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フィギュアスケート関係でのSNSとの付き合い方〜誹謗中傷・アンチコメント等〜

今回の記事では、私がそこそこ古参のスケオタであるにも関わらずスケート専門のアカウントを作っていない理由と、私なりのスケート関係のことに関してのSNSでの付き合い方に関して思うことについてお話したいと思います。
先に言っておきますと、あまり楽しい話題ではありません。
なので、そういった話が苦手な方はスルーしていただいても構いませんので、どうかご了承ください。
まぁ、恐らくSNSでスケートアカウントをやっていて何かしらのトラブルに巻き込まれたor直接巻き込まれなくても目撃したことのある方はなんとなく想像がつくかと思いますが…汗


「◯◯選手のファン」だと名乗りにくい環境

最初の方の自己紹介にも書かせていただいたように、私は真央ちゃんが10代の頃から彼女のことを応援しています。
SNSでも真央ちゃんファンの方の真央ちゃんに関する呟き(この演技が好きとかこの衣装が好きとかこういうプログラムも見てみたいとか)を見ているのも楽しいです。

が。

一方で、真央ちゃんのファンの中のいわゆる過激派な人達があまりにも真央ちゃんを神格化し、後輩女子選手を叩いている様子をSNSで見るようになり、「やめてほしい、おなじファンとして悲しいし叩かれてる選手も真央ちゃんもどっちも可哀想」と思うようにもなりました…。
特に割と不調の原因についてはっきり喋るタイプの選手に対しては「真央ちゃんはどんなときでも絶対に言い訳なんかしなかったのに」と叩かれがちに思います。
(個人的には真央ちゃんが極力怪我や体調不良のことをメディアの前で明らかにしていなかったのはただ本人がそういうのを言いたくなかったという性格的なものであって別に言い訳しなくて偉いとは思ってません。不調の原因を話すか話さないかは人それぞれだと思います)

また、真央ちゃんのファンの中には真央ちゃんのライバルのキム・ヨナ選手を嫌っている人が多く(彼女に関しても推しのライバルだから悔しい、という気持ちは分かるのですが金メダルを奪った、ははっきり言って言い過ぎですしましてや審判を買収しただのはれっきとした誹謗中傷です。)、ヨナ選手と同じコーチについた羽生くんに関しては本当に信じられないぐらいの誹謗中傷が何年も前からずっと続いています…。

そのせいでもともと真央ちゃんにそこまで否定的な感情を持っていなかった羽生くんのファンの方からは、真央ちゃんのファンというだけで嫌なイメージを持たれたり真央ちゃん本人を見るのも嫌になってしまったという人も出てきたり。
私のように羽生くんも真央ちゃんもどちらも好きという人は真央ちゃんのファンだと名乗りにくくなり。

本来、誰かを好きとか応援しているという気持ちはとても尊いものだと思います。
それなのに誰それのファンだと堂々と公言できない空気というのは本当に辛いものです…。

ファン同士の誹謗中傷合戦

何度か真央ちゃんファンで羽生くんに酷い中傷をしている人に注意したことがあります。
ただ、まぁそういった誹謗中傷をしている人は大なり小なり心を病んでいる人達なんですよね…汗
いくら話しても並行線でしたし相手にしても仕方ないな、とこちらから話を打ち切るか、相手が完全無視or ブロックしてきて終わるかのどちらかのパターンでしたね。

非常に悲しいというか悔しかったのは、そうした誹謗中傷に注意した私のツイートが、羽生くんファンで高橋さんアンチの人のまとめサイトに勝手に転載されていたことでした。 
私自身はもちろん羽生くんへの中傷は許せませんが、でも高橋さんだって好きなスケーターの一人です。
高橋さんもですし織田選手、小塚さん、安藤さん、中野さん、鈴木さん、佳菜子ちゃん…バンクーバー〜ソチシーズンにかけてずっとフィギュアを見ていた自分にとっては皆さん大好きなスケーターの方々です。
なので、羽生くんへの誹謗中傷をやめてほしいと訴えた私の思いが、他のスケーターへの誹謗中傷に利用されたことはとても悲しく、怒りを感じた出来事でした。
(ちなみに当該ツイートは削除しております)
一部の羽生くんファンの方達が羽生くんへの誹謗中傷に怒りを覚えるあまりに、羽生くんアンチをしている一部の暴走ファンだけでなくファン全体、ひいては真央ちゃんや高橋さんら選手自身にまでヘイトの感情を向けてしまっているのは本当に悲しい…。
(高橋さんのファンに関しても、戦績で高橋さんを追い抜いたという点から羽生くんを嫌っている人がどうしても目立ってしまっており、正直両者のファンに関しては溝はもう修復不可能なんじゃないかというぐらい溝が深く感じます…。
メダルの数や色は関係なしに高橋さんが素晴らしいスケーターということには変わりないと思うんですけどね。)

