「画像生成AI×マーケティング思考」: 注目される画像の作り方【表現力】
👋皆さんこんにちは!
Stable DiffusionやMidjourney、DALL-Eなど、画像生成AIの進化は目覚ましいですね。SNSや画像投稿サイトだけでなく、テレビCM等でも見かける機会が増えました。
誰でもプロンプトを入力するだけで、ハイクオリティな画像が生成できる時代。しかし、いざ作品を公開しても、思うように閲覧数やいいねが伸びない…そんな経験はありませんか? 私はありましたw
緻密で美しいAI画像が、なぜ埋もれてしまうのか?
今回は、私のWebマーケターとしての経験と視点およびAI画像投稿の実体験から、AI画像を「作品」として公開する際の課題と、その具体的な解決策を提案します。
無料記事では、以下のポイントを解説します。
AI画像が埋もれてしまう理由
マーケティング思考を用いた解決策
有料記事部分では、さらに具体例など踏み込んだ内容をお届けします。
無料記事部分だけでも、作品作りがもっと楽しくなるきっかけが見つかればと思いますのでぜひご覧ください!
記事をお楽しみいただけましたら是非「スキ」や「フォロー」をお願い致します!
■はじめに
前提として、私はイラストレーターとしての経験はありませんのでイラスト自体の技術的な部分について触れることができません。
また、作品の良し悪しというのは本来それを見た人による主観的なもので良いと思っていますので、本記事では芸術的な観点での評価はできないことをご留意ください。
また、記事の内容に関するご意見やご質問などはお気軽にコメントしていただければ幸いです!
■AI画像作品が埋もれてしまう理由
AIで作成した作品がSNS上で評価されづらい、拡がっていかないという現象は、主に以下の理由があると考えられます。
1.AIによる作品であること
いきなり本末転倒感がありますが、AIによって生成された画像作品はすでに市場にありふれたものになっており、「新しい技術」という先行者的な価値は失われつつあります。
逆に人手によるアート作品と比較して、労力や時間がかかっていないと見なされることもあります。現状の理解として、AI画像であるということがあまり武器にはならず、少しハードルが高くなっていることを理解としておくことが大切かと思います。
だからといってAI画像であることを隠して投稿するのはNGです。のちに大きなトラブルに発展している事例もあるので、ここは包み隠さずタグや説明文などで補足しておくのが良いと思います。
2.オリジナリティが薄い
ここが本記事の要旨になる部分です。日々膨大な量の作品がネット上に投稿されており、差別化ができていないとなかなか人の目に留まることは難しいです。
私自身もそうだったのですがAI画像関連のnoteやブログ等で紹介されているクオリティタグ(best quality,masterpiece等)やおすすめプロンプトをそのまま使っていると、生成しているときは「すごい!クオリティ高いのができた!」と感じるのですが、いざSNSなどに投稿してみると周りと同じような構図、画風、キャラデザばかり…という事態に陥りがちです。
もちろん、オリジナリティ溢れる作品もたくさんあるのですがAI画像という特性上、人気の学習モデルもある程度絞られているため、ここを意識的にケアしないと傾向が似通ってしまいがちになります。
3.需要と供給のミスマッチ
AIに限った話ではないのですが、この作品をどんな人が見ることになるのか、どんな人に届けたいのかがぼやけてしまうと誰にも刺さらない作品になってしまう可能性もあります。
また、ニーズだけでなく他にどんな作品が多いのかという供給側の観点でも場を見定めておく必要があります。
供給の多い作品はトレンドとも言えますが、埋もれてしまう原因にもなります。
4.外的要因に最適化できていない
その他、有効なハッシュタグやキーワードが設定できていないなど投稿プラットフォームの仕様やおすすめのアルゴリズムなどに上手く適応できずに作品が埋もれてしまうこともあります。
■マーケティング思考を用いた解決策
マーケティング思考とは「顧客視点に立って、商品やサービスをどのように提供すれば、より多くの人に購入してもらえるか」を考えることです。
具体的には、以下のような観点です。
顧客の理解
