快楽か、依存か、あるいは ~ド畜生養分記 その2.5~

2.5とはなんぞや?というのは、前回更新で次は2/3か2/10、と言っていたのに結局そのどちらでもないものを更新することになったからでござる。

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結論から言うと、こう。

で、2/2に至っては

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この有様なので機種ごとの詳細はちょっと今回は省かせてもらう…いや、2/5のプラス契機である「スナイパイ71」だけはちょっと触れさせていただこうかな。

さて、なぜそもそも2/2に稼働することになったのか?ということだが、この日稼働予定はなかった。マジで。

しかしよく考えると、初回更新で更新はゾロ日か、3か9のつく日、という風に宣言してた上、2/3はバイトなのであった。

別に2/2はパチ屋にチャリを走らせていたわけではなかった。

ちょっと遠くにある大型ショッピングモールの本屋に用があった。

というのも最近ツイッターのTLで「安達としまむら」に狂う人間が増えてきたので、この際俺も狂ってしまおうか、と給料片手に突発的に外に出たのである。

運の悪いことに、そのルートにパチ屋の横を通るものを選んでしまったがために。

なんで今日は平常日なのにこんなに車が泊まっているんだ?と思ったら。

2/2、そうか、ゾロ日だ、と気がついてしまったが最後。

入店していました。自分でも愚かだと思う。

色々と打ち散らかして、結果まぁ、微プラス。

プラスの要因がジャグラーなのが本当に解せない。

「パチスロ1000ちゃん」とか楽しい方だったけど。

んで、2/5は本当にただ暇だった…というか、Apex Legendのランクに飽き飽きしてしまって外に出て稼働を始める始末だった。

この日は多少大人(?)ぶって、ただの平打ちはやめよう、と決意。

期待値はなくとも、せめて天井に近い台とか、そういったものを打とう、と。

その結果座ったのがガルフレ、ばかなの?あほなの?しぬの?

だが一応前日最終は300ゲーム、天井が777なので470ちょっと回せば天井できる計算。いつもは2万ちょいかかる天井が1万ちょいで済む…よし、打とう。

結局天井まっしぐら。まぁ想定済みではある。

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しかし90Gスタート。かなり幸先が良い。ここまであれば結婚ができるというもの。

…どうしてこういう展開が良い日に限って何もメモしていないんだろう?

レア役などからも上乗せをかなり稼いで、さらにフォトチャンスも10%のループを引き続けたのか60乗せとかポンポンして。

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あっさり。そう、これこそが前回成し遂げられなかった結婚こと「最終進展BONUS」。

30G間の疑似ボーナスで、レア役などで上乗せの抽選を行っている。

3回のDDT初当たりを経由して得られるこのボーナス、結婚という幸福感に加えて出玉も伸びる感覚があり、萌えスロ打ちの射幸心を非常に煽ってくる、とてもよろしくない、よろしいもの。

んで、ボナ終了時点で残りゲームが190ほどあったので二人目の結婚を確信し、まだ見ていないくおえるえーるおおさんを選択するも、ベル引けないわASC失敗するわの散々っぷりで、

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まぁかなりやれた方。てかやれてる。

これで帰るのもなぁ、と思い、店内をぶらぶらしていると。

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こちら。

ネットの「スナイパイ71」。

6号機にはとにかく悪評しかついて回らない、ことさらAT機だとそうなのだが、この台は大好き。

この台最大の特徴は技術介入要素と、台枠の色。

添付した写真は赤色に発色して筐体下部に「プロフェッショナルモード」と書かれている。これが偶数設定。示唆ではない。偶数設定確定である。

対して青色に発色しているのは「スタンダードモード」。奇数設定である。

果たしてこれ何が違うのか?というと、技術介入の難易度。

添付画像の左リールと右リール中下段に止まっているのが「デカパイ図柄」なのだが、赤いと中下段ビタ、青いと2コマ許容、といった具合である。

ゲーム性は押し順一枚役によって獲得できるコインに依って管理されたコインテーブルによるATやCZの抽選で、差枚管理のAT「殲滅大作戦」を目指すというもの。実質的なゲーム数管理のようなものだが、押し順一枚を引けないと沼る、逆に上振れれば抽選は早くなる。

