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勉強嫌いだけど、遊びから自然に学ぶ人

2月の中旬から週1回1時間だけ登校するようになった中1娘ですが、多くの時間を家で過ごすために、いくつかの約束をしています。

基本的な生活習慣などの内容が多くて、全部で5つか6つくらいなのですが、「毎日一つ、自分の手で何かを作ってスマホで記録すること」という約束も入っています。

作るものは、お絵かきでも、手芸でも、何かを調べてレポートするとか、掃除してその報告書の作成でも作品になる…という、とてもゆるい課題です。
ただ、その内容は自分でやりたいと思ったこと、という条件をつけています。

とはいえ、なかなか自発的に家の中でやりたいことも見つけるのも日によっては難しいようなので、お「母さんは今日はこんなことをしようと思ってるんですがどれかやりますか?」と聞いてみると、お料理好きなので、たいていお料理を課題にすることが多いのです。

一昨日は、きな粉のおやつを作っていました。
余っていた分なので、どのくらいの量が残っているかわからなかったのですが、きな粉を全部使い切って欲しいことを伝えると、午前中の約束が終わったところで、ぱぱっと手早く きなこ飴を作っておりました。
そして、楊枝につけるのは形作りがめんどくさいから、これは「きなこ丸っていうのよ」と勝手に命名して姉と2人で楽しみながら食べていました。

きな粉にあわせて、他の分量を調整するって、お料理したことない人にはけっこう難しいと思うんです。
娘の場合は、算数や計算が苦手なので、細かく分量を割り出してはいないのですが、倍量くらい、とか半分よりもちょっと多い…とか、感覚的に分数をやっているように見えます。

この子は、数の概念を得るのに人よりもだいぶん時間がかかりました。数字と実世界の数が同じものを示していると理解するために、触ってみたり、リズムにしたり…等々、体感的に数を味わう経験というのをたくさんして、一から百までがわかるようになりました。
引き算や九九でも、ゆっくりでしたし、未だに小学生の問題でも間違えます。
文章題なども、ハードルがあがりますし、図形もわからないようです。
なので、中学の数学をやるのはだいぶ難しいのかもしれません。

でも、日常生活で困らない程度には、数と仲良くやってますし、ホールケーキは6等分という難しい配分もできます。
必要があれば、ちゃんとやれるのがわかります。

なので、勉強はわからないし、つまらないし、苦しい…と心理的に負担感と劣等感に苛まれている今は、勉強することを強いてはいません。

こうしたわたしの姿勢が、いまの不登校に繋がっているのかもしれません。わたしが基礎固めの勉強を早期にさせていたら、ここまで遅れを取らずに、学校の勉強がわからないで困ることはなかったのかもしれません。
というか、やろうとして何度か失敗してたりもしたます。なので、こうなったのは、誰のせいでもなく、こうなるものだったんだ…と調子良く解釈しています。

この娘さん、人から言われたことをやるのが好きでない分、自発的にやりたいと思ったことは、放置してても、自分でやり方を考えて成し遂げるタイプです。
ですから、きっと大丈夫!と、何が大丈夫なのかもよくわかりませんが、根拠なく思っています。

また、勉強はできないけれど、お料理やら、お掃除をしながら、勝手にいろんなことを学んでいるのもわかります。お料理もお掃除も、化学なのだな〜と、子どもの様子を見ていると思います。

夕方、娘とお買い物にでたら、ご近所にリンゴ飴のキッチンカーが来ていました。
りんご飴好きな母娘なので、早速購入したのですが、飴が薄くて、隅までかかってないのです。
娘怒ってました。そして、「よし!美味しいりんご飴を自分で作ろう!」と宣言しました。

飴の扱いって、モノすごーーく難しいです。
わたしは短気で雑なので、すごく苦手です。
わたしが失敗してるのを見たこともあるだろうに、彼女はやる気満々です。

目標達成するまで、試行錯誤でやり遂げてしまいそうな気がします。学校の勉強は苦手ですが、わたしはこういう学び方をする子でもいいと思っています。

学びを深めたくなったときに、どうしたらできるのかを彼女自身が掘り下げていけるように、過不足なくサポートできら親になれたらかっこいいだろうな…と思ったりした日でした。

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