化に伴い高齢糖尿病患者が増えて合併症予防のみでなく、フレイルやサルコペニア予防の観点も必要になってきています。

近年では糖尿病患者さんの寿命(40歳時点での平均余命)は、一般の平均的な日本人と変わらなくなってきています。糖尿病患者さんが長生きをするようになってきたということです。

60歳以上で糖尿病の有病率が増え、糖尿病が強く疑われるもののうち、70%以上が65歳以上 30%以上が75歳以上と言われており、高齢糖尿病患者さんは増えてきています。

「2025年問題」ともに高齢糖尿病患者は増え、コロナによる不活動などもあり血糖コントロールの悪化など、今後問題になってくると考えており、そこに対しての予防が重要と考えて今う。

しかし、患者に対し予防に関する指導は重要課題ではありますが、診療報酬などのインセンティブがないことなどもあり、なかなかその分野での活動は進んでいません。さらに、糖尿病クリニックや外来における運動指導は看護師や栄養士などが中心となっていることが多いです。

そこで、理学療法士ができないのであれば、クリニックなどで指導にあたっている看護師、栄養士の方に指導・教育することで糖尿病療養指導に貢献できないかと考えています。PT、CDEJ、CDEL、サルコペニア・フレイル指導として持っている知識・技術を地域の現場で活かしていきたいと考えています。

「病院で働いている現状から」

急性期病院では、慢性疾患が重症化した患者を治療して地域に返すということが繰り返されています。
しかし、内部障害を主とした多疾患・重複障害が存在する高齢者が急増しており、再増悪や入院するケースも多いです。慢性疾患の重症化を予防し、介護度の上昇を防止するためには、急性期と地域が一体となる必要があり、入院前~退院後とシームレスな介入が必要と思います。地域と病院が一体化になるキーは急性期病院でリスクの高い患者をいかにスクリーニングし、地域につなぐかであるといわれています。
現在、糖尿病教育入院中の患者に対し。運動指導をしていますが、運動継続に関するフォローは行えていない現状にあります。また、教育入院をしている患者に対しフレイルを評価(簡易評価)すると、約40%はフレイルであることが分かりました。つまり地域で介入している高齢糖尿病患者さんの中にもフレイルを有している高齢糖尿病患者さんがおり、入院してからの介入のみでは遅い、入院前~退院後と継続した介入が必要と感じています。

また、慢性疾患の重症化予防には、身体機能やADLに加えて、認知機能やサルコペニア・フレイルの改善が一定の効果があるとされており、退院後を見据えた連携に目を向ける必要があると思います。

「働き方の変化」

今後、医療・福祉業界にも年功序列・終身雇用の崩壊の波が来ると言われています。
今後はジョブ型雇用という形で同一労働、同一賃金になり経験年数や年齢による収入・待遇の格差はなくなり、成果によって報酬を支払う形態に移行すると言われています。

つまり…
病院の中の一人という働き方は変わり、ただのPTでは価値がなくなると考えています。
現在、コロナで病院に来る患者も減り、病床稼働率も減っており、仕事が減っています。
さらに、PTは増え続け、飽和状態になっていくと言われています。
つまり、病院の中での仕事だけでは仕事がなくなると考えています。

また、今後は70歳まで働かなければいけなくなるとも言われています。PTは肉体労働でもあり50~60歳までPTとして臨床の現場で働くのは難しいと考えています。ましてや70代なんてどちらが患者か分からなくなりそうです。
さらに、PTは役職などのポストがないことが多く、管理職の席はセラピストの数に対して圧倒的に少ないとも言われています。

以上から
・地域の糖尿病クリニックで働く医療者への糖尿病・フレイルの指導

・地域の糖尿病クリニックでの運動指導、フレイル評価

・大学での講師として糖尿病・フレイル分野の教育

などが行える様、教育・指導者としての道を模索していきたいです。
もう少しいろいろ考える必要もあると思いますが、今の気持ちを文章にしていました。アドバイスや意見があればよろしくおねがいします。

糖尿病クリニックで働いている看護師さんや、栄養士さんや医療職の方など運動指導に興味があれば連絡お待ちしています。可能であれば運動指導の教室なども行いたいと考えています。よろしくお願いします。

アドレス:dmfrail.k@gmail.com
HP:https://dmfrail-k.wixsite.com/mysite-2

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