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昭和から平成にかけてダイエーというスーパー流通企業があったのを覚えている人は多いでしょう。
1997年には売上高が3兆円を超えましたが、企業の拡大に借入金を積極的に利用して2兆6千億円の有利子負債を抱えたことが裏目に出て、2014年にイオンに吸収されました。

そのダイエーが平成のころにハイパーマートというスーパーセンターを、車で走って40分くらいの所にオープンさせたので行ったことがあります。
駐車場が広く、店は2車線道路の横にあり、車で行くのも自転車で行くのも便利だったのですが、いまひとつ魅力に欠けてるように思いました。

この感想を持ったのは私だけではなかったようで、数年経って私が行ったハイパーマートはダイエーとは別会社のホームセンターに変わりました。
ハイパーマートは大きな倉庫に商品を並べたような印象を受けましたが、後から思うとハイパーマートは違う形のスーパーセンターにすれば、顧客から支持されて店舗数を拡大できた気がします。

ではどんな形のスーパーセンターにすれば良かったのでしょう。
自分では具体的にイメージできませんでしたが、これだというスーパーセンターが数年前に、自宅から車で10分くらいの所にできました。
名前はトライアルです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%8

スーパーセンターを利用する人の望む商品とトライアルの品揃えは合っているのでしょう、私も食品や日用品を買いに利用する時があり、私の行く店は売り上げが良さそうに見えます。
閉鎖されたハイパーマートもトライアルのような24時間営業スーパーセンターになれば存続できたのではないか、と思います。

トライアルを運営する親会社はトライアルホールディングスとなっていて、決算レビューで2023年6月期のPL,BS,CFを見ることができます。
店舗数が285で売上高は6531億円、営業利益は139億円で純利益は80億円、親会社の数字を見ると、私の行く店だけでなく他の店舗も賑わってるようです。

ハイパーマートの親会社のダイエーは有利子負債の重みを支えきれなくて破綻しましたが、トライアルはどうでしょう。

トライアルHLDのBSを見ると23年6月期の資産合計は2006億円で、借入金は196億円、22年6月期は243億円、47億円の減少でした。

トライアルに関しては、有利子負債が経営の重しになることはなさそうです。

ライバルになるような強力な24時間営業商業施設が現れないかぎり、商品を充実させていれば、私のよく行くトライアルの店舗の賑いは続きそうです。


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