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【コミットメントと一貫性】

結論から言うと、とにかく最初が肝心ってこと。

まず知ってもらいたいのは「コミットメントと一貫性」という社会心理学の法則があります。

これは「人間は一度、ある態度をとると、一貫性を保ちたがる」という法則で、ポイントは大人ほど自分が一度示した態度や発言に対し、その一貫性を保とうとする傾向が強いと言うこと。

話は、少し横にそれますが……。
「最初に好条件を示して相手からYESを引き出し、あとから悪い条件を付け足していく」という詐欺師の手法があります。
 
これも一度「YES」と言ってしまうと、それを「くつがえしにくくなる」という、この「コミットメントと一貫性」の心理法則を応用したものなんです。
 
つまり……。
この法則によって「一度高い評価を与えた部下には、高い評価を与え続ける」という傾向が強くなることになります。
高い評価を与えた部下にすぐ低い評価を与えるのは、一貫性に欠ける行為だと感じてしまうからです。

そのため、最初に高い評価を与えられれば、少々の失敗は目をつぶってくれるだろうし、フォローしたり、チャンスを与えようとします。
特に、その上司が人前で誉めたりしている場合。
「人前で誉めた」と「部下を高く評価した」という2重のコミットメントがかかっている状態となり、その効果はより高まっていると言えるでしょう。
 
もちろん、上記の逆もありえます。
つまり、最初の低い評価をされた場合……。
それを「くつがえす」のは困難な状態になる。
ということです……。
 
つまり、職場だろうと学校だろうと新規プロジェクトだろうと……大切なことは、一つ。
「最初が肝心」ということ。

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