京福電鉄のことなど

京都市内の南は四条大宮から、北は北野白梅町から観光地として有名な嵐山に至る鉄道路線は嵐電と呼ばれ、京福電気鉄道株式会社が運営しています。

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京福電気鉄道の有価証券報告を見ると
京福電気鉄道当社事業
  嵐電
  叡山ケーブル・ロープウェイ
  不動産販売・賃貸業
  飲食業・物販業
と記され、子会社として
バス運送事業子会社
  京都バス
  京福バス
  京福リムジンバス
タクシー事業子会社
  ケイカン交通
  福井交通
不動産事業、レジャー・サービス業の子会社として
  京福コミュニティサービス
  三国観光産業
  京福商事
と当社の他に子会社八社の名前がありました。
京福電気鉄道のwikiを見ると書いてあることはだいたい当たってるようですが、2003年以後の京福電気鉄道について

以後は京都市内での軌道事業と鉄道事業(鋼索線)、福井県での小規模な不動産事業を残すのみとなり、最盛期には120kmを超えた営業路線も現在では13km程になっている。

福井県内では、系列企業の三国観光産業(福井県坂井市)が三国競艇場(ボートレース三国)の施設を保有しているほか、越前松島水族館の運営も行っている。

wikipedia

とあり、ここでは京福電気鉄道の2023年3月期決算において、収益133億24百万円に対してバス運送事業の収益49億87百万円、不動産事業の収益50億30百万円、鉄軌道収益13億45百万円と鉄軌道事業よりもバスや不動産の収益が数倍多いことは記述されていないようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E7%A6%8F%E9%9B%BB%E6

嵐山に向かう嵐電は大人運賃1律250円で、京都市内を回る時に利用したりしますが、乗ってると乗客も増えてるように感じましたが、23年3月期決算では会社収益のうち鉄軌道収益の割合は1割くらいと、乗客が増えて大きく稼ぐというわけにはいかなかったのですね。

京福電鉄の2024年度3月期第2四半期決算短信では鉄軌道、バス、タクシーをまとめて運送事業収益35億81百万円(前年同期比14.7%増)、営業利益1億89百万円(前年は1億3千万円の営業損失)のみ記され、鉄軌道、バス、タクシーのそれぞれの収益が記されるのは24年3月の発表まで無しのようです。

京福電気鉄道の今第2半期の純利益は9億92百万円に対して不動産事業の営業利益7億38百万円とやはり不動産事業の貢献が大きいです。

もうじき第3四半期決算の発表がありますが、そこでも不動産事業の稼ぎの割合が大きいような気がします。

レジャー・サービス業では収益は8億41百万円と運送業の4/1でしたが、営業利益は1億98百万円と運送事業と同じくらいでした。

不動産とレジャーで稼いで市民の足である鉄軌道、バス、タクシーを支える
のもいいかなと思います。 

会社全体でしっかり稼いで、鉄軌道、バス、タクシーを維持する、春になったらまた観光で嵐電や京都バスに乗ることもるので、混み具合はほどほどに治まるのを願いながら、その時は車窓を楽しもうと思います。

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