Naoto Okoshi

Dodo from the Utipiaという名前で、音楽を作ったり日記を書いたりして…

Naoto Okoshi

Dodo from the Utipiaという名前で、音楽を作ったり日記を書いたりしています。

最近の記事

光は常に正しく在り その⑤:ほんとのほんと

誰かの1番になりたかった。 有名になんてなれなくていいから、誰かの1番に。 ただ、誰かに1番愛されていたかった。 思えば、ぼくはずっとそうだった。 幼少期からひとの顔色を伺うクセがあった。今のぼくを知ってるひとは驚くかもしれないけれど、中学生まではとても大人しく、人見知りで、大人の言うことを聞いて、ガリ勉で.....いわゆる典型的な優等生だった。 自分が思っていることを伝えるのは、とても怖いことだったし、誰も自分のことを理解してくれないって、この頃からずっと思っていた。

    • 光は常に正しく在り その④:約束をやぶることにした

      先週一週間、体調を崩していた。月曜日、急に嘔吐して、「あー、これはちょっとおかしいなぁ」と思って熱を測ったら、37.6度。それから38度まで上がったけど、朝起きたら35.7度まで下がっていたので会社に行った。だけど、18時くらいになったらまた熱が上がり始めた。フラフラと帰宅して、寝て、起きたらまた下がっている。そんなことを身体は繰り返していた。 原因は解っていた。最近、誰と何を話していても、何か一枚ヴェールに包まれているような感じがして、うまく会話ができない。もっと端的に言

      • 光は常に正しく在り その③:星屑のようなメロディーを探している

        ぼくはいま、アルバムを作っている。アルバムのテーマは「全肯定」と決めた。再会と再開。迷いながら、彷徨いながら歩いていくこの路すらも肯定していく。そう決めた。 おそらく、アルバムは8曲入りになる。って、以前の日記で書いたのだけど、この間の打ち合わせで、どうしても追加で入れたい曲が話に出てきたから、9曲入りになるかもしれない。9曲入りになるとして考えると、完成している曲は8曲。あと1曲。これがまだまだ作れそうにない。 ぼくは曲を作る時、まず歌いたいことをなんとなく考えるところ

        • 光は常に正しく在り その②:偽物の光、その共鳴

          誰かに対して共感するとき、ぼくのリアクションは、とっても安っぽいものだと感じてしまう。 先日、とてもイヤなことがあったので、プラネタリウムを見に行った。モヤモヤした気持ちになった時、何か美しいもので上書きをしたくなる。 それが音楽でも、映画でも、小説でも、お花畑でも、好きなひとの仕草や笑顔でも、なんでも良いんだけれど。今回選ばれたのはプラネタリウムだった。 愛媛県には新居浜に世界最大級のプラネタリウムがある。ぼくの調べ方が甘くて、嘘だったら申し訳ないんだけど、2009年

        光は常に正しく在り その⑤:ほんとのほんと

          光は常に正しく在り その①:航星日誌

          【序文】 光があるとすれば、ぼくにとってそれは音楽。幼少期のぼくに対して、どんな厚い心の壁も超えて、ふっと寄り添ってくれたあのメロディーは、きっと魔法だった。さりげなく、でも、確実に。いまもまだ、あの光を追いかけている。 【本日のログ】 天気:b 重力0、風力0。 航星灯異常なし。巡検異常なし。 【出航準備について】 次の冬に向けてアルバムを作る。そう決めた。いままでも「作りたい」っていろんなところで言ってたけど、今回は「作る」なんだ。 理想の作品を作るためには、いまの

          光は常に正しく在り その①:航星日誌

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          これまで、はてなブログで日記を書いていたのだけど、この度noteに移行しました。 これまで書いていた記事も全てこちらに上げ直したので、おすすめ記事でも紹介しようかと。 1.祖父の死と親父について 初めて書いた日記。父親のことについて赤裸々に書き綴ったので、いま読んでも涙が出てしまう。原稿用紙10枚分くらいの超大作です。 2.Wくんの結婚式に添えて 当時、結婚した親友のことを書きました。彼とは「マグヌスの熊」というWEBラジオを週一でやっているので、ぜひそちらも聞いて

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          銀河漂流船団

          せっかく誰かがくれた言葉を「やっぱり嘘だったんだ」って思っちゃうのが、とっても嫌だなって、ここ最近考えている。 生きていれば、多かれ少なかれ、守ってもらえなかった約束や、忘れられていった言葉や、叶えられなかった指切りが、誰にだってあると思う。それらは結果としてそうなったかもしれないけれど、伝えてくれたものの根っこにあった気持ち自体は、少なくともその時点では絶対ホンモノで、嘘じゃなかったはず。誰も嘘にしようとなんて思っていなかったはず。 時が経てば、場面が違えば、人は変わる

          銀河漂流船団

          好奇心はアシカをも殺す

          先ほど、お風呂に入っていた。私は必ず湯船に浸からないと気が済まない人間だ。できれば2時間くらいは入っていたい。 ふと、湯船に浸かりながら、私は思いついてしまった。「いま、おれって、何分くらい顔を水につけていられるのかしら」と。思いついたらやらなくてはいられなくなる性分だ。ザブンッ、ブクブク、、、、ゲホッゲホッ!結果は1分6秒。タールでグズグズになった肺にしては、良いタイムを出せたと思う。結果がわかって、非常に良い気分になった。 自分で言うのもどうかと思うが、私は好奇心が強

