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新卒入社した社員は3年経つと10人中3人以上が離職していきます

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 NHKで「退職代行サービス」への相談が増加している趣旨の記事が出ていました。

 その背景には、多くの新卒社会人が早期離職を考えていることが挙げられ、厚生労働省の統計によると「就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者37.0%、新規大卒就職者32.3%」そうですから、10人いれば3人以上が辞めていくことになります。

 一方、Indeedが日・米・英・独・韓・の5カ国を対象に「転職」に関する意識調査を行った結果を見ると、「仕事よりもプライベートを優先する」とする回答が他の国よりも高くなっており、旧来の「勤勉で真面目な労働者」といった日本の労働者に対するイメージが変質しているように思えます。

https://jp.indeed.com/press/releases/20230627

 今回は、これらを参照しつつ、人手不足になっていく中で、どうにか日本人労働者を確保したいと考えている企業は何をどうしていけばいいのか、逆に労働者側からの視点も合わせて考えてみることにします。

企業側の目線「"仕事"の再定義」が必要

 せっかく、それなりのコストを支払って採用した新卒の労働者には3年で30%以上が離職し、既存の社員たちも「仕事よりもプライベートを優先する」人たちが多く、「仕事で昇進・昇格したい」と思っている人たちが少ない現状を踏まえると企業は本当にかわいそうに見えてきます。

 さらに、帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2024 年 1 月)」によると、正社員の人手不足企業の割合が52.6%と半数以上となっており、IT系のエンジニアなどを欲する「情報サービス業」においては77.0%と、すでに業界自体が回っていないんじゃ…と心配になるレベルです。

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p240209.pdf

 こうなってくると、これまでのように日本語話者を対象とした労働力の確保ができなくなってきていることは明白ですし、労働者側の労働観も「仕事で貢献したい」なんてことがなくなってきており、なんというか怠惰で楽をしたい人たちが多くなってきている現状を踏まえると、根本的な意味での「働き方改革」が必要となってきそうです。

 どういうことかといえば、自社の抱える事業の再定義を前提とした「仕事の再定義」をしなければいけないのかもしれません。

 自社の中で「仕事」となっているものを全て棚卸しし、本当にすべき仕事なのかどうかを顧客への提供する商品やサービスの価値、自社の従業員・正社員が行なっている業務工程から業務設計に至るまでも見直し、仕事の優先順位や構成・内容が大きく変えることや根本的な働き方自体を変革しなければいけません。

 そうなってくると、必然的にAIや機械を導入するなどテクノロジーとの融合が不可欠になってきますから、そもそも人間が取り組む仕事内容が変化していくことになります。

 人間がしなくていい仕事が増え、新たに人間だからできることや人間にやってもらいたいことが変化するわけですから、これまでの雇用関係を見直すことになるのは必至。

 隙間時間の労働が生まれることとなり、タイミーなどのサービスを利用して労働者を確保する動きも活発化していくことになるかもしれません。

 そうなると、「正社員」とか「バイト」に「パート」などの正規雇用に非正規雇用といった枠組みが徐々に溶けていくことも踏まえ、企業側は業務設計や人事制度の構築をすることが求められていくのではないでしょうか。

労働者の目線「プロフェッショナリズム(専門性)」や「クラフトマンシップ(職人気質)」が必要

 企業側は企業側で外国人労働者やシニア人材、地方人材の活用なども含め、そもそも雇用の概念自体を改めなければならない状況になっていくのだとして、労働者側はどうしたらいいんでしょうね。

 いきなり、全ての業務がAIとか機械に置き換わるわけではないでしょうが、将来的に年金等の受給金額は大幅に減少していることは明々白白。自分たちの生活資金は自分たちで貯蓄するなりして確保していく必要があるでしょうが、同時に、「老後」を短くすれば老後資金に悩むことが少なくなります。

 そうなってくると現役時間を伸ばさなければいけなくなりますが、ただただ現役時間を長くしたところで企業側から「雇用するだけの価値」を認められなければいけません。

 いくら企業が人手不足だからといっても、仕事もできない人材に給与を支払ってあげられるほど余裕のある会社はなくなっていきます。そうなると、労働者側は自身に「雇用するだけの価値(費用対効果)」があることを証明する必要が出てきます。

 何をもって証明するのかといえば、職能や技能の高さと専門性でしょう。

労働者が自身の仕事領域における高い技能と専門知識を身につけており、常に新しい知識やスキルを学び、自己研鑽に努めるような姿勢を見せているのであれば、必然的に企業から高く評価されることでしょう。

 職能や技能が高いことを証明するためには、常に高い品質の仕事を提供することで実現できます。労働者にとっては雇用する側である企業も顧客です。企業は社会のニーズに対して商品やサービスを提供するわけですが、その企業に対し「労働力の提供」ではなく「高品質な納品物」を提供するような自立性や責任感が必要になるはずです。

 つまり、ただただ時間を過ごすような働き方をしている人は自然と淘汰されていかざるを得ず、プロフェッショナルやクラフトマンといった専門性や職人気質のある人たちが雇用される世界線になっていかざるを得ないのです。

 雇用する企業側の目線で考えてみたら当然じゃないですか。

 別に労働時間が短くても期待以上の成果物を納品してくれるのであれば、ただただダラダラと長い時間をかけて低い品質の成果物を提供してくるような労働者よりも遥かに優遇したくなります。

 そうやって、「仕事のできる人」が優遇される時代にならざるを得ないのだと労働者側も認識しなければいけないんでしょうね。

おわりに

 いやー、自分で書いたのですが、マジで偉そうですね。すいません。まぁ、ぼくはどちらかというと無能側の人間ですから、機械に淘汰される側です。

 できることならば仕事なんてしたくないし、マンガとかアニメ、映画にゲームなど、コンテンツを味わうだけで生活をしていきたいと思っているような堕落した品性も何もない人間です。

 でも、それが実現できないから仕事をして身銭を稼ぐ必要があるのです。

 子どもたちもいますからね。がんばらないと…。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)

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