6号機にありがちなアイテム獲得抽選とかもあるし、その手合か…と思うなかれ。ATの差枚そのものを多くしたりと抽選とかに直接関与してくる。ハマればハマるほどATは有利にはなる。

最近の、かはわからないけどネット(カルミナ)の台はこの押し順一枚を上手く使ってゲーム性を作るわよね。6号機のミルキィホームズもそうなのですが、実践の機会はあんまりないと思うし、またいつか。

AT中に敵キャラを撃破すると、上乗せ特化ゾーン「おしりスナイプタイム(OPT)」に突入。敵を3人4人撃破すれば大概完走、といった具合。

AT中はあらゆるところで技術介入を求められる。Aタイプ機の比ではない。なんなら1回の技術介入のミスで100枚も300枚も損をすることもあり得る。

で、なんでこのスナイパイを選んだかというと、そのコインテーブルがCZの抽選が濃いところ手前で捨てられていたから。

低設定でも、コインテーブルが後ろの方へもつれ込むことは比較的少なめなので、狙うには丁度いいかな、と。

で、あっけなくCZには入るも失敗。

まぁそんなもんか、と思っていると謎に「おしりペンペンタイム(OPT)」の煽りが。待て、どういうことだ。

これは本機最強の上乗せ特化ゾーン。俺も見たことがない。

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でこのままあっさり突入。調べたところ、どうやらCZ失敗時の一部で移行するらしい。いや、ハイエナ機能してませんがな。

ちなみに当選時はハイエナに成功したと思ってはしゃいでいた。上振れやないかい。

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307枚…平均を大きくして回ってはいるが、敵キャラ1人撃破するには十分。

バトル相手はシンディ<ノーン<エヴァの順で強くなり、強いほど報酬も多め。3人撃破するとアミヤが出てくる…のかな?

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初戦シンディはあっさり撃破。えっちぃね。

左下に書かれている弾薬が差枚の上乗せで、押し順ベルを引いたタイミングで、その押し順を正解させると上乗せ枚数がなんと倍になる。

子役による抽選で押し順を告知してくれたりもする。添付画像のは開眼…した状態かな?押し順告知確定。

で、倍になる前のベースになる上乗せ枚数は、技術介入役で上乗せされる。基本は10枚、多いと30枚とか上乗せしてくれる。

技術介入に成功しなくても上乗せしてくれることはあるが、するに越したことはない。

でシンディ撃破、お次はノーン、ノーンもあっさり撃破して

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こんな弾丸初めて見たぞ。なにこれ。

でこれも無事に倍にできて、2人撃破時に残り900枚ほど。完走行ける!行けるぞ!と意気込むも

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ぅわぇゔぁさんっょぃ

と思っていたら。

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コインテーブル抽選で「ターゲットチャンス」へ突入。このパターン初めて見た。

おそらく、コインテーブル抽選で通常時で言うアミヤバトルに当選してたら入るんじゃないかな、しらんけど。

ターゲットチャンスでは8G間の保証付きで、技術介入が来やすい状態からコインを獲得したり、差枚上乗せを獲得したりできる。つまりATを継続させるチャンスということである。

これでエヴァを撃破して完走だ!と思うも、

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ダメか、ダメなんですね。

残りHP10って、技術介入1回成功させれば削れる量なんですよ。

つまり技術介入1回失敗したがために何百枚も損をしたことに…

いや、いや、考えるのはやめましょう。プラスなので。

で。

こうして気が大きくなった、というか元から収支がプラスになったら「安達としまむら」を全巻買う予定だったので関係はないのですが(ないか?)、

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稼働直後にこれである。養分らしいねぇ。

「安達としまむら」はいわゆる"百合もの”であること以外の事前情報がなかったのだが、読み進めれば読み進めるほど、あまりにも心理描写が繊細で突き刺さるので、あれ、これ劇物だった?と後から気がつく。

