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【Perplexity × ChatGPT】Web情報を賢く整理・活用する方法

こんにちは!AIBridge Lab のこばです!
今回は、AI検索エンジンの Perplexity と ChatGPT を組み合わせた、効率的な情報整理と活用方法についてお話ししたいと思います。


1. はじめに

Perplexity は、Web上の膨大な情報を高速で検索・収集できるAIツールです。一方、ChatGPT は自然言語処理に長けた対話型AI。この両者を組み合わせることで、Web情報の整理と分析を効率化することができます。

組み合わせると言っても複雑な工程はありません。
Perplexityの集めた情報をリンクでChatGPTが受け取れるようにするだけです。
具体的な手順を追って説明します!

Perplexityについてはこちらの記事にまとめてあります。

2. Perplexity で情報を集める

まずは Perplexity を使って、目的の情報を幅広く収集しましょう。キーワードを工夫することで、より関連性の高い情報がヒットします。例えば「AI  マーケティング  事例」などと入力すると、AIを活用したマーケティングの実例が効率よく見つかります。

3. ChatGPT に共有リンクを読み込ませる方法

通常のChatGPTではPerplexityの共有リンクを読むことはできません。WebpilotというGPTsまたは、WebpilotのAPIが接続されたGPTs や Actionsを利用してください。

Perplexity側で共有リンクを取得
ChatGPTのWebPilotにURL

するとPerplexityで発行されたリンクをChatGPT側でもちゃんと情報が読み込めていることがわかりますね!

Webpilotへのリンク(ChatGPT Plusプラン以上のユーザーのみ利用可能)

Webpilotは、通常のChatGPTとは別の検索機能と、長文のライティング機能があります。とても便利なツールなので使ったことが無い方はぜひお試しください

Webpilot APIを活用した関連記事
API連携方法についてもこちらに詳しく載せてあります!

4. Perplexity × ChatGPT の活用事例

では具体的にどんなことができるのでしょうか?
あくまでも例ですが以下のような活用事例が考えられます。

4-1.データのグラフ化

この仕組みを使えば例えば、「2000年から2023年までの世界人口の推移と、2100年までのシナリオ別の人口推移の予測」を素早くグラフにして出すことができます。

Perplexity上ではグラフの作成はまだできませんので、Perplexityで収集したデータのリンクをChatGPT側でグラフに変換しています。
その際に、「予測のデータは破線にして」など細かい指示もできるのが便利です。


4-2.情報まとめレポートの自動生成

例としてPerplexityに「10代、20代、30代女性のアニメの人気作品と日米の違い」を、別々のスレッドで聞いて、3つの共有リンクに分けてChatGPTに読み込ませ、レポートを作成してもらいました。いろんな情報を別々にしらべてもリンクだけで内容をシェアできるのは便利ですね!

以下は、異なる年代の女性に人気のアニメに関する日本とアメリカでの比較についての情報を統合した考察です。

10代女性向けのアニメの傾向
日本: ファンタジーや学園ものが特に人気で、「マッシュル-MASHLE-」や「ようこそ実力至上主義の教室へ」のような作品が支持されています。これらのアニメは物語の深さやキャラクターの発展に焦点を当てています。
アメリカ: ミュージカルアニメーションや大人向けのコメディが人気で、文化的な違いを超えた普遍的な魅力を持つ日本のアニメ作品の英語版も広く受け入れられています。例えば、「ハズビン・ホテルへようこそ」が注目されています。
20代女性向けのアニメの傾向
日本: 恋愛、ファンタジー、日常系が中心で、「推しの子」や「ゆびさきと恋々」などが人気です。これらのジャンルは、認知度の向上や感情的な魅力を提供します。
アメリカ: 日本のアニメ作品の輸入に加え、国内制作のアニメーションも人気があり、「アドベンチャー・タイム」や「スティーブン・ユニバース」のような多様性や包括性をテーマにした作品が支持されています。
30代女性向けのアニメの傾向
日本: 新作アニメや続編が注目されており、「うる星やつら」第2期や「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」などが人気です。これらは原作の忠実な再現や新しい視点を提供しています。
アメリカ: 日本のアニメが独特のビジュアルスタイルやストーリーテリングで新鮮に受け入れられており、長年にわたる人気作品が根強い支持を持っています。たとえば、「僕のヒーローアカデミア」や「ドラゴンボールZ」があります。
総合考察
これらの情報から、日本とアメリカではアニメの人気傾向が異なるものの、両国ともに幅広い年齢層の女性に受け入れられており、アニメが国際的なエンターテイメントの形態としての地位を確立していることがわかります。アニメは文化的な要素やテーマ性の深さ、キャラクター開発の巧みさによって、様々な視聴者層を引きつけています。

4-3.調査データの資料化

Webpilot APIが接続されていて、スプレッドシートやフォームを作成してくれるGPTsにリンクを渡せば、Perplexityで調査した内容を素早く資料化できそうですね。

4-4.画像生成 AI (DALL-Eなど)との連携

Perplexity自体にも画像生成機能はあるのですが、ChatGPTのサポートを得ながら挿絵を作るなら、この方法がおすすめです。

以下の内容でPerplexityに調査させた記事「2024年 10代女性に人気のテレビアニメ 日本とアメリカで比較」をChatGPTに読み込ませてみました。

するとChatGPTから内容を元にしたプロンプトの提案がありました。

「日本とアメリカのアニメキャラクターが交流するシーン」と返すと以下のような画像を作成してくれました。一発だしなのでまだ気になるところはありますが、内容を理解した上で適切なプロンプトで画像生成してくれます。


今までは一旦ドキュメント化したり、長いテキスト情報をコピペとかしていたのですが、リンクだけで情報共有ができるのは本当に便利ですね。

まとめると、PerplexityにできないことをChatGPTの汎用性で拡張してあげられることになるので、効率的で質の高いアウトプットが期待できます。

もちろん、この応用例以外にもGPTsによっていろんな応用が可能になると思います。

5. ビジネスでの応用可能性

Perplexity と ChatGPT の組み合わせは、ビジネスでも大きな威力を発揮します。例えば、マーケティングリサーチの効率化、業務レポートの自動生成、データ可視化によるインサイト発見など、様々な場面で活躍してくれるでしょう👍

Perplexityによる調査データを元に、別の前提条件を含めてChatGPTに整理してもらえば、ビジネスの場でも十分に通用する資料が作れるはずです。

6. 注意点とまとめ

ただし、AIによる情報整理は万能ではありません。収集した情報の信頼性は自分でしっかり確認する必要がありますし、ChatGPTへの適切な指示出し(プロンプト設計)も欠かせません。

また、今回の方法ではChatGPTとPerplexityの両方に課金していることが前提になりますのでここも注意が必要です。(料金体系は、ChatGPT Plus、Perplexity Pro両方とも月額$20かかります)

とはいえ、使いこなせるようになれば、Web情報の活用の幅が大きく広がること間違いなし!別々に運用されている場合は、ぜひこの方法も活用してみてくださいね!

以上、Perplexity と ChatGPT を組み合わせた情報整理・活用術についてお話ししてきました。AI時代の新しい情報ハンドリング、面白いです!😄

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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