短気

 私は非常に短気である。前を歩く人が遅くて、電車のホームの列で抜かされて、使っていたパソコンがフリーズして、怒る、怒る、怒る。私は毎日、何かしらで怒り、そしてそんな自分に落胆するのである。
 今まではこれでよかったのだ。なんだかんだ、この感情ジェットコースターに振り回されながら24年を生きてこれたのだから。しかし、今回ばかりは違う。いつものようにぷんすこと腹を立てていたら、「生きづらそう」と言われたのだ。

 生きづらそう、だと?

 確かにこんなにも他人に腹を立てていたら心が疲れてしまう。見ず知らずの人間を心底嫌い、そんな邪悪な心を持つ自分にも腹を立て、落胆しているのだからそりゃあそうだろう。しかしそんな自分の性格に対し「生きづらい」という単語を結びつけたことがなかったので驚いた。生きづらい、なるほど。

 やかましいわ。

 しかし、このように「私が怒る理由」をつらつらと並べてみると、一貫性があるのではないだろうか。要するに私は、自分の思い通りにいかないことに対して我慢ができないのである。非常に傲慢な人間だ。なんと情けない。

 なんだか直したくなってきた「短気」。試しに「短気 なおす」で検索をかける。まあ出てくること、出てくること。読む。様々なコラムや記事、サイトを漁り、私は、

やかましいわ。

と思ったのであった。
直したいですね、「短気」。

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