そして昨日、2/6。

一体何があった?という感じなのだが、この日は外に繰り出してあだしまを読み進めよう、と思っていた。

で、喫茶店に転がり込もうとするもどこも混んでいるので仕方なくファミレスへ。

4巻くらいまで読んでやる、という気概で4巻まで持っていったのだが、5時間で2巻読んでギブ。

…というのも、あまりにも安達こと安達桜の”陰キャ”っぽさと、しまむらこと島村抱月の”取り繕い”方に身に覚えがありすぎて、もう泣きそうになる一歩手前くらいまで傷心的に。

おっと、ここで間違って心傷とか書いていたのは内緒だ。

とにかく登場人物があらゆる形で不器用で、ぎこちない人間関係を営むものだから、こっちがハラハラさせられる。

感情移入しやすいような人にとっては完全に劇物だ。よろしくない。

で、どうしようもない傷を抱えてしまったから平打ちをしても許されるだろう…という謎の自信を抱えてパチ屋へ。

なんとなくパチのリゼロに座る。で、そのままストレートで37k持ってかれた。650回転するまでに、左の人は3回当ててた。1/319を。俺はゼロ。何が死に戻りだ。

機種紹介なんてする気おきないわよ…撮った写真なんか当然ゼロ。許さねぇからな大都技研…

先バレモードっつーくらいならなほぼ一発告知にしろよその先バレの信頼度が66%とか舐めてんのかボケェ。

負けた直後はまぁ、こんなものだよな、とどうでもよかったのだが、家に帰ってあだしまの続きを読み進めていたら、抱えていた傷がどんどん広がっていってどうしようもなくて涙がこぼれてきました。情けないね。

負けた後は思考がやたら明晰になるので、意識が内側に向いてしまうのです。そりゃそうか。

というわけで37k負け、3日間トータル17k負け、あだしまとか飲食代含めたらもっとマイナス。養分の3日間でした。

ちなみにあだしま読んでガチで具合悪くして今日のバイトは休んでしまいました。てへ。

※いつもの雑な用語解説

ジャグラー…ヤンキー、お年寄りからプロまで色んな人が座ってる名物機種。パチスロやらん人でもゲーセンでみたことあるかもしれない。クソピエロ。しばらくアレルギーだったけど最近克服した。GOGOランプが光れば当たり。それだけ。

技術介入…そもそもなんでこんなギャンブルが認められているの?というところに関与するもの。技術介入があるからこそこれは遊技機である、という建前がある。ジャグラーですら、ボーナス図柄を揃えるには4コマ以内の目押しが必要になる。最近はこの技術介入を行うことで機械割が100%を超えるよ、という機種が増えてきた。スナイパイ71もその一つ。

6号機…ゴミ。規制に従ってパチスロは作られなければならないのだが、その規制Ver6に則ってできたのが6号機というもの。ほとんどゴミ。うんち。カス。2400枚出たら強制終了。

差枚管理…一定枚数出たら終わり、という仕組みの管理の仕方。AT中に何枚出たら終わりだよ、という感じ。どれだけゲーム数を稼いでもこれだけしか出ないという反面、これだけは必ず出る、という安心感もある。差枚上乗せはなんか数がでかいように見えて実際に出るのはそんなに増えないという罠。


~ここからオフレコ、つまらない独白~

…安達はしまむらの特別でありたいと、一番でありたいと願った。

裏を返せば、しまむらを依存先にしたいということなんじゃないかなぁ、と思った。

俺は?

なぜパチンコを打つ?なぜパチスロを打つ?

楽しいから…快楽を求めて…本当に?

こうして多くを語ることができるものは、俺には多くない…だからきっと楽しいのは嘘じゃない。

でも失うものも多すぎる。時間、お金、社会性、倫理観、諸々。

そんなものはわかっている。でもなぜ失う?

