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起業後に会社を継続していく本質とは?34年経営してわかった先を見通すことの重要さ

こんにちは、ドキュメントハウスの本間です。

今回は、1989年に会社を起業してから34年会社経営をしてきた私が、会社を長く続けていくコツについてお伝えできればと思っています。というのも、会社を起業することよりも継続させることのほうが難しいと言われているからです。

中小企業白書』によると、5年後に生存している企業の割合は82%、10年後は70%、15年後には61%、20年後には52%というように、新規企業が設立されても20年後には約半分が倒産してしまう現実があります。

私の周りには起業を目指す若者がいるのですが、彼らを応援する意味でも、私が会社を継続させてきたコツを伝えられればと思って発信することにしました。

目先の利益を追い求めず、中短期のイメージを持って会社を経営していく

今現在対応している仕事には最善を尽くすべきです。

なぜなら、今進めている仕事への対応や成果がお客様との信頼関係を築くための大切な試金石になるためです。お客様との関係も、基本は人と人との信頼関係から始まるので、やはり、そこが一番大切なところかと思います。

また、経営者としては、進行中の各プロジェクトに最大の注力を注ぐとともに、中期的なビジョンを固めて行くことが大切だと思います。中期的なビジョンが難しい場合には、中短期で考えられてはいかがでしょうか?

よく、夢や計画をイメージし、絵や文章として書き出してみることの大切さをよく耳にしますが、より具体的なイメージが持てるほど、その夢に近づき、計画を実行できるのだと思います。

先を見通すことの難しさ

なるべく僕は長く先を見えるようにと思って動いていますが、なかなか先を見るのが難しい世の中になってきたなというのが実情です。この情勢で中小企業に3年間の事業計画を立てなさいと言っても、なかなか立てられるところはないと思います。

3年間というと、未曾有の有事が起きることも考えられます。例えば、世界中で猛威を振るったコロナウイルス。コロナ禍が始まる前は、誰もコロナを予想できませんでした。

弊社にもコロナの影響は相当あり、半年ぐらいはすべての仕事がスローダウンしたような状況になりました。想定外の事象の中で会社を維持していくとなると、非常に難しい。イメージすることは難しいですが、いかなる状況を想像しつつその辺の含みも持たせて、どのくらい先を見ておけるかが大切です。

コロナ禍での経営について

先ほど、弊社もコロナ禍で仕事がスローダウンしたと言いましたが、本当のところを言うと、決まっていた仕事だけは動いていました。しかし、新規の仕事になるとどの企業の方も見合わせていたのが実態です。今思い出すだけでも恐ろしく、コロナ禍の半年間はずっと耐えているだけでした。

また、弊社のスタッフにおいては何人も辞められた方がいます。何をしないといけないのかというのを、みなさん真剣に考えるようになったからです。最終的には、仕事の中身よりももっと安定したところにいなきゃいけないと考えるようになったのだと思います。

コロナ禍が落ち着いたあとの世界で会社経営する難しさ

コロナ禍が落ち着いた今、これから先どういったことを意識して経営していけばいいかというのをよく聞かれます。僕の業界でいえば、最大の脅威はAIチャットだと思っています。AIチャットから始まって生成AI関係は、僕たちの業界に大きく影響するファクターだと感じています。

現に、翻訳の仕事はかなり減ってきてます。翻訳以外の医療機器の取り扱い説明書関係の製作にしても、AIがある程度活用できるようになると、大手メーカーはAIを取り込んでいくと簡単に想像できます。そうなると中小企業というのは、活躍の場がなくなってきてしまうでしょう。正直なことを言うと、僕も「どうしたもんかなあ」と頭を悩ませています(笑)

ChatGPTの登場

少し前にChatGPTが世の中に出てきて、今はそれに負けないような策を常に考えています。弊社のさまざまなサービスにもAIを導入していくことが一番かと思うのですが、資本力が非常に影響してくるでしょう。

ChatGPTでお客様の満足度を高めるような使い方をしていくとなると、それなりの開発費用がかかってくるんですよね。開発費用に加えてロイヤリティなども考えていくと、中小企業の生き残り方というのは難しい課題です。ただ、僕の業界にとってChatGPTは脅威ですが、脅威でありつつも、ある意味希望もあるのかなと考え始めました。

要は、付き合い方だと感じるようになりました。どういう関わり方をすれば自社のサービスを存続させられるか、ということです。関わり方を見出していくことは難しいですが、同時にそこに希望があることも忘れないでください。

起業したばかりの方に伝えたいこと

あえて、起業したばかりの方や長く会社を続けていきたいと思っている方に言葉を送らせていただくなら、顧客満足度を高めるための企画力が大切だと伝えさせていただきます。AIとの共存方法やお客様がどういうサービスを求めているのか、お客様が求めるサービスを補うのにAIだけでいいのか、あるいはプラスアルファーが必要なのか、はたまたAIの組み合わせが必要なのかなど、考えることをやめないでください。

考えていくうちに、情報の取捨選択という壁にぶつかると思います。私は情報を取捨選択するときに、『お客様に喜ばれるサービス提供』を念頭に置き、お客様のニーズに合致しているかどうかを一定の基準としています。
また、『感動や衝動を共有したい』ということをモットーにしているので、お客様にそういう感情を抱いていただきたいとも考えています。要は、『お客様ファースト』ということですね。

お客様との関係はビジネスではあるのですが、お金の流れだけではなく、「ここの会社さんだったら同じ金額か、多少高くてもお願いしたい」と言われる会社にならなければと思いながら日々、仕事に打ち込んでいます。
人との繋がりというのは、金額以上の壁を簡単に越えていきます。
もちろん、綺麗事だけではなくて、実際にキャッシュフローがないと会社は継続していけません。しかし、今お話ししたことを見失ってしまうと先々の可能性を狭めてしまうでしょう。目先の利益だけを追求していると、先がないということですね。

まとめ

今回は、20年後には約半分の会社が倒産すると言われている中で、会社を存続させていくコツをお話しさせていただきました。
キャッシュフローという現実問題を蔑ろにはできませんが、お客様ファーストであるということも忘れてはいけません。お客様の満足度に繋がる企画を日々考えることで、会社の生存率は上がるでしょう。
この先が見えない世の中で、一緒に会社を存続させて日本を盛り上げていきましょう!

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