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#何気ないツイートから始まる物語 (22話)〈当日を迎えて、終えて〉

(有料ですが、全て無料で読めます。)

何気ないツイートをきっかけに、スポーツビジネス界の大物と地方都市に住む一般人であるぼくがイベントを企画・実施することになり、その後の人生に大きな影響を与えることになったことを記した、ちょっとした物語。

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前回まで
いよいよ本番当日の朝を迎え、ソワソワする気持ちとザワゾワする気持ちを同梱させ、とにかく緊張しながら会場へ向かうも、近づけば近づくほどに現実感が出てきて不安が襲ってくる。だけど、一番楽しみにしていたのは誰でもない。自分だ。

次回の成功のための失敗

仕事では何かしらのイベントや企画などがあるたびに、自身の行き渡らなさを痛感する機会が多く、反省をすることがあった。基本的に反省しないことはない。

何かしらのイベントや企画の終了時には、共にやってくれたチームメンバーと反省会と称し、問題点や課題点などを挙げる。次回まで、もしくは異なるイベントや企画に活かせるような情報の残し方を考えることが組織としての教育コストを押し下げつつ、質の高い運営を手に入れられる

全体的な底上げになるのだと考えていたからだ。

今回のイベントにも、自分が仕事でやってきたことや関わってきたことの中から「活かせそうな内容」を何とか掘り出しては、当てはまりそうな場所を見つけて押しはめるようなことを繰り返してきた。

それは当日になっても変わらない。

いろいろと「やってないこと」や「足りてないこと」はある。リカバリができそうなことばかりではあるものの、それらは「次回の何かしら」を成功させるための必須要素だ。つまり、次回の成功のための失敗だ、ともいえる。

そんなことを考え始めたら、ドンドンと楽しみになってきていることに気づいた。Twitterの中でしか知らない、もしくはWebの世界では一方的に耳目している人たちとイスを並べて座って、何かしらの未来について語るだなんてことをイベントとして企画。今日はその当日だ。

いろいろとあった。新しい生活や環境に対して慣れず、うまくいかないことだって、振り返ってみるとそこかしこに転がっている。

それでも、今日、この場に自分自身を連れてきてあげることができたこと。何よりもそれが嬉しい。

総勢120名以上の方々にありがとう

当日の運営をはじめとした諸々について、思うところはある。信仰心はないものの「神は細部に宿る」なんて言葉にはしっくりというか、納得できる。割と大雑把な性格だからなのか、大筋の方向性さえ合っていれば「よし」としてしまうことも少なくはない。

だからこそ、細部にまでこだわるようなことを繰り返していかなければならないし、繰り返していきたいとも思っているが、前例がないことに対して細部まで丁寧にこだわりを持つべきなのかといえば、そうではないだろうとも思う。

今回は自分自身で立ち上げたものでもあり、ゲストの皆さんには「新潟まで来る・話す・交流を持つ・寝る・帰る」ところまでをワンセットで完結できることを目指していたし、参加・視聴してくれる人たちには「視る・聞く」ことができることの道筋を立てては、その通りに運営をすることだけを意識していた。

結果、それは成った。

当日、遠方ではあったものの、足を運んでくださったみなさんはもちろん、当日に至るまで助言やアドバイスをしてくださった方々、正直にいえば耳が痛くなることも言ってくれた人たちも含めて、「当日を迎えることができた」という事実を作り上げるための大切な要素であり、それこそがイベントだったのだと理解している。

改めて「参加」してくれたことに対し、感謝申し上げます。

ありがとうございました。

自分自身の満足のために

イベント自体は、当初予定していた時間よりも遥かに時間が過ぎてしまった。トークが面白く、ついつい盛り上がってしまった結果、会場も含めた質疑応答が止まらなくなってしまい、結果として予定時間を1時間以上もオーバーしてしまった。

それ以降のスケジュールも想定よりも遥かに押してしまったので、随分と駆け足的に微調整を繰り返さなければならなくなってしまったが、会場に足を運んでくださった方々から笑顔で話しかけてもらえることが嬉しく、楽しい時間だった。

総勢で120名以上の方々が参加してくれて、その倍以上の方々が関わるような機会だったため、世の中は狭いようでいて広いことを実感したし、人の関係性において横のつながりが多いことは幸福なことだと実感する機会を得ることができた。本当にありがたい話だ。

そのありがたい機会を構築することができたのは、紛れもない参加してくれた人たちのおかげなので、どうしても伝えたいことは感謝の言葉だけではなかった。

スポーツ業界の中の人でもなければ、当事者でもない自分でもできた。参加してくれた人たちの中には、いろいろと物足りない部分もあっただろうし、改善すべきだと指摘したいことも少なくはなかったかもしれない。

それでも主催をすることが大事なのだ。

自分自身が満足をするために行動を起こすことが、誰かのためになる機会になったり、時間になる可能性があれば、全力でそこに自らの時間や工数を注ぎ込んでいくべきだと思う。

誰かがやらなければ、誰もやらないのだ。

次回、最終回『次の誰かへバトンを』

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このマガジンは何気ないツイートからでも自分の人生の幸福度に大きく貢献できるだけの行動につなげることができることを実証した内容を書いてます。何もない普通の人だとしても、勇気次第で前向きでステキな人生にできるような気になります。

地方に住む「普通の人」であるぼくが、ある業界の大物に何気ないツイートで絡んだところから、イベントを企画・実施するところまでを追ったちょっと…

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