ほのたのま

2020年からnote愛読してます。私も思いついたことを書いてみようと参加します。

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最近の記事

袁世凱

君主に仕える臣下としては優秀だけれども、国の最高指導者としてはふさわしくない。 清朝滅亡の時代に軍人として政治家として活躍した袁世凱について、杉山裕之氏の「清朝滅亡」を読んで、そういう人物かと思いました。 「満州滅亡」を読むまで、袁世凱とは清朝末期の混乱を利用して蓄財し、自分より地位の上の将軍や官人に大量の贈物を送って懐柔し、清朝の軍隊の中で成り上がって強力な軍事力を持つ政治家となり、清朝滅亡後は中華民国の大総統となるものの、帝政を布いて皇帝になると宣言して国内外の反発を招

    • 強い太后

      1894年に起きた日清戦争から1911年の辛亥革命、そして清朝滅亡までの混沌とした中国の政治を担った主要な人々の動向、経歴、風貌をわかりやすく語り、そして歴史小説のような面白みのある本がありました。 杉山裕之氏の「清朝滅亡」です。 西太后、李鴻章、光緒帝、康有為、袁世凱、孫文、宣統帝などの人物は清朝末期の国政、戦争、革命にどのように関わったか世界史の授業、映画、小説などによって、ある程度知っていました。 杉山裕之著「清朝滅亡」では上記の主要人物の他に清朝の皇族、軍人、官

      • 城と記念館

        北九州市に来たので小倉城と松本清張記念館に行きました。 北九州市に行くために新大阪駅より「のぞみ」に乗車、私の乗った車両は広島駅まで定員の8割くらい座ってる感じで、スーツ着用の人と観光客風の人が目立ち、大阪~広島間のビジネスと観光の需要の大きさを実感します。 広島まで私の座った列の横5席は全て誰か座ってましたが、広島駅で3人降りて次に座る人は無く、車内も空席が多くなりました。 小倉駅に着くと、最初に松本清張記念館に向かいました。 窓口で「記念館だけの入場料は600円、1

        • SUC

          昭和から平成にかけてダイエーというスーパー流通企業があったのを覚えている人は多いでしょう。 1997年には売上高が3兆円を超えましたが、企業の拡大に借入金を積極的に利用して2兆6千億円の有利子負債を抱えたことが裏目に出て、2014年にイオンに吸収されました。 そのダイエーが平成のころにハイパーマートというスーパーセンターを、車で走って40分くらいの所にオープンさせたので行ったことがあります。 駐車場が広く、店は2車線道路の横にあり、車で行くのも自転車で行くのも便利だったので

          加算

          家から車で10分くらいの所にコメダ珈琲店がありますが、土日だけでなく平日でも昼間に行くと、店内で席を待つ人が10人以上いるくらい混雑する時がよくあります。 私の周囲の飲食店の中では、コメダ珈琲点は賑わってる方でしょう。 コロナ禍では目に見えて客数は減りましたが、今は夕方以降の戻りは鈍いもの、私がよく行くコメダ珈琲店の昼間の利用者は完全に戻ってる気がします。 コメダ珈琲を運営するコメダホールディングスが2024年2月期の決算を発表しました。 前年度末店舗数  987  

          船空の4年前との比較

          コロナ禍前の2019年以前に日経新聞か経済雑誌で、商船三井など海運大手はバランスシートにおける有利子負債の比率が高く、それが経営の重しになるという記事を読んだことがあります。 私も記事を見て、巨額の有利子負債をかかえて設備投資や原料や人件費を払っていかなくてはならず、海運はたいへんだなと思いましたが、コロナ禍でコンテナなどの海運料金が跳ね上がって、バランスシートが大きく改善されるとは予想外でした。 逆にバランスシートの自己資本比率が大きく低下したのが航空会社で、ひとつコロ

          船空の4年前との比較

          蹴上

          京都市の蹴上に行くと、桜の花が鮮やかに咲いてました。

          2600

          JALグループに約2600人が新たに入社し、その入社式にドジャースの大谷翔平選手がビデオメッセージを寄せたとニュースで知りました。 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1087079?display=1 大谷選手はスポーツに関心の無い人でも、その名を知る傑出したプレイヤーであり、これから新しい人生のスタートを切る挑戦者達の式典にメッセージを送るのにふさわしい人物です。 式典に参加した人の中には大谷選手のメセージを聞いて、自分の最大限の