もちろん、羽生くんファンの方の中にはアンチと同じ穴の狢になってはいけないよ、とそうした同担ファンに注意してくださってる方もおられます。
けど、私が同担ファンの羽生くんへの中傷にいくら注意しても全く聞いてくれなかったように、羽生くんの同担ファンの方がいくら言っても残念ながら一旦ヘイトの感情に落ちてしまった方が耳を傾けてくれることはないでしょう。
こうしたSNS上の問題は羽生くんファンと真央ちゃんファンの間だけでなく、様々なスケーターのファン同士で起こっています。

◯◯のファン=やばい、という考えはどうなんだろうか?

気になるのは、悪質なファンのせいでファン全体の印象が悪くなった、とか選手本人まで嫌いになった、という人はある程度人気の高いスケーター全員のことが嫌いなのでしょうか。

私はアニメやゲームのオタクでもありますので、アニメやゲーム界隈でのファン内でのSNS上でのトラブルもよく見かけます。

グッズ交換でトラブルがあった。
コラボカフェでトラブルがあった。
コスプレでマナー違反があった。
検索避けせずBL妄想をSNSで呟いている。
…などなど。

その度に◯◯ファンは民度が低い、と別界隈の民から叩かれて、ちゃんとマナーを守っているファンの方が肩身の狭い思いをしている…
よく見る光景です。

でも、ある程度人気の高い作品、特に急激に人気が出た作品にどうしても過激なファンがついてしまうというのは残念ながらどんな作品でもあり得ることだと思うんです。
(そして◯◯界隈民度低いよね、と言ってる人の属している界隈だって他界隈から見たらぶっちゃけどっちもどっちだろうと思われている…というのもよくあることだと思います…)

フィギュアスケートも同じで羽生くんのファンや真央ちゃんのファンに限らず、一定以上の人気がありファンがたくさんついているスケーターのファンの中にはそうした残念なファンも一定数出てきてしまうものなんでしょう。

要するに、◯◯ファンって民度低いよね、と言い出したらきりがないと思うんですよね。
これはSNSでの男性叩きをしている一部女性層と女性叩きをしている一部男性層にも言えることですが、「これだから男は」「これだから女は」って、皆さんとにかく主語が大きいんですよ。汗
もっと極端な例を出してみますが、殺人事件などの凶悪犯罪が起こったとして、その犯人がアニメ好きだったということが報じられたら(個人的には昔からこの「犯人はアニメが好きだった」ことがやたらと取り上げられる風潮、さも事件の原因がアニメにあるかのように印象操作しようとしてるみたいで好きではないですね…)アニメオタク=犯罪者予備軍になるんでしょうか?
そんなことは決してない、というのはもはやアニメや漫画が一部のマニアックな層だけでなくごく普通に広く大衆に受け入れられ楽しまれるようになった今の世の中を見れば分かりますよね。

同じ◯◯というスケーターが好きでも、ファンの一人一人は年代も生まれ育った環境も全く違う(そもそもネット上ではそこそこ交流はあっても実際に会って喋ったこともないというのが大半でしょう)赤の他人同士です。
それなのに◯◯のファン、というカテゴリーで全部ひとまとめに見てしまうのはどうなんだろう、と思います。
念のために言っておきますと、ここまで記事を読んでくださった羽生くんファンの方には私が「羽生くんファンを責めている」ように見受けられるかもしれませんが、羽生くんのファン全体を「ユヅリスト」とか言って叩いている真央ちゃんのファンにも言いたい、というか誰のファンとか関係なくファン全体をひとまとめにして叩いたりスケーター本人まで叩いている人全員に言いたいことですよ。

