みなさん。こんにちは。
長かった猛暑も終わり、だんだんと朝晩が冷え込むようになってきました。
世界は紛争に震災と悲しい報道も多く、つい秋の風吹く夜に飲み込まれそうになってしまいます。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
今日はACジャパンさんで配信された2023年の広告キャンペーンの中から、全国で行われた広告をご紹介しつつ、秀逸にデザインされたワーディングと展開から、どれだけのことが学べるのか!?といった点でお送りしたいと思います。
弊社DO DASH JAPANは広告動画を活用したファンドレイジング支援を生業としていますので、少しでも何かを吸収できないか?といった観点で、ACジャパンさんの広告を見ています。
ACジャパンを知らない方へ
白紙の未来
実際の広告はACジャパンさんのページからご覧いただけます。
スクリプト
女の子が霧(雲?)の中に浮かび上がる無数の将来の夢を見つめています。
もしかしたら将来はそのほとんどの仕事がAIやロボットに代替され、失われてしまうかもしれない。
より多様になり、凄まじい速度で変化していく社会の中で、未来は白紙であり、選択と可能性によって満ちていることを視覚的に、詩的に表現しています。
通り一辺倒な私たちの固定化されてしまう価値観を押し付けてしまうより、無限の可能性が広がっている子どもたちを見守る寛容さや、優しさ、期待を持つことを訴える動画でした。
「わたしの将来の夢は、、、」
まだわからないけど、どんなことだってできる。何にだってなれる。
今はまだ見えないかもしれない。新しい世界の中で。そんな印象を持ちました。
聞こえてきた声
実際の広告はACジャパンさんのページからご覧いただけます。
スクリプト
1枚絵がスライドするマンガタッチの画像だけで構成されています。
各シーンには、誰かが発するセリフのみが吹き出しで表示されていきます。声の主は分かりません。音声もありません。
会社の経営方針を発表する声
子どもにご飯ができたことを伝える声
パイロットになる夢を語る声
高級レストランで支払いをする声
ピンクのぬいぐるみを欲しがる声
友だちをサッカーに誘う声
子どもの看病のために有給申請をする声
淡々と続く、どこにでもある日常の風景
「聞こえてきたのは、
男性の声ですか?女性の声ですか?」
無意識のうちに脳内で再生された声は思い込みや偏見に寄ってしまいます。
ラストの問いにハッとさせられる、ジェンダーギャップに関する広告でした。
"こうあるべきだ"
つい私たちが教え込まれ、そして言ってしまいがちな個人の選択の不平等に強く訴えかけ、考えさせる秀逸な表現です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はACジャパンさんの全国キャンペーンの広告を2つ、実例を紹介しました。
いずれも、直接的な表現をせずとも、強烈なメッセージと問題提起をする、とても素晴らしい広告だと感じました。
ぜひ皆様も広報活動やSNSの発信などに役立ててみてくださいね。
それではまた。
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