          2848

          ヤフーニュースでANAグループ37社に、2848人が新たに入社したと報道されました。 https://news.yahoo.co.jp/articles/0cabaf3da280f78bfcc0f939dd8ed5f8f4dfbeef 2848人の入社とはスケールが大きいと思いましたが、コロナ禍で採用を抑制したため、需要が回復してきた今となっては、多めに採用したわけではなく適正な人数を採用したのか、と有価証券報告書の従業員数を見て思いました。 報告書に記載された従業員数で

          圧勝2企業

          本の表紙の見出しに惹かれてこの本を買ったことがあります。 初版は2006年11月17日になってるので、買ったのは発売されてすぐでしょう。 月泉博著「ユニクロVSしまむら・専門店2大巨頭圧勝の方程式」 本の表紙を見て、ユニクロとしまむらが何故業績を伸ばすことができたのか、この本を読めばわかるかもしれない、そう思って買いました 本は読んでしばらくして手放しましたが、図書館に所蔵されていて、以前に読んで面白かったのを思い出し、借りてきました。 最初に読んで17年以上経つわけで

          監督とプロデューサー

          前回は映画「トラトラトラ」の日本側のことを書きましたが、今回は田草川弘著「黒澤明vs.ハリウッド」を読んだ後のアメリカ側についての感想を。 「トラトラトラ」を制作する20世紀フォックス社のヒエラルキーについて。 トップが株主、それから順に下がって重役会、社長、制作本部長、プロデューサー、日本側ユニット製作主任とアメリカ側ユニット製作主任、その下に日本側ユニット制作請負の黒澤プロダクションと並立してアメリカ側ユニット制作請負のプロダクション、その下に監督として黒澤明とアメリ

          監督とプロデューサー

          監督解任

          「羅生門」や「7人の侍」を撮った巨匠の黒澤明監督は、日米合作映画「トラトラトラ」の日本側の場面を担当するはずでした。 しかし黒澤明は「トラトラトラ」の制作会社である20世紀フォックスによって解任され、日本側の担当は舛田利雄と深作欣二になりました。 なぜ世界の映画人から称賛される作品を撮った黒澤明が「トラトラトラ」の監督を解任されることになったのか、田草川弘氏が映画製作時の資料と映画製作に関わった人への質問や証言を集めて、ノンフィクションにしたのが「黒澤明vs,ハリウッド」

          普通と優先

          前回のnoteで2020年のスターフライヤーの増資について書きましたが、今回は2020年のANAとJALの増資と比べてみて、思ったことについて書いてみます。 コロナ禍が起きた2020年にANAとJALも増資を実行しました。 ANAとJALが増資のお知らせを発表したのは同年11月、増資は普通株式の発行によるもので、ANAもJALも2020年内に発行価格及び売出し価格等の決定に関するお知らせを発表しました。 ANAの2021年3月期の決算短信を見ると、前年3月より増えた発行

          引き返すよりは

          去年に福岡空港の門限が議論になり、その後に門限に遅れて福岡空港に着陸できなかった航空機が北九州空港に行ったことがニュースになったなと思い出し、調べてみるとそれは6月11日でした。 https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20230612/5010020551.html 福岡空港は市街地に近くアクセスしやすいですが、深夜に離発着できず過密ダイヤという課題もかかえていて、北九州空港を代替として検討するという案はコロナ禍前にありましたが、代替案が現

          引き返すよりは

          電子版の料金が

          今まで購読していた地方新聞の料金ですが、30年くらい前は毎月2200円くらいだったと思います。 それが他の新聞と同じように値上がりし、最近では毎月4000円近くになりました。 購読料が2000円台の時は、この料金で地域や社会の情報を届けてくれるなら高くはないと思ってましたが、4000円近くになると割高感を持つようになりました。 割高感を持ったとはいえ、新聞を読むのは好きなので電子版ならもっと安いかと考え、料金表を見ました。 料金表では限定された記事だけを読むだけなら安

          電子版の料金が

          フローリオ家の盛衰

          シチリアにVilla Igieaという豪華なホテルがあるのを藤澤房俊著「地中海の十字路=シチリアの歴史」を読んで知りました。 本著ではVilla Igieaの写真は載ってなかったので、グーグルで画像を見ると、泊まれば一九世紀の王侯貴族になった気分にさせてくれる、Villa Igieaはそんなホテルに感じます。 Villa Igieaはパレルモにある有名なリバティー様式の建築物と本著で紹介されてます。 パレルモには他にもリバティー様式の建築物があり、二〇世紀初頭のパレルモ

          フローリオ家の盛衰