何も背負うものがないからだ。”無敵の人”、かもしれない。

もう何もかも投げやりになってしまっているから、何も得られない。一方的に、ぽろぽろと手からこぼれて失うばかり。

昔は?昔の自分は?

何を背負っていた?

親の期待、倫理観、規範、一体何を?

誰かの期待を背負いながら、外側だけを取り繕って、その場しのぎで耐えて、意思も、意志も介在しないままなんとか生きて。

その果てがこれか。

何も背負えなくなった。取り繕ったものは全て剥がれて、過去と断絶したような自分だけがここにある。もはや失う恐怖などない…本当に?

しまむらが言うように、過去は茨で繋がっている。触れると痛む。

でも安達が言うように過去の自分も、今の自分も、自分だ。

依存先がパチンコしかないような人生に成り果てたのはなんでなんだろう。

もうこの際依存、という言葉を使おうじゃないか。

依存症は社会との病理だ、なんて理屈っぽいことは抜きだ。

確かに、俺はパチ屋に行くことで、何らかの平静を得ている。それは依存以外の何物でもない。

一体過去の自分は何に依存していたのだろう。親、友達、ゲーム、インターネット、あるいは?

依存先は多いに越したことはない、という。

しかしそれは”社会的資源”とかそういう物に限られる、というかそういう前提だろう。

望ましくないものへの依存なんか想定されていない。

実際に絶たれた依存先…物理的距離で言えば…友達だろうか。

やはり友人の存在というのは大きいのかもしれない。

大学に来てから友人と遊ぶ、という感覚のことをどれだけ行っただろうか?してないだろうな。

何がどうしてこうなったのかはもはやわからないけど、手遅れだ、という感覚だけが確かにここにある。

もう何を失ったところで変わらない。失うことが怖い。失わないと安心できない。

支離滅裂な思考が頭を駆け巡って自己嫌悪に陥って、それから?

”特別”がもし、自分にもあったら、と思うようになった。

もはや実現し得ない、もしの話である。

友人でも、恋人でも、なんでもいい。

たった一つ、一人、特別な、一番な何かが俺にもあれば。

背負い込む勇気と、それさえがあったならば。

こんなことにはならなかったのかもしれないな、と、思う。

それは自らの責任だと言うように見えて、相当に無責任だ。

それが現れなかったのが悪い、と言うようなものだから。

そういうのは嫌いだから極力考えないようにしている。

大体のことは自分が悪いのである。

それでも、自分の人生に起きなかったこと、起き得ないであろうことを考えてみたりもする。

その場その場で当たり障りのないように自分を変えて…いや、これは真実ではない。

小学校と中学校がうまく行かなかったのはなぜか?意固地に自分を変えなかったからだ。

自分を変えたというか、従う信念、規範を都合のいいように揉みくちゃにしてきたのだ。

その結果、自らの中で相反するいくつもの自分が出来上がって、支離滅裂になって、蠢いている。気味が悪い。

”ド畜生”もそのうちの一つだ。

彼に求められているものはわかっている。そういう風に振る舞っている、つもりだ。

でも深夜に出てくる彼は彼ではなくて、どちらかと言うと自分だと思う。

”本当の自分”なんて浅はかで、愚かな言説だと思う。

何がアイデンティティだ。何が本当の自分を見てだ。

内なる本当の自分なんてものは空虚な妄想でしかない。

全部自分だ。諸々、統合されて全部自分だ。

そう思う傍らで。

どうか、どうか俺を名前で呼んでくれ、と思う自分もいる。せめて知っている人くらいは。

あれは自分ではない、自分ではない、愚かな何かだ、どうか、俺を。特別に。

外っ面で生きてきた人間に意志など存在しない。その末路がこれである。

今も、昔も、これからも。背負い込むものも、信念も、規範もないのであろう。

そしてまたパチ屋に行って、喜んだり、落ち込んだり、人格をコロコロと変えて、日は流れるのであろう。

何の話だろうね、これ。疲れてるんだろうな。

明日こそバイトに行けますように。









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