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#何気ないツイートから始まる物語 (10話)〈クラウドファンディングサイトの管理者から〉

何気ないツイートをきっかけに、スポーツビジネス界の大物と地方都市に住む一般人であるぼくがイベントを企画・実施することになり、その後の人生に大きな影響を与えることになったことを記した、ちょっとした物語。

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前回まで
資金の壁をクラウドファンディングで乗り越えようと考えたが、最終的な候補に残ったのは三つのサイトだった。

それぞれのサイト管理者から言われたこと

まず、三サイトそれぞれに今回のイベントの資金調達というプロジェクトを他のサイトでも掲載・募集していいのかをヒアリングしたのだが、結果的にすべてのサイトからはOKがでた。常日頃からステキなプロジェクトに出会いたいと思っている彼らは、すべてのプロジェクト起案者が思惑通りに資金調達されることを願っている。そして、そのための入り口の段階、つまり掲載の時点であれこれとアドバイスをしてくれる。それは彼らの利益につながるからだけでなく、そうやって応援・支援活動をすることが好きなのだろうと感じた。

今回、ぼくが選び、結果的ではあるものの、候補として残ったサイトにすべて掲載することになった。ぼくをはじめとしたプロジェクトメンバーが今回のサービス(岡部恭英さんとぼくとのイベント)を提供する上で、支援者・参加者の方々に少しでも利便性の高いものを提供したかったからで、そのための運営コストは目を瞑るどころか、むしろ喜んで引き受けるつもりだった。

多くのクラウドファンディングサイトに問い合わせたし、今回のプロジェクトを相談もした。時には正直に「ウチよりも〇〇(別サイト)の方が合ってる気がしますね」と打ち明けてくれて、「もし、ウチでやるのであれば、こんなやり方になるんじゃないかなぁ...」なんてアドバイスをくれたところもある。本当に、すべてのサイト管理・運営者の人たちにはよく相談に乗ってもらったし、メールでのやりとりを含め、多くの時間を割いてもらった。それがあったからこそ、三サイトにした上での資金調達を目指すことになったのだと思っている。

ただ、それぞれの運営者に対して、他のサイトでも掲載・募集が可能なのかをヒアリングし、二言目にいわれるのは「二つまでなら聞いたことはあるし、自社サイトでも経験があるけれど、三つは経験がない上に聞いたこともない。」だった。運営に関わるコストもリスクも高いから、というのが彼らの意見であり、至極真っ当な指摘だ。

何がリスクでコストなのか

おそらく、多くの人たちがクラウドファンディングを利用する場合、一つのサイトで完結するだろうし、そもそも複数掲載を考えてもいないだろう。なぜなら「サイトが異なること=操作や管理方法が異なること」を指すからで、それぞれ個別に見るのであれば、時系列に追えるけれども山菜と共なれば、それぞれの情報を統合した場所を自分自身で設ける必要がある。

おまけに、それぞれ別のサイトで支援をしてくれた人たちに対するリターンの仕方や通知方法などを含めた連絡手段など、当然ながらそれぞれのサイトで仕様が異なる。異なるからこそ「AではできるけどBではできないし、Cでは別のやり方になる。」なんてことが頻繁にある。

数字の管理コストや操作を含めた管理方法などがサイトごとに異なる点、そして、それらの情報を統合して確認できる場所の確保と整備、それらを管理する必要があることのリスクを踏まえると、サイト運営者側からしたら推奨できるやり方でないことは一目瞭然だった。

何より起案者側の悩みどころとしては「手数料の違い」も勘案しなければならない。

通常通りのイベントを取り組むのであれば、チケットを発券して販売し、それを参加者に購入してもらう形が最もスムースで管理のしやすいやり方であり、ぼくの中で自然で最適な方法だ。実際、手数料を比較しても、クラウドファンディングのサイトとチケットサイトとでは大きく異なる。

クラウドファンディングサイトの手数料は、サイトごとに違いはあるにせよ、概ねベースラインは20%だ。100万円を支援募集し、見事に調達できた場合には、掲載サイトに20万円を支払う必要がある。これは上でも書いている通り、サイト内のスタッフ及びに管理者は親身に相談に乗った上で、成功できるように意見を出したり、やりとりを重ねてくれるため、そのための労力に対する対価だと思えば納得だ。

反面、チケットサイトは掲載や告知も自分でやればいいだけ。そこに人が介在することはないため、必然的にクラウドファンディングよりも手数料が低くなる

今回のようにイベントを実施するのであれば、チケットサイトで募集をした方が圧倒的に主催者側からしたら利益になる。クラウドファンディングサイトとチケットサイトの手数料差は10%以上あるので、当然といえば当然だ。参加したいと思ってくれる人が多くなればなるほどに、その差額が後々の運営に大きく響くことになるし、それが響いて苦しい気持ちになることもなくはなかった。

それでもクラウドファンディングを選んだ

AというサイトではできることもBではできなくて、CではできることがAではできない。そんな風にして管理上のコストとにらめっこしながら、クラウドファンディングでの資金調達を目指すことにした。

理由はなんでもなくて、達成できると踏んでいたからに他ならない。

手前味噌で大変恐縮なのだけど、岡部恭英さんとTwitterで絡んだだけの人間が実際にリアルなイベントを企画し、手掛けるだなんてこと自体が面白いと率直に思えたし、ぼくが第三者的に見ていたとしたら、面白くて支援をしてしまうだろうと思う。たとえ現地での参加ができなかったとしても、WEB配信をしてくれるのであれば、ぜひとも参加したいと思ったし、それだけの価値を感じるゲストの人たちだった。

それにこの企画がクラウドファンディングを達成できないのであれば、ここから続くであろう何かしらの企画も資金調達が成功することはないだろうとも思っていた。それだけぼくはネットの世界、ひいてはTwitterやFacebookといったSNSの中にいる人たちに期待していたし、期待していいだけの素地を今回の企画は持っていると自負していた。

何よりもぼく自身が「普通の人」だからこそ、成功することに意義があるし、それを受けて「次なる発案者」が出てきてくれることも期待したかったのが正直なところだ。とんでもない人脈と仲間を抱えている人たちが、ワイワイと賑やかに盛り上げながら、イベントを企画して集客している様子ではなく、「普通の人」であるぼくが、今回の企画を立ち上げ、悩みつつ、苦しみつつ、それを共有していきながら、なんとか企画を達成した際に、次に企画を考える人の糧になれるのではないか、と。

勝手ながら、自分にはその役割を演じることができるだけの条件が揃っているのだと思っていたし、岡部さんをはじめ、次々を条件が揃っていく様子を実感していたからこそ、できるしやるべきだと思っていた。

ただ、ことはそう簡単には運べないのだと気づくのだが。


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地方に住む「普通の人」であるぼくが、ある業界の大物に何気ないツイートで絡んだところから、イベントを企画・実施するところまでを追ったちょっと…

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