選手本人とファンは赤の他人にすぎない

そもそもですが、ファンって選手本人からすれば身内でもなんでもない赤の他人にすぎません。
本人の家族はもちろん同業のスケーターやその他スケート関係者、学校の友達であったり地元の友達…そういった人達の方が圧倒的に距離は近いでしょう。
そんな何の接点もないファン、それも一部の暴走ファンのせいで本人まで嫌われてしまうというのはあまりにも気の毒だと思います…。

もちろん、過激なファンが多いコミュニティに苦手意識を持つのは別に自然な感情ですし、苦手だな、と思ったら無理に近づく必要はありません。
ただ、ファンの印象が良くないからといって推されている本人まで嫌いにならないであげてほしい。
これは真央ちゃんのファンとしても羽生くんのファンとしても、フィギュアスケートのファンとしても切実に思います。

物事と物事を分けて考えられるように

最近、Twitterで「若手選手の憧れのスケーターが誰かで応援するかどうか古参ファンが決めるのってどうよ?」と一部で物議を醸していたようですが本当にそれもその通りで、選手本人と憧れの対象であるスケーターは全くの別人格なので、一緒くたにしてはいけないんですよね。
宇野昌磨くんがインタビューの中であるときは羽生くんを、またあるときはネイサンを尊敬していると言ったりしてどっちなんだよ!とお怒りの方を時々見かけますが、別に誰を挙げようが本人の自由ですし憧れのスケーターは一人だけじゃないといけないなんてことはないと思うんです。
(実際、羽生くんもプルシェンコさんとウィアーさん、荒川さんなど憧れのスケーターは複数挙げておられますし)
以前、キム・ヨナ選手をリスペクトしていると発言した樋口新葉ちゃんがヨナ選手アンチの真央ちゃんファンの人達からバッシングされていました。
一方で真央ちゃんリスペクトをはっきり公言している三原舞依ちゃんは真央ちゃんファンの多くから好かれている印象です。
(勿論、舞依ちゃん自身は素晴らしいスケーターですし私も応援している現役スケーターの一人ではあります)
そんな風に尊敬しているスケーターが誰なのかによって応援されたり逆に叩かれたり、というのは本当にそのスケーター本人にとって失礼なことだと思います…。

憧れのスケーターと本人は別であるということ。
「◯◯ファン」と一括りにせず、一人ひとり違った価値観の人達がいるということ。
そして「ファン」と「本人」(又は作品)は別だということ。

そのように「物事と物事を分けて考える」ということは「人は人、私は私」として適切に境界線を引くということにも繋がると思います。

SNSを見ていると、この「人と人との間の境界線」が曖昧になってしまっている人が大変多く感じます…。
境界線が曖昧になってしまっているからこそ、他者の怒りや悲しみの感情を自分のように受け取ってしまったり。
そうやってネット炎上というものは起こっていくのだと思います。
本来、自分自身となんの関係もない、友達でもない赤の他人のことで勝手に怒りを感じたり勝手に悲しんだりというのはよくよく考えてみたら変な話ですよね。

物事と物事を切り分けて考えること。
人は人で自分は自分だと認識すること。
そんな風に適切な境界線を引くという行為は、自分自身を守ると同時に相手を守る行為にもなると思われます。
そういう風に考えるのが難しい、というようでしたら何か紙に書くでも良いし実際に口に出してみるでも良いので「人は人、私は私」
と自己暗示をかけてみてはいかがでしょうか。

私自身も自分の目線の高さでしか物事を見られない、ということに長年悩んでいましたが、自分よりももっと上の目線、それこそ鳥になってビルよりも高い位置から下の景色を見渡しているようなイメージトレーニングを続けることによって物事を俯瞰して見るという習慣を身に着けようと日々努力しています。

結論…SNSとの付き合いは自分なりに線引きをしてやっていこう

SNSで同じスケーターのファンの方と交流ができるのは楽しいことです。
(自分も実際にSNSのお友達とアイスショーでお会いできたときはとても嬉しかったですし)
ただ、一方でSNSではファン同士のトラブルや誹謗中傷合戦が特にフィギュア界隈では昔から続いており、心を病んでSNSをやめてしまった方も私が知る限りでは何名かおられます…。