作品を届けたい対象のニーズを理解するトレンドの把握
季節のイベント、流行りのテーマなどを取り入れるオリジナリティ
個性や独自性を出す工夫をする視覚的魅力
色使い、構図、ディテールに注意を払うハッシュタグとキャプションの工夫
適切なハッシュタグやキャプションを付けることで、検索性を高める
この中で、作品への反応(エンゲージメント)に直接影響がある項目は、「顧客の理解」「オリジナリティ」「視覚的魅力」の3つです。
トレンドやハッシュタグなどの項目は、作品に触れる機会を増やすという意味では重要ですが、今回の趣旨とは異なりますので割愛致します。
次に、AI画像におけるこの3つの観点について深堀していきます。
1.顧客の理解
投稿するプラットフォームの違いによって客層ニーズが異なりますが、もっと根本的には「作品を通じて刺激を得たい」という人間の本能的欲求が存在します。
この刺激というのはいろいろな種類や個人差がありますが、一般的には「学び」や「ストーリー性」が挙げられます。
言い換えると、驚きや感動、ギャップのある作品、物語の前後が想像できる余地のある作品です。それを見た人がこのような要素に触れたとき快感が得られ、その結果として「いいね」が付いたり拡散されるきっかけになることがあります。
AIであれば短時間で色々な試行錯誤ができたり、チャレンジがしやすいという利点があります。
2.オリジナリティ
AI画像における個性や独自性の出し方は様々あります。具体的な手段としては、以下のようなものがあります。
モデルを変える
基本的な作風は学習モデルに依存します。
「Stable Diffusion」では学習モデル(checkpointと呼ばれる)を変更することもできますし、学習モデル同士をマージ(合併する)ことで自分だけのマージモデルを作成することも可能です(※マージの際はモデルのライセンスを要確認)追加学習データを利用する
Loraなどの追加学習データを使えば、作風に個性を付加できます。
例えば、元々イラストを描くことができる方であれば自分の作品を集中的に学ばせたLoraを作成して、オリジナルの作風をAI画像で再現することができます。プロンプトを工夫する
スタイル(画風)やディテールなどはプロンプトからもある程度調整ができます。モデルやLoraほど強力に違いを出すことはできませんが、少し画風などに変化を加えたいときはスタイルに関するプロンプトを変えてみるというアプローチも有効です。
また、独特なシチュエーションなどを指定して独自性を出しても良いかもしれません。編集機能を利用する
Stable Diffusionなど拡張機能が豊富なAIであれば、様々な編集機能を使って、独自性を出していくことができます。
例えば、独特で複雑なポーズを取らせたり、複数の登場人物の顔や表情を操作したりなどが可能です。
3.視覚的魅力
質感や目を引く配色なども重要なポイントですが、イラスト制作の知識がない場合はこの問題に気が付くことが難しいです。
自分が良いと思う作品をベンチマークにしてプロンプトを参考にしながらクオリティタグを調整していくのが良いと思います。
■ここまでのまとめ
記事の前半では、AI画像作品が埋もれてしまう理由と、それを解決するためのマーケティング思考を用いた具体的なアプローチについて、私のWebマーケターとしての経験およびAI画像投稿の実体験から解説しました。
個人的に全ての作品には異なる魅力があると思っていますが、見た人に分かりやすく魅力を伝えるためのアプローチを活かして「ヒキのある作品」に変えていくと、より大きな反響が得られたり更なる創作意欲がわいてきたりして画像生成がもっと楽しくなるかもしれません。
このアプローチが少しでも皆さんの活動の参考になれば幸いです🙇♂️
■後半の記事の内容
後半からは更に実践的にマーケティング思考を使って「ヒキのある作品」に変化させるための具体例をイラスト付きでご紹介します。
・プロンプトの探し方
・プロンプトの組みたて方
・ヒキのある作品づくりのポイント
これらについて誰でも簡単に再現ができて、応用できるように体系化していますのでより深く知りたいと思っていただけた方は、このままぜひ後半もご覧いただけると嬉しいです!
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