          好奇心はアシカをも殺す

          Error

          しばらく、いろんなことと関わるのをやめていた。ぼくは孤独じゃないといけない、そうじゃないと魂は磨かれない。それができてないなら、無理矢理にでもやってしまえ!と半ば強引に実行したから、いろんなひとからお叱りを受けた。 独りになりたいって言ったとしても、昔っからの友人たちはそれを無視して連絡してくれたり、あるいは「前向きになるためにひとりになりたいなら、信頼してそっとしておく」ことを選んでくれるだろうなぁとは少し予想していたけれど、友達以外でぼくを怒ってくれるひとがいたのは、今

          顛末書

                        令和6年2月23日 関係者各位                 大越 尚斗         顛 末 書 この度発生いたしました、私のSNS全削除問題につきまして、経緯と今後の対策を下記のとおりご報告申し上げます。           記 1.問題の発生日時  発生日:令和6年2月19日  発生場所:自宅 問題:自暴自棄になり、インスタグラム、Xなど各SNSアカウントを削除し、連絡手段を放棄。精神的失踪未遂が発生。 2.問題が発覚した経緯

          ディア マイ マザー

          今日はぼくの母親の誕生日だ。何歳になるのかは知らない。21歳の頃にぼくを産んでいるから、計算すると52歳か53歳になる気がする。そうしないと年齢がわからない。 彼女はぼくの人格形成に大いなる影響をもたらしている。 だから今回は、誰にも話したことがないことも含めて、母親について、ぼくが思っていることを記録してみようと思う。すごく残念なことだけど、微笑ましさやユーモアの類は一切ない、憎悪と怨嗟にまみれた日記になる(ただ、未来にあるのは圧倒的な希望!それだけは約束するよ)。

          ディア マイ マザー

          言ってくれ

          一年半ぶりくらいに自分が歌う曲を作りました。去年は一曲も作らなかったから、今年はたくさん曲を作って、みんなに聞いてもらえるようにしたい。 これまで自分が作った曲の説明とかってあんまりしたことがなかったんだけど(なんとなく聞くひとの自由度が下がっちゃうんじゃないかなって気がしてしまうんだ)、新しい試みとして、解説というか、セルフライナーノーツというか、感想みたいなものを書いてみようと思う。 【曲について】 この歌は多分去年の10月くらいにできていた。インスタグラムにワンコー

          お散歩ダンディズム

          ぼくは散歩をするのが好きだ。休学してたころなんて、なんにもすることがないから、毎日、日が変わってから太陽が昇るまで、音楽を聴きながら延々とあてもなく歩いていた。 いまでも「あ、散歩いこ」って思ったら少なくとも1時間、興が乗ったときは3時間くらいは気づけば歩いている。もちろん、行き先は決めないし、時間も決めない。ブラブラ、だらだら歩くことに、目的なんてものはいらないからだ。なんとなく気分が向く方に向かって、嫌になったら引き返す。そんな感じ。 散歩は自分と向き合う時間だ。

          お散歩ダンディズム

          新年に寄せて

          継続。それが2023年のぼくのルールだった。これは前にも書いた覚えがある。今日は未来に向けてのことを話すよ。 2023年のぼくは、そのルールを間違って解釈してしまったようで、自分でも無意識に「誰かの好き」に自分を合わせようとしてしまっていた。何も捨てずにいることと、誰とも、何ともお別れしないことを履き違えてしまっていた。 ぼくの好きなミュージシャンや芸術家たちは、「これがおれだよ!」ってテイストで、自分自身をビビッドにぶつけているひとたちだもん。そうだよね、ぼくはそういう

          新年に寄せて

          ある日、喫煙所の中

          これは完全に私の浅慮であった。新入社員のAさんと、だいぶ心の距離が縮まったと感じたため、私は彼に喫煙所で「すげー疲れてるとき、家帰ったら開口一番『うんちーーーー!』とか叫んじゃいますよねぇ」と話題を切り出した。 私の中では「小学生の時って走るの速いやつがモテるよね」くらいのウルトラ王道あるあるトークのつもりだったのだが、Aさんの返答は「いや、そんなことないっす、、、」と。まさに、きつねにつままれたような気持ちであった。 そして私は、またしても「当然の壁」にぶち当たるのであ

          ある日、喫煙所の中

          無題

          どうやら、心が折れてしまったみたいだ。 ダムが決壊したみたいに、膨大な量の自分を責める言葉があふれてきている。 おれは町人から恐れられている醜い怪物だ。 普通にしているつもりなのに、どこかはみ出してしまう。存在しているだけできっと、こわがらせて、みんなの迷惑になってしまう。だからおれは、遠くからみんなが楽しそうにしているのを見ているだけでじゅうぶんなんだ。それがおれの身の丈にあったしあわせのはずなんだ。はずなのに、欲を出して町まで遊びに行ってしまって、なにもかもを