私自身もスケート関係のゴタゴタを見ていてしんどいなぁ、と思うことは今でもありますし、そういうしんどい感情を抱くようになったら決して無理せずSNSのスケート界隈から速やかに距離を置くことを心がけています。
何もSNSのファンアカウントから離れたとて、推しのスケーターの方々は自らSNSで情報発信されてることですし、スケーターの公式アカウントと中立な目線でスケート情報を発信してくだかっている大手アカウント、それともともとそこそこの交流があり信頼できるお友達のアカウント以外の方とは無理に交流することはないな、と。

もちろん、スケーターに対する誹謗中傷そのものは決して許されないことです。
ただ、残念なことにその他大勢のファンにできることって、推しのスケーターに応援の気持ちを届けることだけだと思うんですよ。
良識のあるファンの方々の中には誹謗中傷している人に勇気を出して注意してくださっている方もおられますが、はっきり言ってしまうと精神を病んでいる人の相手をすると自分まで精神を病みます。
最悪、自分の生活そのものを壊されます。
なので、真面目な方ほど「同担ファンを注意できなくて申し訳ない」と、かつての私のように自分を責めている方もいらっしゃるかもしれませんが、決して自分を責めないでほしい。
誹謗中傷がやめられない人にはやめられない人なりの理由があり、それはその人自身の問題です。
その人自身で向き合っていかなければいけないことです。
どうか自分自身を責めすぎないでほしいし、同担ファンに嫌な思いをするぐらいならいっそのことおもいきってSNSから離れてほしい。
これはそこそこ昔からフィギュア関係のいろんなトラブルをSNSで見てきたそこそこの古参ファンの一人としての思いです。
(できることなら誹謗中傷の対策にはスケート連盟自体がちゃんと取り組んでほしいのですがどうなんでしょうね…汗
「我々はいかなる誹謗中傷も許しません」の一言を発表するだけでも、あぁスケ連もとりあえずやる気を見せてくれたんだな、とは受け止めてもらえるのでその一言があるないかで全然違うと思いますよ。)


このようにネット、SNS上では昔から何かとトラブルが絶えないフィギュアスケート界隈ではあります。

が。

私はそれでもフィギュアスケートが好きで、羽生くんと真央ちゃんのファンです。
自分が言うのも何ですが、割と熱しやすく冷めやすい自分が十年以上ずっとファンを続けているというのはなかなか凄いことだと思います笑

個人的に、何故他のスポーツ界隈と比べてフィギュアスケート界隈で特に誹謗中傷が目立つのかというと、芸術的な要素が多く観客の感性に訴えかけるものである一方で、採点に関してはそれこそ0.01ポイントを競う数学的なものであるというフィギュアスケートというものの競技特性に原因があるのかな、と思いますね。
だから、観客の「感性」とジャッジの「採点」に乖離が生まれたとき、観客からすれば「何で!?」という気持ちになり、基本的にジャッジの人達は表舞台に出てこないのでどうしてもそうした何で!?という気持ちはスケーター本人に向いてしまう、という。
ただ、フィギュアのルールって本当に複雑なので採点に疑問を抱くことがあればまず調べてみることが第一です。
それでもなかなか納得がいかなかったとしても(先日も四大陸選手権での採点についてPCSの評価ってどうなってるの?と一部の人達の間で物議を醸していましたし)間違っても選手自身に「忖度」とか「盛られてる」とか言ってはいけません。
そこはこれまで述べてきたことにも少し関係しますが自分自身の中で「採点」と「選手本人」をきっちりと線引きすることが大事だと私は思います。

そういうわけで、今後もSNSのスケートファン界隈とはほどほどに距離を置きつつ、ファンを続けていきたいなと思います。
長々とまとまりのない文章を大変失礼いたしました。

(もし宜しければ、自分と同じようにスケオタさんでSNSしんどいな、と思っている方がおられましたら、そういった方にも自分がこのnoteで伝えたいことが届いたら良いな…と思っております。)

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